序章[たとえ明日が来なくても] #1 青く広がる空。明るい太陽。その日差しは強くて汐は手をかざして遠く広がる海を見た。 深水汐。21歳。大学3年の夏を謳歌していてもおかしくない彼は、突然独りきりになった。母とは死別、父と二人暮らしだったが、心臓に欠陥を抱えていた父は手術に耐えきれなかった。 「葬式は要らないぞ。面倒だろうから会社にも挨拶だけでいい」 「寂しくない?」 「死んでるのにか? お前がしたいなら好きなようにすればいい。俺は気にならないから」 「でもさ、墓と
物書きです。 時間を忘れて書いています。現在90作近い作.品があります。それをこちらで更新公開していきたいと思います。 短編小説 ほんわか、シリアス 様々です。1ページに収まるように更新します。 長編小説 ジャンルで言えばヒューマンドラマが多いです。 恋愛中心のヒューマンドラマ。異世界もののヒューマンドラマ。恋愛対象が同性同士(いわゆるML)のものもあります。 お気に召すままにお読みいただければ幸いです。 読者さま共々、元気に過ごしていきたく思っています。