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クリスマスに好きな人を心に飼って好きじゃない人と過ごした

4年間ずっと大好きな人を忘れなきゃいけなくて
好きじゃない人とクリスマスを過ごした。

back numberのクリスマスソングを聴きながら
向かう待ち合わせ場所への時間も、

クリスマスの幸せに包まれる街中を歩く時間も、

クリスマスソングにあわせて舞うイルカショーの時間も、

寒いね、と言いながらイルミネーションを見た時間も、

クリスマスのために準備されたディナーコースの時間も、

帰ろうと言い出せなくてカフェでお茶をした時間も、

私を知らないだれが見ても完璧なクリスマスをすごす
女の子だったのに、

決して、ひとりぼっちじゃないようなのに、

孤独で心が冷えて、眩暈がした。
完全にひとりぼっちだった。

人生で一番さびしい日だった。

わたしが可愛くないからじゃなくて、
わたしの恋愛がうまくいかないからじゃなくて、
わたしが好きな人と過ごせないからじゃなくて、

わたしがあまりにも利己的に
わたしのことだけを考えて、
好きでもない男の人のことを利用して、

クリスマスごっこをしていたからだと思う。

知らんけど。

ばいばいをした瞬間にあまりにも大きい安堵のため息が出た。

よっぽど一人でいる方がひとりぼっちじゃない気がした。

イエスの誕生を祝うはずの日を恋人と過ごすことが
模範回答とすることで儲けようとした
全サービス業の人を恨んじゃうからね、

なんて強がりが虚しく響く、
一人の帰り道がまちがいなくさびしい。

あーーーー来年はわたしが大切にしたい人と過ごそう。

自分も、周りの人も、大切にしてあげる人じゃないと
わたしが可哀想。

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