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しかたがない という言葉の面白さ

しかたがない

という言葉がなんだか好きだ。五感がいいのか意味が好きなのか。
軽くため息を付いているようにも聞こえるし、少し笑みを浮かべているようにも見える。自分を納得させるために呪文のように聞こえるときもある。

全面的に良い意味を持っている言葉ではないが、しかたがないとつぶやくとなんだか絵本の世界に入り込んだような錯覚になるのが好きなのかもしれない。

絵本『ぐりとぐら』でおなべが大きくてリュックに入らないときに「しかたがない。ひっぱって いこう」「しかたがない。ころがして いこう」という台詞があるが、しかたがないとつぶやくとそのシーンが思い出される。

ぐりとぐらはカステラを作るための大きなおなべをどうやって運ぶか試行する。2人がいう「しかたがない」には妥協というよりも希望が強く滲んでいるような気がするのだ。当初の予定とは違うがやってみたらいがいとうまく行ったという楽観的とも取れる希望が感じられる。

日常とは、想定とは違うことのほうが多いのではないか。
そんなときに「しかたがない」とつぶやいてみてほしい。ぜひ声に出して。

なんだか少しだけ気持ちが楽になる、、、はず。

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