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スローテンポ・コミュニケート

引っ越しが一段落した。
まだ部屋には開けてないダンボールばかり転がっているけれど、最低限の生活を送るのに不自由はなくなった。

noteはできれば週1で更新できたらいいな、と思っていたが、生きる以外のことを考える暇もないほどに慌ただしい日々を送っていたせいで11日ぶりの投稿らしい。

最近気付いたのだが、私は頭に浮かんだ言葉を吐き出すのに適切な言葉にするために一度ばらばらにすると、きれいな言葉として再構築するのが苦手らしい。
noteも書きかけて書き上げられなかった記事が少なくないし、何気ないツイートも「これは面白いのだろうか、」と立ち止まってしまうと、逡巡してバックスペースキーを連打してしまう。

ここ数年、趣味だった小説執筆から離れているとはいえ、昔は書いた文を推敲するのが苦ではなかったのに、不思議なものだ。

会話でも、あまり考えすぎると喋れなくなってしまう。
こんなことを言うと反感を買うかな、誤解させてしまうかな、そう思うとうまく言葉が出てこない。
おしゃべりは嫌いじゃないけれど、何事もワンテンポ遅い私は、いつの間にか聞き手に回って相槌を打っている。
それも嫌いではないけれど、何かしゃべらなきゃ!と緒を探しているうちにその話題が終わってしまうのが常だ。

私とは反対に、夫は頭の回転が早い。
一度喋り始めると、私の反応を待たずにつらつらと言葉を紡いでいく。
私の言いたいことを先回りして曲解してしまう。
1を聞いて10を知った気になるタイプだろう。
彼と面と向かって話し合うと圧迫面接を受けているような気分になるが、彼が運転する車の中で話すと、ちょうどいい具合に彼の思考力が分散されるので話しやすくなる。

なかなか会話のペースが合う人がいないのがちょっと悲しい。
カードゲームみたいなターン制にしてほしいなと思う。
昔一人ラジオをしていたときは、自分の配信は1.5倍速にすると普通の人が話すくらいの速度になっていたのを思い出した。
基本、ローペースなのだ。

言葉の再構築が苦手なうえにスピードもゆっくりなので、整った頃にはもうみんな次の話題に目が向いている。

歌はちゃんと歌えるんだけどね!
アンダンテでおはなししましょう。

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