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【詩】 共に

雲が連れてきた雨が
山肌の半分を隠し
もとの輪郭さえ曖昧にする

どこまでも白い山の中
此処にいることを
選んだのは 私だ

伸ばした掌さえ見えない
その中にいるのは
確かに私だ

頼りになるのは
自分の鼓動
脈打つ 赤の流れ

迷い込んだと
言うことも出来るけれど
心の音を 信じよう

先に向かって伸ばした掌
見えなくても
私は 私と共にある

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