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使徒ヨハネの手紙*わたしたちがこれらのことを書くのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるようになるためです。

愛する皆さん、初めからあったもの、わたしたちが聞いたもの、目で見たもの、よく見て、手で触れたものを伝えます。

すなわち、命の言(ことば)について。

――この命は現れました。御父と共にあったが、わたしたちに現れたこの永遠の命を、わたしたちは見て、あなたがたに証しし、伝えるのです。

――わたしたちが見、また聞いたことを、あなたがたにも伝えるのは、あなたがたもわたしたちとの交わりを持つようになるためです。

わたしたちの交わりは、御父と御子イエス・キリストとの交わりです。

わたしたちがこれらのことを書くのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるようになるためです。

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使徒ヨハネの手紙 1.1-4
聖ヨハネ使徒福音記者 祝日
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漁師として働いているとき、突然イエス様に招かれたヨハネ。そのまま網を置いて宣教活動を共にし、後に新約聖書に収められている「ヨハネによる福音書」を記した人物です。

わたしたちはイエス様を直接見たり、声を聞いたり、触ったりすることはできないけれど、こうして懸命に伝え残そうと努力してくれた使徒たちのおかげで、今もその喜びを分かち合うことができます。

「わたしたちがこれらのことを書くのは、わたしたちの喜びが満ちあふれるようになるためです。」

神様との交わりを、使徒である自分だけの特別なものにせず、世界中の、ひとりでも多くのひとと、ずっとずっと先の未来までシェアしていきたい。

そんな想いが伝わってくるような気がします。

命の言(ことば)に触れたわたしたちも、神様とともに生きる喜びを、どんどんシェアしていけますように。

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。