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葱杜さんリクエスト  雨

雨がザーザー降っている。

私の心を映しているみたい。まさに。

私は勉強している。

努力もできない、才能もない。

高校で受験したら駄目なのかな…

何のために勉強しているのかな。

あめって不幸って感じる。

雨ってなんかどんよりするよな。何でだろう。

あっ。

さっきまでどしゃ降りだった雨がぴたっとやんだ。

「あゆ?おつかいに行ってくれる?」

お母さんが私の部屋のドアを開けて言った。

雨が止んだからおつかいに連れて行こうというお母さんの狙いもわかってる。

まーお母さんの狙い通りに行ってあげようかな。

いつもは従いたくなんかないけど。

今日はそんな気分だった。

私は、おつかいに行くことにし、傘を持って家をでた。

いつものスーパーの道を歩き始める。

雨上がりの空はカラッとしていた。 

「あ〜めあ〜めあ〜め」

とつぜんそんな歌が聞こえてきた。

私は歌が聞こえてきた方向に目を向けると

可愛らしい少女がいた。

私は雨が好きな人がいるんだと思った。

そう思いながら歩いていたらまたぽつぽつと雨が降ってきた。

大変!傘持ってきてよかったー!

今日は天気が変わりやすいのかな?

無事にスーパーで買い物をして、きた道を戻る。

するとびっくり。さっきの可愛らしい少女がまだいた。しかも泣いている。

どうしよう。あんな小さい子供、放ってけない。

いつの間にか私は少女の前に座りこんで

「どうしたの?」

と声をかけていた。

「ひっく・ひっくぐすん。」

返事はない。

私は少女の背中をさすった。

「なにかあったの?良かったら私に教えてくれる?」


「私は天気の妖精なの…」

え?妖精?こんなところに?妖精なんてアニメのなかのお話でしか聞いてない!

「ウソ…でしょ…」

「いいよ教えてあげる。この雨。私がふらしたから。」

「じゃあ止ませることは?」

すると少女は泣き出してしまった。

すると雲行きがあやしくなってついに雨が降りはじめた。

私はようやく少女の力を信じた。

多分だけどこの子の感情で天気が変わるんだろう。

なんで泣いているかなんて私には知らない。

でもなんか…

「ねえなんで泣いてるの?良かったらわたしにおしえて。」

気づいたら私は少女にそう言っていた。

「…」

雨の音だけが響く。

「私天気の妖精の中でも一番魔法下手なの」

「ほんとうは晴れにしてみんなをえがおにしたいの。」

「でも私魔法下手だし泣き虫だから雨ばっかり降らしちゃって・・・」

それで泣いてたんだ…

「晴らすための妖精なのに雨ばっかり降らすから、『あーめあーめ』ってからかわれて…」

「あなたにはみんなを笑顔にしたいって言う夢があったんじゃないの?」

「私はみんなを笑顔にしたい。でもできないんだよ!こんな私が…」

「あなたからでる言葉はぜーんぶマイナス言葉。それじゃあできないよ。自信なさすぎ。」

私が放った言葉なのに私が1番できてない。

「魔法下手だから自信もてるものなんてないよ!」

たしかそうだ。でも!

「自信ないならつければいいじゃん!」

「え?」

「私が魔法みてあげるよ・・・」

「え?」

「だから明日ここで練習するよっ…!」

「…いいの…?」

「だから…自信もちなよ!」

「…分かった」




それからということ。あの少女の魔法をみることになってしまった。

早く上手くなってほしい。

あなたには期待してるんだよ。

でも…なんでこんなに期待してるんだろう。

考える前に少女は魔法の呪文を唱えた。

「weatherweatherキーラキラ!」

冷たっ! 

なに?

すると滝が頭に落ちてきた。違う。滝のような水が頭に落ちてきたんだ。

すると少女は真っ青になってうつむいた。

「やっぱり私は駄目なんだよ…」

私はイライラしてきた。なんで一回やっただけであきらめてんの?

「駄目だよ」

「駄目だよ!一回やっただけなのに!なんで諦めてるの?!」

「才能がないものは努力するしかないんだよ!…」

「私も…そうだし…」

「私なんか…前向きになれなくて…努力もできなくて…」

気づいたら涙を流していた。

「あんたと私をどうしても重ねちゃって…応援したくなっちゃって…」

「あゆちゃん…」

名乗ったことないのに少女は私の名前を呼んだ。

「あんた…名前なんて言うの?」

涙混じりな声で聞いた。

「私の名前なんてない。好きなように読んで。あゆちゃん。」

「じゃあエバート。エバートって呼ぶ。」

「エバート…努力ってこと?」

エバートが言った。

「そう。エバート。努力

エバートが言った。

「私、頑張る!あゆちゃんのためにも!だから…みてて!」

引っ込んでいた涙がまた溢れ出した。

「うん…!」




エバート努力

エバート努力

私は帰り道ずっとこの言葉をつぶやいていた。

「私もエバート努力やってみるか。」



























































































次の日。

「また雨か…」

いいや。

今までとは違う。

「エバートが頑張ってるんだ。」

わたしも勉強終わったら手伝いに行こう。

いつか晴れるその日まで。




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最後まで見てくれてありがとうございます!

ここまでたどり着いたとは…

スクロール大変だった?

葱杜さんすみません(>_<)!

8がつからずっと放置していたハナが悪い!

人を待たせてるんだぞ!


あと低浮上の理由言います!((話題を変えるな

勉強忙しいのだっ!

最近マジで忙しいから呟きすら投稿できなかった!ごめんなさい!

これ2がつまで続きそう…

ごめんなさい!


最後まで、見てくれてありがとうございます! 皆さんのスキやコメントはハナの原動力になってます! 是非コメント、スキお願いします!(*´▽`*)