あんずのしっぽ

ライブパフォーマンスでの見どころをサクッとまとめてみる。

鈴木あんず。
イメージカラーが青で、えのぐ最小サイズ。
目隠れキャラで、ちょっと引っ込み思案。かと思えば、言動は案外アグレッシブだったりする。
良いこと言う担当で、MCではよく締めの言葉を任される。

で、そんなあんずが魅せてくれるパフォーマンスの色としては、
「緩急がしっかりした、大きな動き」
と言うところだろうか。

身長が一番低いので、背の高い夏目ハルと並んでしまうと、どうしても小さく見えがち。
白藤環、日向奈央もえのぐの中では、中間の身長帯なので、階段状になってしまうんですな。
それでも、あんずの体全体を大きく使ったダンスは、身長差を覆すほどに大きく見える。

基本的に身長差があると、同じ動きをしたとき、背の低い方は窮屈に、そして小さい動きに見える。
特にイメージカラーが青のため、寒色で目立ちにくい。
故に、より動きの派手さは強調されにくくなってしまう。
特によく横に並ぶのがイメージカラー赤の白藤環なので、対比としても明暗の関係になりやすい。
しかし、あんずのダンスパフォーマンスは、これらを吹き飛ばすほどに大きく、そして丁寧。

まず挙げるのは「緩急の付け方」が上手い。
おそらく、えのぐのメンバー中、あんずほど動きに緩急が付いているのは居ないんじゃなかろうか。
腕の振り、足の運びは言わずもがな、上半身、下半身の動き、手の指先に至るまで、全ての動きに緩急が付く。
この緩急がどう見えるか。
メリハリがしっかりするので、キレが出て、動きが多彩に見える。
加えて丁寧な運びなので、見ていてとても綺麗でもある。

この緩急に「極限の動き」が加わる。
単純に手足を運ぶだけではなく、あんずは可動域を目一杯使った大きな動きを入れてくる。
その小さな体のどこに、そこまで自身の体を振り回せる力があるのかと不思議になるほど、動きが大きい。
前述した、メンバー中最も身長が高い夏目ハルの動きに引けを取らないレベルである。
おそらく体幹がしっかりしているから、ここまで曲の中で振り回せるんだろう。
緩急を付けながらの大きな動きになると、動きの始点と終点ではしっかり止める。
運びは非常に素早く動く。
この相乗効果で、小さな体でもしっかり存在感を示すダンスパフォーマンスを繰り出してくる。

特に新衣装の「ステラ」では、スカートの後ろに大きなリボンが付いており、端末が動きに合わせて、まるで「しっぽ」のようにふわふわと動く。
ダンスパフォーマンス中はこの「しっぽ」の軌跡がマジやばくね?状態。
あんずの動きに合わせて、上下左右に忙しく引っ張られるのである。
この動きを見てもらえれば、あんずの体が縦横無尽に動いていることがわかるだろう。
腰についたリボンがここまで引きちぎれんばかりに、動き回せるというのは、そう簡単にできることでは無いと思う。

言葉ではなかなか語り尽くせないが、こればかりは実際に見てもらわなければ、全てを伝えきれない。
なので、ライブを見る機会があれば、是非、そのダンスパフォーマンスを見てほしい。

続いて歌声について。
各楽曲はもう最高なので、ここに語ることはしないので、とりあえず耳触りが良い曲から触れてみてもらいたい。
「スタートライン」や「絵空事」「栞」なんかは入りやすいかもしれない。

で、あんずの声質は、えのぐのメンバーでも低め。
ハスキーボイスまでは行かないけども、それに近い感じだろうか。
どの楽曲でもベースを支える重要な声質。
反面、ソロ曲「シラユキヒメ」可愛らしい透き通った歌声を披露するなど、可能性は広い。
個人的にはカバー曲の「言って。」が、声の低さを生かした一曲だと思っている。
また、先日発表されたばかりのユニット曲「午前0時のプリンセス」でも、女の子らしい可愛らしさを詰め込んだ歌い方を見せていたので、これから増えるだろう多彩な楽曲での歌い方には期待せざるを得ない。

前述の体を全力で振り回しながら、安定した歌が歌えるのもなかなか恐ろしい。
隠れ6パックではないか、と個人的には思っている。

と、簡単に「鈴木あんず」のライブパフォーマンスでの見どころをまとめてみた。
諸般の事情により、この場でお見せできないことが非常に悔しいが、もし興味が湧いたら、見てみてほしい。
正直、大手の箱のVtuberに負けないパワーを持っていると思っている。
「よし推せ」とは言わないけど、知ってもらえるだけでも非常に嬉しい。

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