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猫がうちに来た話

猫は可愛い。
実家にも父親が動物好き(特に犬)
だったので
犬や猫がずっといた。

実家にいた頃はそこまで可愛いと
思ったことはなかったというか
他に色々忙しくて
そこまで存在を意識していなかった。

特に犬は子どもの頃から
野良犬がウロウロしていたせいか
怖いと思っていた。
ある日突然父親がシェットランドの子犬を
連れて帰ってきたから
まぁ大丈夫になった感じだ。
猫は2度ほど捨てられいたのを
拾ってきて飼っていた。

初代はちこちゃん。
昔は出入り自由にして飼ってた人が
ほとんどだった気がする。
時々戦利品を持って返って来ていた
覚えがある。
魚とかかつお節とか。

次の猫は私が側溝に捨てられて鳴いていたのを
拾って連れて帰った中の1匹。
最後まで貰い手のつかなかった黒猫のクロ。
あんまり愛想がなくて
家族には不評だった。
煮干しをあげると頭だけきれいに残す猫だった。
ハナコという犬と一緒に家で飼っていたので
家中齧ったり爪を研いだり毛だらけだったり
大変だった。
その中で育った姪っ子は
赤ちゃんせんべいをハナコにかじられても
毛だらけのベッドに寝かされても
すくすく成長して
今でも犬と毛だらけのベッドで寝ている
アラサーだ。

あの頃は
動物の毛が一本も落ちてない家に
住むのが夢だった。

結婚して産まれた子どもは動物好きだった。
出かけた先で餌やりが出来るものには
片っ端からあげてきた。
大きな馬が歯を剥き出しにしているところへ
にんじんを突っ込むとか
私でも怖い。
動物園でゾウにりんごあげて、ナデナデして
記念撮影までしたけれど
私はちょっとナデナデは出来なかった。

通っていた幼稚園には年に一回
移動動物園が来ていたのだけど
モルモットを抱っこ出来るコーナーが
いたくお気に入りだったようで
そこから離れなかったのが
写真販売で想像できた。
周りの子たちや抱っこしているモルモットが
違う写真が何枚も何枚もあったから。
ヘビを触るコーナーでは
興味津々で触る子や怖々触る子がいる中で
嫌そうな顔して触る気なしと手を引いていたので
生き物であればなんでもいいわけでは
ないようだった。

小学生になるととにかく犬を飼いたいと
事あるごとに言うようになり
近所のおばあさんの代わりに
犬の散歩に行くようになった。
おやつやお小遣いをくれるので
半分はそれ目当てだったかもしれないが。

そしていつの日からか猫が飼いたいと
言い出し
ついには誕生日には猫以外いりません!
となり、根負けした。
ネットで欲しい猫がいるブリーダーさんを探し
この子がいいと見学の予約まで自分でした。
車ではるばる見に行ったブリーダーさんの家は
ものすごい山の中で
野うさぎを見かけたほど。
(そこは里庄町で、藤井風の出身地!
今ならあちこち見てまわったのに…)

見てしまったらもう連れて帰らない選択はなく
手のひらに乗るぐらいの天使のような子猫は
あっという間にちょっとした猛獣の子ども
ぐらいになった。
2匹目へのハードルは飛ぶ必要ないぐらい低く
隣の県に犬猫が大集合するらしいよ!
ドライブがてら行ってみる??と
出かけた先から連れて帰ってきた。

親になり自分の責任で飼うことを決めたせいか
初めて飼うわけではないのに
とても新鮮で、猫にこんなに表情があり
性格に違いがあることに驚いている。

不便なこともあるし
面倒なことも増えたけど
猫とずっと暮らしたいと思う。
これから寒くなるので一緒に寝てくれるのが
楽しみだ。










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