健康保険でオーダーシューズを作った話:その3
前回の靴からもう1年半経ってしまいましたよ。光陰矢の如し。
理学療法士イケメン退職後も少し通っていた整形外科で聞いたところ、靴型装具の意見書は出せるとのことでした。でも、インソールだと装具士がクリニックに来てくれますが、靴だと練馬区の交通の便の悪いところに二度も行かないといけなくて断念しました。
整形外科と靴製作の装具士がそんなにガッチガチに提携しているなら、最初からそう言えば(書けば)良いのにと思います。オーダー靴その1を作ったところはどこの医院の意見書でも受けるようでしたが、今ひとつ合わなかったのと(次に作ったところの方が合ったとも言えます)工場を閉じて新規受付をしなくなってしまったのとで、もう以前の靴の修理しか依頼できなくなりました。
その2と今回のその3は同じ製作所です。
①相談
「前の靴の装着確認から1年半になるのですが」と電話し、行きました。
「わー、綺麗に履いてくれてるねぇ……」
「毎日履くと傷むから、インソールを別に作ってスニーカーに入れて交互に履いていました。でも、そのスニーカーの踵が合わなくて、やっぱり市販ではダメなのだな、と」
「だからこんなに綺麗なんだね。なんか嬉しい」
嬉しいと言われて嬉しいです。
最初はここから整形外科へ紹介状を書いてもらったのですが、以前行っているので今回は良いそうです。しかも、もう少し駅の近くへ移転したと聞きました。
「前ほどは混んでないよ」
それは……どうでしょう、その時々で違いますからねぇ、あまり期待せずに行くことにしましょう。
②整形外科受診(装具作成の意見書や診断書を書いてもらう)
たまたま休みを取っていた日があり、用事は午前で済むので午後から行きました。やっぱり混んでますよ。
やっと診察室に呼ばれて、前の靴の装着確認から1年半だと言うと
「1年半?2年じゃなかったっけ?」
そんな法改正があったら、先日伝えてくれたはずだけど……と思いつつ、整形外科から靴製作の会社へ問合せると言われたので、一旦退室。
私は私で待つ間に健保組合へ確認すると、担当者が時短で帰ったところでした……いや、給付課の他の人も知っていて欲しいのですが……。
その間、整形外科の方で先に連絡がついて、無事に診断書は書いてもらえました。
③靴製作
型取り
足型の取り方が変更されていました。前回はウレタンフォームの上に立ってめりめりと沈み込む感触を楽しみましたが、ギプスに使うような包帯状の石膏でした。
ラップを巻いた足に巻いて、密着させます。
「この紐は……?」
「後でこの紐に沿って切るんですよ」
甲の部分は紐で結ぶので、足底や立ち上がりの部分の型がきちんと取れていれば大丈夫ということですか。
仮合わせ
前回はこの時、緩い部分は革を切って縮めたので驚きましたが、それを元に木型を削ってあるので、今回は微調整のみです。
少し当たる部分があったので、木型に盛る修正が1か所あったのみでした。
ハトメは白にしました。ソールも白に出来ると聞いて、それもカッコイイと思ったのですが、汚れたら目立つし取れないそうですし、やはり黒で。
革が当たるわけでもなく、左足の第三趾、第四趾がよく痛くなります。関節というわけでもありません。
「あー、もしかしたらモートン病かもしれないな。もしそうならそれ用の調整はできるから、先生に聞いてみて」
「モ……?」
モートン病、と書かれたメモを渡されました。ポイツ・ジェガース症候群が聞き取れなくて「ポ……?」となったのは仕方ないとして、4文字なのに~。
④靴納品
前回のように木型を修正して作り直す部分が少なかったので、仮合わせから納品まで2週間でした。
納品と装着確認を同日にという厚労省の謎の通達があるため、その日の午後には整形外科に向かいます。
⑤整形外科受診(装着確認)
「どれどれ。お、今度は白にしたんだ?カッコイイじゃん」
シルバーですが、まあいいか。
「こっち、ちょっと高くしてあるね」
「右に5mm、入れてもらっています」
履いてあっちまで行って戻ってきて、足踏みしてみて、など指示通りにします。この点は、その1の時の先生よりきちんと見てくれます。
「ちょっといい?」
腰骨の位置確認、OKのようです。
モートン病のことを聞いてみました。
「この間、レントゲン撮ったっけ?う~ん、2年前か。ちょっとレントゲン撮らせて」
レントゲンがデジタルになって凄いのは、撮影した後に靴下と靴を履いて戻る間に、もう画面に映し出されているところですね。
「モルトン(という発音をされていました)が出てもおかしくない足だな。足のアーチが落ちると、本来こう開いているのがなくなるからさ……ここの骨の間が狭いでしょ、ここに神経が通ってるんだよ」
「だから痛いわけですね」
治療は湿布などで痛みを取るのと、メチコバールと聞いて
「薬、出しとく?」
「いつも痛いわけではないので、飲まなくても良いでしょうか」
他の薬も沢山あるのと、ここへ通うには不便なので。
⑥健康保険組合へ療養費請求
靴型装具は社内で私ぐらいですが、骨折や捻挫をした時の装具の療養費請求書は見かけます。まあ私も三度目ですし、きっと大丈夫。
ちょうど健保組合へ送る書類があったので、今日出社したら一緒に送るとしましょう。
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