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創作と人格

SNSが台頭してきて、絵描きや字書きにも性格の良さ、人格の良さが求められるようになりました。
人間、誰しも非の打ち所のない真人間なんてなかなかいません。
しかし、人は「いい絵(いい話)をかくからきっと作者も素晴らしい人間に違いない」という思い込みをしてしまいがちです。

さて、そこで作者が愚痴や文句を言っていたらどうなるのか。
人は幻滅し、「そんな人とは思わなかった」と離れていきます。
逆ジャイアン現象が起きます。
どんなにいい作品を作っても、「性格がアレだから……」と忌避されます。

私はこの、作品と作者の人格を同一視する風潮が嫌いです。
素敵な作品と作者の性格や言動は関係なく思うのです。
確かに、あまりに偏った発言をしていたり、誹謗中傷を繰り返していたり、炎上していたりすると残念な気持ちにはなりますが、あくまで作品とは別物として扱えないだろうかと思ってしまいます。

近年、逮捕された俳優さんが出演している映画やドラマを放映しないのはどうなのか?作品には罪はない、という言論が増えてきたように感じます。
そんな感じで、趣味の創作活動にも「作品は作品、作者の中身とは分けて考える」という風潮が広まれば良いなと思います。

だって、太宰治の生き方がぶっ飛んでたからって、太宰治の小説を忌避する人って少ないでしょう?

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