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長崎編みでの仕上げ直し

長く大切にされているロザリオの、長崎編み(手編み)での仕上げ直しを承りました。

ヨーロッパでお求めになったというこのロザリオは、黙想部分のメダイがとても美しく、アヴェマリアの祈りとの間にもう1珠、主の祈りのため珠が入っています。

今回の「長崎編み」といわれる伝統的な技法は、1本のワイヤーから、ペンチを使って細やかなチェーンを手仕事で編み出していくもの。

洋白線という、柔らかさとしなやかさの両方を備えた金属のワイヤー(最後の写真)を使います。

先日、直接お届けしたところ「そうです、そうです、手編みのこの手触りがいいんです」と、たいへん喜んでくださいました。

ちなみにクロスは新しいものに交換をご希望でしたので、元々のクロスは、アンティークゴールドのチェーンをつけ、ペンダントにリメイクさせていただきました。

長崎編みはご高齢の修道士の方にご指導を仰ぎ、習得まで時間もかかりましたが、こうして技術を受け継いでいける喜びは何にも替え難いものがあります。

オーダー、編み直し、修理などのご要望がございましたら、どうぞ遠慮なくご相談くださいませ。

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。