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使徒ヤコブの手紙*わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて選んで、信仰に富ませ

わたしの兄弟たち、栄光に満ちた、わたしたちの主イエス・キリストを信じながら、人を分け隔てしてはなりません。

あなたがたの集まりに、金の指輪をはめた立派な身なりの人が入って来、また汚らしい服装の貧しい人も入って来るとします。

その立派な身なりの人に特別に目を留めて、「あなたは、こちらの席にお掛けください」と言い、貧しい人には、「あなたは、そこに立っているか、わたしの足もとに座るかしていなさい」と言うなら、あなたがたは、自分たちの中で差別をし、誤った考えに基づいて判断を下したことになるのではありませんか。

わたしの愛する兄弟たち、よく聞きなさい。神は世の貧しい人たちをあえて選んで、信仰に富ませ、御自身を愛する者に約束された国を、受け継ぐ者となさったではありませんか。

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使徒ヤコブの手紙2.1-5
年間第23主日 第二朗読
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私たちは、もし行動や言葉で差別することがなかったとしても、心の中で無意識に、身なりや、年齢、障がいの有無、就いている仕事などで、その人が自分より優れているか、あるいは劣っているかを考えてしまっていることはないでしょうか。

私たちの考える「恵まれている」は、何を基準にしているのでしょう。

弱いひとや病気のひと、苦しい思いをしているひとがいると聞けば自らそこへ出向き、いつも温かい手を差し伸べてくださったイエス様を思い起こしたいと思います。

そして今日は、同じように貧しい人々のなかで働き続けた、コルカタの聖テレサ(マザー・テレサ)の命日でした。聖人としての記念日でもあります。

どんなにささやかでも、私たちも日々、苦しむひとのために祈り、手を動かすことができますように。

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。