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綺麗な字を書きたい。の「綺麗」は主観です

こんにちは、前衛書家の本田英之です。
さて、今回は【綺麗な字を書きたい。の「綺麗」は主観です】について話したいと思います。

正解を知りたい

私たちは、学校や社会で色々と学んでいる。新しい知識を毎日毎日手に入れている。すると学校や社会で学んできた事が正しい事と思う。
しかし、正しい事が正しいわけでない時がある。見る方向や立場で正しさは変わる事もあれば、正しいが複数ある事もある。

「普通」や「当たり前」は正解じゃない。
正解は自分が決めれば良い。正解に自信が持てないなら先人に聞け。
大抵、人間が自信を持てない時は、自分の内側を見てない時で周りばかり見ている時だ。

文字だってそう。

文字で唯一言えるのは、字として成立しているかどうか(読めるかどうか)と言う事。
楷書でも書き順が何通りかある事もある。
行書や草書になるともっと自由度が増す。

1つの事を知り、他を知らずに1つを信じ鵜呑みにする。
ここに疑問を覚えないと、自分が学んだ事を正解とし、それ以外は不正解だと思う事になりかねないし、これが批判の声の原因になるかもしれない。

古典の書を見てみて欲しい。個性の塊だ。
書道の古典を学んでいると「こんな書き方あるの?」って文字がわんさか出てくる。それぞれの良さがあり、特徴がある。個性が漏れ出ている。
それでいいし、それがいい。

自分が好きで、憧れて、綺麗だと思う字を書くと良い。
だって「綺麗」は主観なんだから。


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