見出し画像

おもてなしの心

母、妹、娘、私で
母お勧めの懐石料理屋さんに行ってきた。
とある古いビルの2階にあり、
初老の女性が出迎え。
廊下を少し進むと、
左手暖簾の向こうに厨房が見え、
板前さんたちが「いらっしゃいませ」
と爽やかにご挨拶。
懐石料理屋さんて敷居が高く、気難しいイメージだったのが、まずここで覆された。

通された菊の間は、
昭和のたたずまいが色濃く残るお部屋で、
床の間には百合が生けられており、
照明は仄かな明かるさで、
小さな中庭を眺められる落ち着いた雰囲気。

お昼のコースだったが、
最初から最後まで感動の連続だった。
例えば、じゃがいもの千切りにしたものが塔のように盛り付けてあったり、
鱈の焼き物が口の中で溶けたり、
海老しんじょの揚げ物3つかと思いきや、1つはさつま芋だったり。
他にも、てっさが芸術的に薄く美しく盛り付けてあったり、豚の角煮がホロホロだったり、
添えてある銀杏が温かかったり…。
お腹一杯なのに、デザートの抹茶プリンを完食した4人。
もちろん、帰りもお店の皆さんが気持ちよく見送ってくれて。

おもてなししようという気持ちがあるお店は雰囲気が良く、また行きたくなる。
気取らず入れるこのお店は私のお気に入りとなった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?