逃げちゃだめだとか逃げてもいいとか

それぞれの主張があっていいと思う。

今の仕事から逃げたいと思っている私にとって、「逃げたっていいんだよ」という囁きは実に甘美な響きなのだけれども。

逃げた後どうやって生計を立てていくのかという現実問題、楽な方に逃げる癖がついてしまうのではという不安、逃げてしまった自分を許せるのかという葛藤。

逃げた後に発生する様々なめんどくさい事を考えると簡単には実行に移せないし、ストレスMaxな時にはいっそ全て終わりにしたいと思った事もある。通勤途中に、今飛び込んだら全ての煩わしい事から解放されるな…と吸い寄せられてしまう人の気持ちも分からなくもない。

だから、昨日世間を騒がせたニュースに対して気軽に「生きててほしかった」と呟けないです。生きててほしかったけど、環境が変わらない限り本人はツラいままだから。もし、今までは友達と遊んだり話したりすることでギリギリ心のバランスを保っていたのだとしたら、コロナ禍でそのバランスが取れなくなってしまったのだとしたら、悲しいことだと思います。

残された人は辛いと思うけど、その心理的状況にまで追い込まれた本人にとっては辛いことから逃れられる唯一の手段だったのだろうと思う。そこに至るまでにどうにかできなかったのか、という問題は別途あるけれど。ご本人の魂が安らかであることを願うばかり。

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