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毒親生まれ、毒親育ち 12
2人とも大きめのリュックを背負い
電車で家へと向かいました。
鍵はもちろん閉まっているので
私があの夜持って出た鍵で開け
先に母が入ると
「うわ、これは暴れたな…」
とその後ろから私が見たものは
床が見えないほどタンスから出された衣類や荷物
それだけでは無く家具もそこら中に投げられ
虫の居所が悪くて暴れたのだろうなーと言うのが見て取れました。
そこから自分達の服や貴重品、学校の物を探し出し片付けはこの日しか日程が無かったので
諦め帰ることにしました。
帰り道に
「あの日、置いて行ってごめんな
お姉ちゃんこれ以上は殺されると思って」
と母が言いました。
色々言いたいこともあるし
なんでもっと早くに決断してくれなかったんだ
という言葉が喉まででかかったのを止め
「うん、あの時会えて良かった。」
としか言えませんでした。
そしてシェルターには3ヶ月程お世話になりました。
家が決まり引越しです。
シェルターでは同じような境遇の人も多くこの過酷な状況は私だけじゃ無いんだと少し前向きになれた出会いもありました。
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