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「笑いをとらねば」という謎の使命感

皆さんはここぞ!という場面で、
「よしここはひとつ一発笑いを…」
という謎の使命感に駆られることはないだろうか?

私はごくごく平凡な主婦の人生であったから、そういうステージがあるとすれば以下の通りである。

1.子どもの学級懇談会での自己紹介
2.職場でのお昼休み
3.親戚の集まり(同情票)
(スモールサークル)
エピソード・ゼロとして「小学校2年の転校初日の自己紹介」もある。

順を追って解説していこう。

1.子どもの学級懇談会での自己紹介

大体、1学期初回の懇談会時に行われる親の自己紹介タイム。
これね、苦痛なんですよ。たいがい私はすべる。
不思議なことに、皆さん必ず何かしらの軽い笑いをとる。
どこか習い事でも行っているんだろうか。お笑いトーク塾的な何か…
ちなみに私のターンは後半戦になることが多い。
その為、当然ながらドキドキする時間が長くなる。あのお母さんのトークもうけてる、あの方も・・・!
頭を高速回転して(中身をです)、ちょっとしたほっこりエピソードに笑いのエッセンスを散りばめて・・・ああ思いつかない、もう私の番だ!

結局アマゾンプライムの、当時毎週楽しみで視聴中だった「バチェラー・ジャパン」(めっちゃ面白かった☆彡)に親子でハマってます!的なエピソードをひねり出し、TPOをわきまえなかったせいかうけることはなかった。

2.職場でのお昼休み

わりかし色々な職場を経験してきているが、女性が多い所などは皆でお昼ご飯を食べることが慣例だった。
ただ毎日会っているものだから話題がなさ過ぎたり、逆にトーク合戦みたいになる場合もあり、毎回気を使うことが多かった。
まあ気を使うだけで、それが効果的だったかどうかそれはまた別のお話。
昔は話題が途切れるたびに、(何か話さなきゃ…何か渾身の一撃を…)と焦ってしまっていた。
逆にマシンガントークのマダムが複数いるチームの場合、自分など口を挟む隙などないこともある。
そんな時はこれ幸いと戦線を退けばいいことなのだが、そこはめんどくさいメンタル持ちの私。何とかトークの荒波に切り込んでいきたいのである。
そこで笑いの爪痕を残し、みんなの英雄になりたいのだ。
結果英雄になることはないまま戦線を退いた(退職)。
何ででしょうね、私が発言した後はシーンとなるんですよ。

3.親戚の集まり(同情票)

このコロナ禍になってからはトンと集まることはなくなったお正月やお盆などの親戚の集まり。
ここ数年は私の実家集まりと、義理実家集まりがメインだ。
ここは私の主戦場である。水を得た魚のようにスラスラトークが進むのだ。
喋るわ食べるわ、私のコメントにうけてくれるわで、非常に気持ちの良い付き合いが出来ている。おそらく皆気を使ってくれているのだろう。優しさ。


ここまで書いてきて、なんでこんなに笑いにこだわっているのかアホらしくなってきた。やめだやめだ!
笑いをとれなくても、数々のシーンで良い友人に恵まれてきたのだ。
そういえば昔の同期に
「あんたは言うことが面白いんじゃなくて、存在が面白いんだよね笑」
と笑われていた。30年前に答え出ちゃってた。

🐥おまけ エピソード・ゼロ🐥

小学校2年生の転校初日の朝、私は非常に緊張していた。
東京から埼玉への引っ越し。その日は雨が降っていた。
何を勘違いしたのか、私は埼玉県民は傘を持っていないと思いこんでいた。
(どうやって雨をしのぐんだい)
どうしよう、傘を持っていって笑われたら…今思えばいらんことを考えるものだが、私は真剣だった。
同時に、転校最初の自己紹介に頭を悩ませていた。
(何とかつかみの一発を…)
ああ、これ昔からの性分だったわ。

結局、「よろしくお願いします」のイントネーションを変えることにより、無事つかみは成功した。教室中笑いの渦だった。
例:「よろしくお願いします ⤵⤵→⤴⤵⤵→→⤵⤵⤵」みたいな感じだ。
第一印象が大切だと、小学校低学年にして心得ていたのだ。
(別に普通な第一印象で全然いいと思うんだけど)


最後までお読みいただきありがとうございました!

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