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パキスタンの世界遺産タッターへのアクセス

パキスタンには2023年時点で世界遺産が6つあります。
そのうちの一つ、「タッター=マクリの歴史的建造物群」はパキスタン最大の都市カラチから東に100キロ強の位置にあり、日帰りで訪問することもできます。


タッターの基本データ

(英語:Thatta、ウルドゥー語: ٹھٹہ‎, シンド語:ٺٽو )
アレキサンダー大王も訪れたこともある歴史的な街。ムガル帝国の都市となるが、18世紀にイランからナーディル・シャーが侵攻してくるとタッターも陥落、放棄された。

アクセス

カラチからハイデラバードに至る国道N5沿いにあり、両都市からバスが出ています。
カラチからだと、市内の渋滞が酷いため3時間以上かかることもあります。

タッターと位置関係

なお、カラチの東の郊外にあるチャウクンディ(桃色)もN5沿いにあるため、カラチからあわせて日帰りで訪問することもできます。
タッターとチャウクンディの間は約1時間半〜2時間ほどです。

カラチからチャウクンディまではAC付きの市バス(Karachi Breeze)で100ルピーで行くことができますが、都市間民営バスはカラチのLea Marketの近くに、タッター行きのバスが出ています。バスはかなり混むので、座りたい人はここから乗ることをおすすめします。運賃はタッターまで500ルピーほどです。

Lea Market周辺

Lea Marketを出発したバスは一度Nishter Roadを北東に進み、ジンナー廟の北(橙のピンの場所)でも乗車が可能ですが、確実に座りたい人はLea Marketから乗車したほうが良いです。

カラチ市内

タッターでの観光について

タッターの街の中では、2023年の時点で警察署での外国人登録が必要なようです。
わたしは知らずにとりあえず、カラチから一番遠いところにあるシャー・ジャハーン・モスク(緑色)に行きたいとバスで伝えたところ、モスクの目の前(桃色)でおろしてもらいました。
地元の人は街の繁華街(赤色)で降りる人が多かったです。

タッターとマクリ


シャー・ジャハーン・モスク前

このモスクは入場料無料で見学が可能で、モスクの受付の人も外国人の対応を知らなかったようで、わたしも自由に鑑賞できました。

シャー・ジャハーン・モスクの内部

その後、遺跡の方に向かって歩いていたら、バイクに乗った警察官に登録が必要の旨を説明され、外国人登録のための警察署(黄色)に連れて行かれました。遺跡(青色)の近くにも一般の警察署はありますが、外国人登録は決められた場所でしかできないようです。

外国人登録のあとは、警察官のバイクで遺跡の観光を行いました。
遺跡の入場料はモヘンジョダロと同様、3000ルピー、または10USドルです。
遺跡は南北に広く、入口に近いエリアだけであれば徒歩でも十分かと思いますが、北の方(スルタン・ジャム・ヌザムッディーンの墓など)に行くのは特に暑い時期は大変そうでした。(2〜3キロの距離があり、日差しを遮るものがほとんどないため)
わたしは警察官のバイクに乗せてもらいましたが、遺跡ですれ違ったドイツ人のカップルは警察官とカートに乗って移動していました。

観光後も送り届けるまでが警察官の仕事のようで、カラチ方面行きのバスに乗るまで見届けてくれました。

参考

2016年の記事(2021年アップデート)ですが、カラチからの出発地については下記を参考にしました。
アメリカの方ですが、女性の一人旅をされている方で、他にもパキスタン旅行について有益な記事を多数書かれています。
他の国についての記事も多く、特に女性の方は参考になるものも多いと思います。

下記は2023年9月に書かれた記事で、カラチからタッターに至るまでの国道N5の見どころや、バス以外の移動手段についても記載があります。