やる気、元気、負けん気、たまき

日々の時間に追われに追われ、あっという間に8月も終盤戦。
書こうとキーボードを叩き、眠気に負けて、保存せずにそっ閉じ。

鈴木あんずに続いて第二弾。
ライブフォーマンスでの見どころをサクッとまとめてみる。

白藤環。
イメージカラーは赤で、黙っていればお淑やか系美人。
動き回る、喋りまくるで、実は落ち着きがないと見せかけて、えのぐの全体取締役。
ライブのMCから、通常の配信に至るまで、彼女の仕切りで成り立っていると思われる。

で、そんな環が魅せてくれるパフォーマンスの色としては、
「想いが前面に出すぎた結果こうなった」
と言うところだろうか。

彼女が公言する「ダンスが苦手」というのは、まぁ、間違いない。
緊張感もあるだろうが、えのぐの中では、確かにダンスパフォーマンスに苦しんでいる節は見える。
ライブの1曲目はガチガチに固まっていることもあったりと、まるで針金でも入っているのか?と考えるほどでもある。
しかし、見方を変えると普段の飄々としている雰囲気と比べて、そのギャップに可愛らしさを感じる。

では、「ダンスが下手なのか?」と問われると、おそらく違う。
1→2→3→4と動作を運ぶことに精一杯で、型にはまった動作をこなすときに、色々考えてしまって、結果、体が付いてきていないのかもしれない。
「苦手意識」が「失敗しないように」という不安感を生み出し、とにかく決められたとおりに体を運ぶことに集中しているような、そんな気もしている。
ただ、終始ガチガチというわけでもなく、ライブの終盤にはかなり滑らかになる。
少し性癖をこじらせた方は、氷が溶けていくように、ライブ終盤に掛けてこなれていく様子を「お。ようやく本気出してきたか?」とニヤニヤすると良いと思う。
特に踊ることに慣れてきた楽曲については、かなり伸び伸びと踊るので、下手というわけではない。

えのぐの楽曲は増え続ける一方で、曲調のバリエーションも増える一方だ。
特に「次章」ライブでは、新曲を4曲も引っさげてきている。
聞けば、ダンスレッスンは6月からとのことなので、2ヶ月程度で4曲分のダンスを覚えて、パフォーマンスとして見せられるレベルに上げてくることからして、決して「できない」わけではなさそう。

じゃあ、環のダンスは見どころなし?ということは決して無い。
彼女のダンスパフォーマンスの真髄は、枠から外れたところにある。
キレイに見せようとか、揃えて見せようとか、決められたライン上で彼女の真のパワーは開放されない。
前述したとおり、おそらく「踊ることに集中」してしまっているから。
その「集中する」ことを外すと、途端に存在感を増す。

個人的に彼女が時折、客先に向けて行う「煽り」や「前に出てちょっとアレンジする」といった部分では、彼女の動きはダイナミックでパワーに溢れた動作に切り替わる。
持ち前の「やる気」、溢れんばかりの「元気」、パフォーマーとしてファンに負けない「熱量」が、一気に開放され、動作にまで現れる瞬間がある。
ここにこそ、白藤環の魂が込められているのでは?と、個人的には思っている。

これまでライブに臨むたびに「ダンスは苦手」と口にするも、「みんなに楽しんでほしい!」「環も頑張るから!みんなに後悔させないから!」と、自ら目標を高く掲げる。
その負けん気も相まって、自由に動けるような場面では、外面まで気持ちが溢れ出るのだろう。
腕を高く掲げ、脚を大きく運び、あふれるファンへの思いを客席最後尾までぶつける勢いには、ファン側も負けじと応えるしか無い。(「次章」ライブでは、コール禁止だったので歯痒かっただろう)
そんな、ちょいちょいリミッターが外れる瞬間の白藤環を見逃さないで欲しい。


続いて歌声について。
普段の配信を見聞きしていると、芯があって力強い声質。
多分、低く声を出せばイケボになるんじゃないかという気がしている。
ということは、カッコいい歌声なんじゃないの?と思って聞けば、案外、可愛い声である。
「喋り声」と「歌声」を使い分けてんのかと感じるほど、可愛い歌声が基本。
初オリジナル曲の「えのぐ」で、普段のマシンガントークで聞き慣れていない「可愛らしい歌声」に、新しい魅力を見出すファンも居たほどである。

ただ、やはり場数を踏んできただけあって、ここ最近は曲調によって「女性らしい声」から「腹から弾き出す声」と使い分けるようになってきた。
「えのぐ」や「栞」、「ハートのペンキ」といった曲では「女性らしく」歌い、「常夏パーティタイム」「e☆Jump!→Dream!!」など、会場全体で盛り上がる曲では「熱量を感じる芯のある」歌い方をする。
特に日向奈央とのユニット曲「無敵のヒーロー」では、「熱量を感じる芯のある」歌い方に、所々に入る「しゃくり上げ」や、サビの部分で「叫ぶような表現」も相まって、楽曲全体にエネルギーが行き渡り、聞いている側も思わずぐっと力が入る。
個人的な話になるが「無敵のヒーロー」をリリースする際は是非、白藤環の持つ「熱量」を倍増させる効果があるバンドバージョンも用意して頂けると大変うれしい。

と、簡単に「白藤環」のライブパフォーマンスでの見どころをまとめてみた。
諸般の事情により、この場でお見せできないことが非常に悔しいが、もし興味が湧いたら、見てみてほしい。
正直、大手の箱のVtuberに負けないパワーを持っていると思っている。
「よし推せ」とは言わないけど、知ってもらえるだけでも非常に嬉しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?