レビュー「二月の勝者」
中学受験格差はそのまま教育費格差・教育格差であるという現実をシビアに突きつけ読者の興味を引いた開始時と、最終巻の結末にはギャップがある。
受験に投資して勝つことによる将来性と、それだけではない厳しい現実をあくまで訴え、中受の世界にどっぷりとハマっている親御さんと、半端ではない努力を惜しまない受験生、そして現実と折り合いをつけつつ子どもたちの将来のために必死となっている中学受験講師たちへの賛歌を惜しまないスタンスが気に入っていた。
最終巻の結末は中途半端さを感じる。
あの性格だ