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世界の調和

自分の中で言語化したい思いがモヤモヤしている。
あれもこれも、結局つながりあっているのだけれど、あれやこれやの思いたちが頭の中を高速回転している。
キーワードは、緘黙、尊重、信頼、対話、という所だろうか。

週末に修復的対話(RJ)の研修を受けるため、長野に行ってきた。

修復的対話とは、人間関係におけるトラブルを対話によって平和的に解決
する方法であると同時に、トラブルを未然に予防するという方法のこと。
修復的対話の基本理念は「人間尊重」であり、その源流は世界各地の先住民たち(ネイティブ・アメリカン、ハワイ先住民、ニュージーランド・マオリ族など)が行っていたトラブル解決法にある。

修復的対話の講師である山下英三郎先生は、日本で最初のスクールソーシャルワーカーであり、その界隈では超有名な人物だ。
実は、3年前に山下先生の「修復的対話(RJ)」の1日講座を受けたことがあり、多少知識は持っていた。
しかし、2泊3日の研修に参加することは、自分の世界に閉じこもっている私にとって大きなチャレンジでもあった。

ドキドキ > ビクビク > ワクワク

そこに「いる」こと、「過ごす」こと、身を置くという感覚。

自然環境、共に過ごす仲間、村長のクリス(犬)、豊かでゆったりとした時間、美味しい食事。すべてが温かく、受け入れられている感覚に包まれて安心。それなのに、こんなに「安心」なのに、なぜか「対話」が辛くなってしまった。「たわいもない話」ができない。
自分の中にあるいろんな「思い」が、湧き上がってくるのだけど、「言葉」にする以前の「感情」に圧倒されてしまい、ただただ、その感覚を味わうだけで精一杯だった。

「言葉」による「対話」だけでなく、非言語で受け取った安心感は、安心して私を閉じこもらせてくれた。

しゃべりたい、しゃべりたくない、しゃべらない、しゃべれない

これは、何度も出てくる人生のテーマだ。
最近、私の中で「緘黙」のキーワードが再度急上昇中でトレンド入りしている。以前ブログに何回か書いたこともあるが、今はまた少しアップデートしたい気分になっている。

修復的対話の理念である「人間尊重」の源流は、先住民の教えにある。

先住民の世界観は、
・すべての人はつながりあっている
・すべての物はつながっているが、それぞれに明確な違いがあり、それらが均衡がとれていることが重要である。
・宇宙のあらゆる部分が全体に寄与しており、それぞれは同じように価値がある。
だから、
つながりの断絶や、損なわれた均衡は、世界の調和を乱すため、修復される必要がある。

私が修復的対話で最も惹かれる所は、この世界観、源流にある。
コンフリクト(対立・紛争)の解決に対する「方法論」としてではなく、この基本的な考え方に深く共感し、安心感を覚えるのだ。

世界の調和を保つため、自ら修復する力(自然)を信じる。
自分を他者を信頼して、任せる、委ねる。
急いで、焦って、結果や成果を求めるのではなく、信じて待つ。
「時間がかかる」のではなく、「時間をかける」こと、丁寧に対話を重ねることの豊かさには価値がある。
その「価値」を腑に落とし、身体にしみ込ませるための2泊3日だった。

これからは、その「価値」を人に伝えられる力を身に着けるチャレンジが始まる。まだ怖い、自信ないと駄々をこねているけれど、これは私のやりたいことで、実現することが自分の見たい世界を創ることなのだと確信している。

生きてるうちにできるかな。。。

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