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里帰りしない出産-実母がしんどい-

実母がしんどい。とってもしんどい。
私の実家は遠く西の方。妊娠を報告した時から、実母には熱心に里帰り出産を勧められた。勧められたというより、懇願された、が正しいか。

赤いびっくりマークが二つ並んだ絵文字と共に、「里帰りしなさい‼︎」と何度もLINEが届いたし、里帰りしないと告げた後、こちらの産院に初めてかかる時にも、「里帰り出産になる可能性も伝えといてね‼︎」と諦めの悪さをのぞかせていた実母。しんどいなぁと感じた第一ステップがここ。そう、第一ステップ、というからには、第二ステップも、第三ステップもあるということ。そして、赤子が生まれ、1ヶ月が過ぎた今なお、新たな、実母しんどい問題が発生中。

結局、里帰りしない出産を選んだのに、なぜ変わらず、実母がしんどいのか。言語化しないと私自身がモヤモヤの渦に取り込まれそうで、文章に。産後一発目の投稿がこんななんて、と我ながら呆れつつ。里帰りしない出産のリアルも含めて、書いていきます。

第二ステップ-東京来る来ない問題-

妊娠週数が進み、さすがにもう里帰りは難しいよね、とお互いにケリがついた(と思っていた)頃。次に浮上したのは、「実母、東京にいつ来る問題」。
子供相手に塾のようなものをしている実母は、年度末には次年度の年間スケジュールを作り公開しないといけないというので、産後に来てもらう日程を早めに固める必要がありました。わたしの出産予定日から2週間ほどたった所で1週間。それで決まったのですが、それで終わらないのが実母です。

そう、コロナ。蔓延防止だったり、緊急事態宣言だったりと、手を替え品を替え、繰り出されるコロナ対策。ぶっちゃけ、今出されている緊急事態宣言なんて、従っている人いるのか?と思ってしまう宣言の効果の無さですが、いるんです。それが、うちの実母。母にくわえ、父も子ども関連の仕事をしており、田舎から東京へは、コロナがある限り出て来れないと、「このままだと東京行けない」モードに突入しました。

元来、コップの水が半分入っていたら、半分しかない!と悲観するタイプの実母。「里帰りしや‼︎」 LINEが落ち着いたと思ったら、次に始まったのは、あらゆるコロナ関連ニュースと共に届く、「もう東京いけません」という絶望 LINEたち。

たしかに同郷の友人に聞くと、田舎のコロナへの捉え方は東京のそれよりもずっとシビア。一概に気にし過ぎ、と一蹴はできなさそうだったので、無理して来ないでいいよ、も伝えたのですが、出産ぎりぎりまで絶望 LINEは続きました。

結局、出産時の東京に緊急事態宣言が出ていた事を理由に母の上京は無くなり。産後一ヶ月経ったいまも実両親には我が子を会わせてあげられていません。そのことに関するモヤモヤは詳しくは後述するとして、そんなモヤモヤを抱えつつ訪れた第三ステップのお話を先に。

第三ステップ-旦那は今日仕事?攻撃-

産後の手伝いに来れないと悲観する実母の次の懸案事項は「旦那がどれくらい育児を手伝うのか」問題。東京いけない LINEの次に私を憂鬱にさせたのが、退院後、毎日のように届く、「旦那は今日仕事?」 LINEでした。

産前から、度々聞かれる、旦那は育休取らないの?という質問がずっとストレスだったんですが、それが形を変えて届き始めたって事ですね。監視されているような。

育休取らないの?という質問は、育休とれ、というプレッシャーに。旦那は仕事?という質問は、家にいさせろ、というプレッシャーに。変わっていくのですが、本人はそのつもりなかったのかな?でも、私の脳内ではそう変換され、母の声で再生されるのでした。

第四ステップ-再び東京行けない攻撃-

仕事の合間にうまく育児をしてくれる旦那に安心したのか、実母からの「旦那、今日仕事?」攻撃が落ち着いた産後一ヶ月ころ、実母ストレスもさすがにもう終わりかと思っていたら、思いがけず再燃したのが、「東京行けない攻撃」でした。

きっかけは、お宮参り。
本来なら生後1ヶ月で行くお宮参りですが、9月にすれば実母らも来れるんじゃないの?と義母から提案あり、それを伝えたら、でした。
9月にコロナがどうなっているか分からないし、仕事も休めないから行けない、と。
それを聞いた義母は、日帰りでくればいいのにね、とさらっと言っていたけれど、そう簡単なものではない事は私も理解はしているつもり。
ただ、「このままだと永遠に東京行けない」悲壮感をじわじわと言外に匂わせる LINEにじわりじわりとこちらが疲弊していたんだと思います。

第五ステップ-そして私が悪いのか?-

そして、実母がしんどいの決定打が来ました。
それは9月お宮参りに関するLINEのやり取りから発生。

私「9月、一番可能性のある日程教えて」
実母「どこも移動できないので家のリフォームをしようとしている。それが9月に入れるから、9月は無理。こちらは抜きで進めてください」
実母「首が座ったら少しは帰ってきてくれるよね?」

このリフォーム、というところがひっかかり、「少し」の捉え方を確認しとかないと危険だと判断。

私「少しってどれくらい?」
実母「●●ちゃんが里帰りしてたくらい」
実母「くびが座ったら帰ってもいいって言ってたよね?」

この●●ちゃんの里帰り期間、なんと3ヶ月強…‼︎
確かに、里帰りにしないと決めた時に、首が座ったら、こちらが帰ってもいいとは言いました。でも、それは顔見せレベル。長くて1週間くらいの想定。まさか3ヶ月強も里帰りするなんて、一言も言ってないんです。

その旨を伝えると、仕事復帰前に帰ってきてくれるのかと思っていたと。リフォームする必要ないね、としょんぼりした様子。

一週間くらい帰るよ、と言ったのですが、そんな短いと大変だから帰らなくていい、こちらがいつか行くから気長に待ってください、と返信あり。

前述の通り、実両親に我が子をまだ会わせてあげられていない事はずっと、私の中でも申し訳ないなとか、言葉にし辛いもどかしさもある中でのこのやり取りが、わたしにはどうしても、こちらが酷いことをしているように捉えられてしまい。いつも以上に赤子の写真や動画を LINEで共有したのですが、既読スルー。さらに、ちょうど母からの出産祝いが時間差で届いたので、届いた報告と赤子の写真を送ったら、「よかったね」と普段ぶりぶりに絵文字を使ってくるのに、真っ黒 &塩LINE。笑

明らかに、すねている、というか、普通じゃない感じをぷんぷんぷんぷん匂わせて来ているんです。

あれ、私が悪いんだっけ?
実両親に初孫を会わせてあげられていない、鬼畜娘なんだっけ?と考えてしまい、なんだかゲンナリしてしまったのです。

スープの冷めない距離の義母

こんな風に、私がモヤモヤしてしまうのには、おそらく、義母の存在もあるんですよね。義母は本当にスープの冷めない距離、というのが適切な距離に住んでいて、退院の日から、子に会わせてあげられているし、その後も1週間に2.3回は顔を見に来ます。

沢山、食事の面などで助けてもらって、感謝しかないし、義母にとっても初孫なので、沢山会ってもらいた気持ちはありつつも、義母が会う回数を重ねる度に、実両親に会わせてあげられていないもどかしさや負い目が積み重なっていき。

お散歩デビューもまもなくですが、一緒に行きたいなと言われる事が嫌だと思ったり、どんどん成長していく我が子の姿を義母には見せられて、実母に見せられていない事を嫌だと思ったり。

勝手に実母と義母にしてあげられている事の差に心を痛めている自分もいて。

遠く離れた故郷を17歳で出てきてから。
いつかこんな日が来ることはどこかでは分かっていたけれど。

そのもどかしさは、言語化するのも非常に困難な複雑なものでした。

さて、どーしたもんか。

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