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主の晩餐の夕べのミサ*世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた。

過越祭の前のことである。

イエスは、この世から父のもとへ移る御自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた。

夕食のときであった。既に悪魔は、イスカリオテのシモンの子ユダに、イエスを裏切る考えを抱かせていた。

イエスは、父がすべてを御自分の手にゆだねられたこと、また、御自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいを取って腰にまとわれた。

それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められた。

シモン・ペトロのところに来ると、ペトロは、「主よ、あなたがわたしの足を洗ってくださるのですか」と言った。

イエスは答えて、「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」と言われた。

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ヨハネによる福音 13.1-7
聖木曜日 主の晩餐の夕べのミサ
福音朗読
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今夜は、主の晩餐の夕べのミサに与ってきました。

弟子たちとの最後の食事のあと、イエス様はひとりひとりの足を洗ってくださいました。

当時、人の足を洗うのは奴隷の役目だったそうです。

『主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。』

だからわたしの足も洗いなさい、とはおっしゃいませんでした。

だれよりも謙遜であること、ひたむきに愛すること。

互いに愛し合うこと、ゆるし合うこと。

わたしたちもイエス様の愛に倣って、生きていくことができますように。

かつては長崎の神学校や修道院で受け継がれてきた、手編みのロザリオ「長崎編み」。伝統を受け継いでいけるよう、ひと目ひと目、祈りを込めて編み続けたいと思います。