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一杯の掛けそば

昔、1杯のかけそばって話がありましたね

ああいう貧乏でご飯が満足に食べなられない話で私が思い出すのは
断然、志村けんさんのコントなんですけどね

優香さん演じる娘と、ボロボロの服を着て登場するけんさん
お母さんどこいっちゃんたんだろうね、お腹すいたよ、と

そこに美味しそうな香りを放つ屋台

父の所持金は50円、一番安い商品の値段より少ない

そこで店主に50円分だけ売ってくれないかと懇願する
店主は断るが最後には小さく切った商品を売ってくれる
さあ食べようと準備をしていると
どこかからやってきた野良犬がパクッと食べて去って行く、そんな話。

笑えるけど、貧民にはちょっと辛い。

お金があるのにない、買えるけど買えないって経験を痛いほどしているから

今日明日の食費はあるけど
支払い期限を過ぎた電気代を払えるほど現金がない
もしあっても、払ってしまうと今度は食費がなくなる

子供が食べたいというプリン、3個パックで98円。
子供は4人、みんなで食べるには2個買わなくては足りない。
お金はある、でもそのお金で食材を買ったほうが
お腹もいっぱいになるのではないか・・・
何より3個98円なら、4個130円くらいで売ってはくれないか
そんなことを考えながら
「ごめんね、今日は買えないんだ」と何度断ったことか


で、今日は1枚の激安鶏胸肉を
4人前にするっていうなんともみみっちい動画を作ったんだ

でも、プリンを買えなかったあの頃の悲しい気持ちは微塵もない。

今私は、誇りを持って貧民として生きているし
できることとできないことは誰にでもある

私はきっと、宝くじの高額当選したって
激安の外国産解凍鶏胸肉で料理するし
仕事終わったらスーパーの見切り品コーナーにまっしぐらで「半額ハンター」やってますよ。

(誇りある貧民ってなんじゃい)


我慢ばかりの子供達をちゃんとした「旅行」に連れて行ってあげたい。 映画や観劇、体験型レジャーなんかもしてみたい。 養育費と慰謝料がないので面白かったらチップをお願いします。