新年のスタート 三島由紀夫先生を追いかける
こんにちは。
2022年がスタートし、元日が誕生日である私は33歳がスタートしました。昨年はいくつかの小説を書き上げ、そして現在も小説を書いています。本も平年並みに読み、文学碑もたくさん巡りました。
さて、次の文は有名です。
人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
織田信長が好んだ一節です。
私も好きな一節です。ごもっとも、と言えばごもっとも。生を受けた以上、死も常のものです。しかし、死についてはハッキリと言い表し難い。日常会話では、禁忌とされる内容でもあるように思います。
一方で、多くの文学作品に死が描かれます。殺人もあれば、自殺もあり、災害での死もあります。明瞭且つ不明瞭な死を超越するために、書いているのでしょうか。
死と芸術の相関関係。
この相関関係について考えますと、真っ先に三島由紀夫先生のことが頭をよぎります。先日帰熊している時に、兄から三島由紀夫先生の新聞記事の切り抜きを貰いました。
この記事によって、横尾忠則氏と三島由紀夫先生の関係が分かりました。
先日も記事に書きましたが、三島由紀夫先生は剣道や空手、ボディビルやボクシング、俳優、演劇、自衛隊、さまざまな繋がりがあり、多くの影響を受け、更には与えて、夭逝されました。
なぜ、これほどに多彩なのかと考えますと、どこかの対談で残された言葉を思い出します。
それは・・・
『何をやっても自分の理論に引き寄せるという特技がある』
なるほどなあ、と。
それから、先日ある本を読みました。
小説 三島由紀夫 -長野祐二- -幻冬社-
この本は、新聞記者であった長野祐二氏が、多くの参考文献を元に三島由紀夫先生の生涯を描かれています。
私自身、三島由紀夫先生の多くの本を耽読しましたが、書店で並んでいる本を買い揃えていただけですので、先生の時間軸まで頭にいれていませんでした。しかし、それでは文学の面白みを欠いていることでしょう。
この本「小説 三島由紀夫」によって、大凡の時系列が整理出来ました。
三島文学の渦中にいる方、またこれから入ろうと思っている方、どなたにもおすすめの一冊です。
以上になります。
本年も、花子出版は精力的に頑張ってまいります。
応援よろしくお願いします。
花子出版 倉岡
文豪方の残された名著を汚さぬよう精進します。