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すべてがよかった休日の記録

ぜんぶの選択が正解だったなという休日が、たまにある。このあいだのおやすみのはなし。

朝6時前、寝室の引き戸が開く。出勤前の夫がベッドで寝息を立てるわたしにちいさな声でいってきますを伝えにくる。その日はなんだか意識がはっきりしていて、起き上がり、閉じられた引き戸を開けて寝ぼけ眼でお見送りをした。ベッドに戻り、昨夜寝る前に読んでいた小説をちょっとだけ読んで、また寝る。

起きたら8時で、朝ごはんを食べてから小説の続きを少し読む。テレビをつけたらヨシタケシンスケさんが出ていて母に連絡。録画しながらYouTubeで朝のヨガ動画を探して朝から運動。9時過ぎ、母が迎えにきて祖父のお墓の掃除へ向かうドライブへ出発。

快晴の夏空の下ののんびりドライブ、実家にいる祖母やいとこたちの近況、お盆のこと、結婚式の話、話は尽きないまま気づけば目的地。拭き掃除全般をゆるゆるやりながらプランナーさんとのやりとりのあれこれを話しているうち11時近くになった。車で30分かかるこの霊園にはきっともう来年まで来られないので、一足先にお参り。このあとどうする?ジェラートたべたい。道の駅いこうか。そうしましょう!

お昼前についた道の駅はまだ空いていて、入り口外の日陰に設置されたテーブルと椅子は誰にも使われていなかった。ここの蕎麦おいしかったよね、ということで少しはやいお昼ごはん。館内は効きすぎた冷房がつめたくて、外の席でざるそばを食べる。海がみえる道の駅、日陰の屋外で食べるおいしいざるそば、大変すばらしい。完全に合格!蕎麦湯をいただきつゆまで完飲。おいしいものはとてもうれしい。さわやかな外で食べるざるそば、今まで出会ったそば歴史に残るおいしさ。せっかくきたついでになんとなく館内へ入り2階へあがる。前回きたときには気づかなかった、奥のほうにある気配。向かってみると昔のこの地域の海周辺のジオラマで、今にも動き出しそうな人形や細かなところまで再現された小道具が並べられていた。手芸がすきで、昔は人形劇もやっていた母とその娘、ツボを撃ち抜かれジオラマの前で悶絶して歓声をあげながら佇む。「これ無料でみていいの?!」「つくってるひとえらすぎ」「ここほら、なんか樹脂が入るだけでこんな風に水の表現が…」「ここの躍動感…!」「今度また蕎麦食べてこれ見るためにここ来よう…」「すごいもんみた…」すっかり魅了され胸いっぱいになった親子、母は売店でポストカードを買い、私は燻たまときゅうりを買ってほくほく。

帰路立ち寄ったちいさなちいさなうつわ屋さんで、ポテチもサラダもお肉料理も似合いそうなシンプルなうつわにひとめぼれ。1800円!!!!2000円オーバーしないなんて…買えちゃうじゃん…買います。買いました!うれぴよ…

ほくほくの気持ちで、残りは甘いものだけ…と思っていたら帰路でまた出会った。おいしいけれどいつも混んでると噂のソフトクリームのおみせ…あれ?車とまってない…?え誰もいない…?お店しまっt・・・いやあいてる!駐車スペースばっちり確保して早速注文、お外でのんびりと、しかしおいしすぎて「うま!おいしい!すごい!幸せ!うま!」の無限ループをしながら紅茶ソフトを食べていたら、あれよあれよと店の前に車がとまり4台並ぶ大混雑。自分たちが用を済ませたころに店が混むジンクスを持つ我が家、相変わらずジンクス健在。ソフトクリームほんとうにおいしくておいしくて、夫へのおみやげに冷凍ソフトクリームを購入。愛です。

冷凍ソフトクリームを溶かさないように俊敏に一旦帰宅し、冷凍庫にソフトクリームを入れ、食材のお買い物にいって帰ってきて、それでもなんと3時前!ぱぱぱパーフェクトホリデイ…うれしさ100%でひとまずひとめぼれのうつわをテーブルに置いてしげしげと眺める。やっぱりすてき。ベランダの窓を開け、夫の部屋の窓をあけ、風をぴゅーぴゅーに通したあとはお昼寝の時間。もちもちのクッションを抱きしめながらうたたねをすること1時間半、ひゃ〜まだ4時半!ようやく頭がすっきりしたので洗面所を掃除、お風呂場をごしごし、トイレぴかぴか、お部屋を拭き掃除、小説の続きを読みながら外はほんのり明るい夕暮れ。一分一秒が愛おしい夏の夕方。テーブルの上でほほえむうつわ。夜ご飯はピーマンの肉詰めと春雨サラダ。このあいだみじんぎり器を買ったわたし、たまねぎだって人参だって一瞬でみじんぎりだ!どこまでも無敵なきもちの休日。道の駅でかったきゅうり、母の保冷バッグから取り出すのをすっかり忘れて実家にさらわれてしまったけれど、2本で100円の地物きゅうりはもう母親へプレゼント。おいしい浅漬にでもなってくれたらしあわせです。よい休日をありがとう母。

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