Mrs.GREEN APPLE "Soranji"が尊い
先日、二宮くん主演の「ラーゲリに愛を込めて」を観て
その没入感の中でこの頃を生きているというわけなのですが、
この映画の良さは"Soranji"なしでは語ることが私にはできない。
第二次世界大戦という皮肉なほどに力強い過去のなかの「希望」を
かりそめの平和のようでどこか空虚を感じる現在のなかの「希望」へ
Soranjiがつなぎ、
「あなたの毎日」を包み込んでくれる、
そんな曲だと思った。
エンドロールでこの曲が流れていたとき、
不思議なくらい歌詞が字幕のように
自分のなかに入っていく感覚をおぼえた。
「ちっちゃな」希望、「何とか」信じて、
絶対的に明るくて美しいものではないけれど、
絶対的に私たちを繋ぎ止めておいてくれるもの、
そんなこと感じさせるネガティブなことばから
「尊い。」という絶対的にわたしたちを肯定してくれる
そんな優しい曲だと思った。
繰り返される日常に忙殺されて
我に帰ることがある。
意識をしっかりと持っていなかったら、どこかに流されて消えてしまうところだった、と。
私たちの日常はあまりにもジェットコースターみたいだから、
長い目で見ようとすればするほど、
途中下車できないジェットコースターに絶望してしまうみたいだ。
そんな憂鬱を否定することなく、
ただちょっと明るい希望をくれるような
この歌詞がとても素敵だと思った。
なにが言いたいのかわからなくなってしまったが、
映画の素晴らしさもさながら、
映画と現実を繋ぐ時間がエンドロールの時間が、
「ラーゲリに愛をこめて」の上映中で最も無条件に
暖かさを感じられた時間だったかもしれない。
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