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マタイによる福音*見よ、わたしの選んだ僕。わたしの心に適った愛する者。

そのとき、ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。

イエスはそれを知って、そこを立ち去られた。大勢の群衆が従った。イエスは皆の病気をいやして、御自分のことを言いふらさないようにと戒められた。

それは、預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。

「見よ、わたしの選んだ僕。

わたしの心に適った愛する者。

この僕にわたしの霊を授ける。

彼は異邦人に正義を知らせる。

彼は争わず、叫ばず、その声を聞く者は大通りにはいない。

正義を勝利に導くまで、彼は傷ついた葦を折らず、くすぶる灯心を消さない。

異邦人は彼の名に望みをかける。」

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マタイによる福音12.14-21
年間第15土曜日
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どれだけ迫害されても、命を狙われようとも、イエス様は、父である神の御心に適うことだけを考え、ひたむきに人々への癒しと宣教に取り組み続けられました。

不本意なこと、理不尽なことがあると、つい言い返したり、応戦しようとしてしまう私たちだけれど、そんな時こそ、どんな相手であろうと、すべての人を救い、導こうとしてくださるイエス様の姿勢を思い出したいと思います。

そうやって、誰かと争ってしまう前にほんの少しでも、立ち止まることができますように。

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。