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レビュー「二月の勝者」

中学受験格差はそのまま教育費格差・教育格差であるという現実をシビアに突きつけ読者の興味を引いた開始時と、最終巻の結末にはギャップがある。 受験に投資して勝つことによる将来性と、それだけではない厳しい現実をあくまで訴え、中受の世界にどっぷりとハマっている親御さんと、半端ではない努力を惜しまない受験生、そして現実と折り合いをつけつつ子どもたちの将来のために必死となっている中学受験講師たちへの賛歌を惜しまないスタンスが気に入っていた。 最終巻の結末は中途半端さを感じる。 あの性格だ

    • 映画感想文[15時17分、パリ行き]

      珍しく泣いた映画。 咄嗟の行動を起こした、普通の人間たち、むしろ落第続きの人生でどちらかといえば負け組と言われる人間たちの、ヒーロー物語。 結末は知っていたから結末自体は驚きはしなかった。 しかし、結末を知っていたからこそ、先生や母親に怒られっぱなしの少年の、「私を平和の使いにしてください。この世界をよくしてください」と1人で祈る夜のシーンには涙なしには見られなかった。 どこにでもいる、誰ともとくに違わない人生を送ってきた普通の若者たちが、人を助けるために迷いを見せるこ

      • 個人について考えて日本もよくなってほしい

        日本人についての研究がある。 この記事は学術を目的としていないので、学術的な考察は専門家にお任せして、narrativeなお話。内容を知るきっかけはyoutubeだったりして、ソースは元論文をサラッと読む。 日本人については以下のような研究結果がある。 ・社会的問題を解決したい40%と国際比較で少ない ・嫌がらせ行動(足の引っ張り合い)をとる人が比較的多い ・「Steam」で低評価をつける割合が比較的高い 比較的というのは他の国の国民と比較してという意味。 したがって「そ

        • プロジェクトヘイルメアリー、読んでいるんだけど、誤訳、多すぎない?

        レビュー「二月の勝者」

        • 映画感想文[15時17分、パリ行き]

        • 個人について考えて日本もよくなってほしい

        • プロジェクトヘイルメアリー、読んでいるんだけど、誤訳、多すぎない?

          中学受験。勉強が得意な子の居場所は学校にない

          我が家には小学5年の中学受験真っ只中の子がいる。 中学受験に夢中に(?)なっている家庭ならわかると思うが、中学受験はまことに過酷である。過酷であるが故に子供はおおきく成長できる。 2月の勝者という非常によい漫画がある。 中学受験の実情をこれでもかと描いてくれている。 感動したエピソードがある。 勉強が得意で、授業に積極的にも参加して、手を挙げて先生の質問に正答を答えまくる女の子。嬉しくて楽しくて授業に臨んでいたのだが、ある日から同級生から疎まれ、また答えるのあいつ?、みた

          中学受験。勉強が得意な子の居場所は学校にない