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SCDメソッド:発想を広げ収束する方法

はじめに

こんにちは、ICT系フリーランスの花田です。

今回は、私が24年以上の経験を通じて学んだ発想を広げ収束する方法を、SCDメソッドというパターンランゲージとして整理しましたのでご紹介します。

このメソッドは、発想を広げたりまとめたりする際に、バランスよく整理し、思考の流れを見える化するためのフレームワークです。

このメソッドを使うことで、思考の流れがはっきりし、効率的で創造的な問題解決が期待できます。
また、視点を調整しながら進めることで、多角的な分析ができ、深い理解と洞察が得られます。

発想を広げたりまとめたりするのが苦手な方にとって、参考になればうれしいです。

コメントやDMで所感をいただけたら幸いです。

本記事の要旨

  • 3つの行動(scribble、clustering、diagramming)を行き来しながら進め、それぞれの行動で作成した資料に違和感がなくなり平仄が取れたときに考えがまとまったと判断します。

  • それぞれの行動で資料を作るため、思考プロセスが可視化され、他者に伝えることが可能になります。

  • 視点の調整を行いながら進めることで、分析スキルの向上が見込めます。



1. SCDメソッドの概要

  • 目的: 思考プロセスの可視化、効率的で創造的な問題解決

  • 行動: scribble(言語化)、clustering(特徴化)、diagramming(図解化)

  • 効果: 思考の明確化、効率的な問題解決、多角的な視点の獲得、コミュニケーションの向上

2. SCDメソッドの効果

  • 思考の明確化: 思考プロセスを可視化することで、自分の考えを整理しやすくなります。

  • 効率的な問題解決: 発想を広げつつ、収束させることで、効率的かつ創造的な問題解決が可能になります。

  • 多角的な視点の獲得: 複数の視点から問題を分析することで、深い理解と洞察を得ることができます。1

  • コミュニケーションの向上: 思考プロセスを他者に伝えやすくなるため、コミュニケーションが円滑になります。

3. 3つの行動

最初はscribbleから始め、clustering、diagrammingと進みます。

一度diagrammingまで進んだ後は、3つの資料を見比べて、違和感がある資料、平仄が取れていない資料に手を入れます。
どれか1つに手を入れるとほかの2つにも手を入れることになりますが、それを繰り返して、違和感がなくなり、平仄が取れたら完了となります。

scribble: 発想を広げるために語句を書き出す。

  • 発想を広げるために語句を書き出すことで、アイデアを自由に書き出し、発想を広げる

  • 書く順番、切り口、粒度など一切気にせずにとにかく量を書くことを意識し、clusteringとdiagrammingを見ながら視点を調整する

clustering: 発想をグループ化するために共通の特徴を書き出す。

  • scribbleで書き出された語句から共通の特徴を見つけ出し、グループとしてまとめる

  • 特徴は視点によって変わるため、とにかく視点の量を増やして特徴化し、scribbleとdiagrammingを見ながら視点を調整する

diagramming: 発想を整理するために図表を書き出す。

  • scribbleで書き出された語句とclusteringで書き出された特徴を図解言語で整理し、実用レベルに落とし込む

  • 図解言語には多くの表現方法があるため、腑に落ちる表現が見つかるまで何度も書き出し、scribbleとclusteringを見ながら視点を調整する

4. 実践のガイドライン

1. 準備

  • 目的の明確化: 何を達成したいのか、具体的な目標を設定します。

  • ツールの準備: ノート、ペン、ホワイトボード、デジタルツールなど、必要なツールを用意します。

2. Scribble

  • 自由に書き出す: 思いついたアイデアやキーワードを順番や構造を気にせずに書き出します。

  • 量を重視: できるだけ多くのアイデアを出すことを目指します。

3. Clustering

  • 共通点を見つける: Scribbleで書き出したアイデアをグループ化し、共通の特徴を見つけます。

  • 視点の調整: グループ分けの視点を変えながら、異なる角度からアイデアを整理します。

4. Diagramming

  • 図解する: Clusteringで整理したアイデアを図解言語で表現し、視覚的に整理します。

  • 実用レベルに落とし込む: 図解を通じて、アイデアを具体的な行動計画に変換します。

5. フィードバックと調整

  • 見直し: Scribble、Clustering、Diagrammingの資料を見比べて、違和感がある部分を修正します。

  • 繰り返し: 違和感がなくなるまで、資料を相互に更新し続けます。

5. 実践例

例1: 新製品のアイデア出し

  • Scribble

    • 手順: 製品の特徴、ターゲット市場、競合製品などを自由に書き出します。

    • 例: 「環境に優しい」「若者向け」「スマートフォン連携」「持ち運びやすい」

  • Clustering

    • 手順: 書き出した語句を共通の特徴ごとにグループ化します。

    • 例: 「環境に優しい」を「エコフレンドリー」としてグループ化、「持ち運びやすい」を「ポータブル」としてグループ化。

  • Diagramming

    • 手順: グループ化した特徴を図解し、製品のコンセプトを明確にします。

    • 例: 「エコフレンドリー」×「ポータブルデバイス」のコンセプトマップを作成。

例2: プロジェクト計画の立案

  • Scribble

    • 手順: プロジェクトの目的、必要なリソース、ステークホルダーなどを自由に書き出します。

    • 例: 「新しいマーケティング戦略」「予算」「チームメンバー」「期限」

  • Clustering

    • 手順: 書き出した語句を共通の特徴ごとにグループ化します。

    • 例: 「予算」「期限」を「リソース管理」としてグループ化。

  • Diagramming

    • 手順: グループ化した特徴を図解し、プロジェクト計画を明確にします。

    • 例: 「リソース管理」のフローチャートを作成。


おわりに

このメソッドを実践することで、発想を広げたりまとめたりする際に、バランスよく整理し、思考の流れを見える化できるようになります。

その結果、効率的で創造的な問題解決ができ、多角的な視点から深い理解と洞察を得られます。

もし、アイデアの整理や考え方の見える化が苦手な方がいらしたら、ぜひこのメソッドを試してみてください。
そして、コメントやDMで感想を教えていただけると嬉しいです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

最後に、独自の方法論をお持ちの方がいらっしゃったらぜひ一度会話させてください。

よろしくお願いします。

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