なぜサステナビリティが良いビジネスなのか?
JCK Virtual 2020レポートより
JCK Virtual 2020、Responsible Jewellery Council(RJC)によるセミナー「Leading with purpose/目的を持って導くジュエリービジネス」で多くの参加者がこの言葉に同意した。
「サステナブル(持続可能)な経済になるための倫理的な問題に加え、環境とソーシャルガバナンスを改善することはビジネスを向上させことにつながる。」
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[サステナビリティ]
Richlineグループのマークハンナ氏は消費者が意識している「次なるの常識」とは企業のサステナビリティに対する取り組みのことだ。
The United Nations Global Compactの援助活動チーフ、スーアルチャーチ氏が語るには、サステナビリティに共感し活動するブランドはその他のブランドよりも6%成長している。またオックスフォード大学と共同研究しているボストンコンサルトグループは、より良い環境のソーシャルガバナンスを持つビジネスは(企業は)低い資本コストを持っています、それらの90%はより良い成果を上げ、そのうちの80%は株の動きが良かった。
なぜなら「企業の従業員がそれぞれの経験や能力を最大限に発揮し考えが認められ活躍できる。そしてサプライヤーとチームワーク力を発揮することで強固なネットワークを確立できる。そういうビジネスが投資家には興味があるからです。」
またスーアルチャーチ氏は「シティ&インクルージョン(D&I)の推進」にも触れ、
「年齢、国籍、人種、性別、仕事歴、ライフスタイルなどダイバーシティ(多様性)を互いに尊重し、認めあい、共に活躍・成長することができる職場環境をインクルージョン(包括)すること、つまり互いに尊重し、認めあい、共に活躍・成長することができる環境作りが持続的な成長の原動力であり、そうすることはビジネスにとって良いことなのです。」と語る。
私たちの顧客、特にミレニアム世代やZ世代はブランドの社会的行動やブランド倫理について気にかけています。
[トレーサビリティーの追求]
ボツワナに拠点を置く政府関連のデビアスグループ会社の副社長、パットダンベ氏はボツワナのようなダイヤモンド生産国は生産元に対する新しい関心(ダイヤの生産地や生産過程を開示すること)は大歓迎だと話す。
「私たちはストーリーを語りたい、私たちは消費者にダイヤモンドがどこから来たか教えたい。」
ダイヤモンド会社Rosy Blueの責任者ラジャ氏は、特に私たちの業界は「信頼性と透明性」は消費者の信頼に重要だと考える。
Belit Myersの副社長スタラー氏は、彼女の会社はコロナ以前から責任あるビジネスとしてトランスパレンシー(透明性)やトレサビリティー(追跡可能性)なものを取り入れている。
「サステナビリティの取り組みは時間がかかります。長期的な運営を目指し、企業が事業活動を通じて、環境や経済など社会全体に対して与える影響を考えながら進める取り組みです。またそれに対する消費者や社会全体からの要求は進化しています。」
最後にRJCエグゼクティブディレクターのアイリスVan der Vekenは結論づけた。
「私は積極的にサステナビリティのアクションを取って欲しいと思う、環境や経済、社会、バランスを考え、地球全体を持続可能な状態にする責任がある。それは自分たちだけでなく、その子供たち、そして次にくる世代が生きていくための責任ある取り組みです。」
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