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聖NS学園22話

この物語を初めて見てくださる人へ


登場人物の設定はこちらから

過去の話はこちらから

これまでのあらすじ(これまでの話を簡単に要約しました。)

超名門校の聖NS学園に通う中学1年生の星南羽菜 せいなんはな
生徒会長に憧れ、後期の生徒会に立候補する。

1学期では、羽菜は生徒会のメンバーではないものの、生徒会にやたらと遊びに来たり、生徒会の会議に出席するなど数々の問題行為をしていた。

しかしそれはただの迷惑行為ではなく、行事を成功させるために無理をしている生徒会のメンバーへの気遣いだということが分かった。

後期生徒会選挙では堂々としたスピーチで生徒の心を掴み、
見事当選。

後期生徒会では運動会を開催することが決定し、大喜びの羽菜。
しかし、生徒会に待ち受けていたのは…重労働!?


生徒会のメンバー紹介

生徒会長
星葉 姫 ほしば ひめ
陽太の彼女。明るくてフレンドリー。
お人好しで、羽菜の行動によく振り回される。
ゲームが好きで、よく陽太と遊ぶ。

副会長
八雲 蒼生やくも あお
突っ走る会長や庶務のストッパー役。
重めのショートボブがチャームポイント。
見た目とは裏腹に甘いものが好き。
じつはスイーツを食べすぎてよく金欠になる。

書記
白銀 黒 しろがね くろ
音楽全般が得意。生徒会のまとめ役だが、最近は自由すぎるメンバーに苦労している。
本当は女だが、学園の生徒たちからは男認識をされている。黒本人は気にしていない。

会計
熊野 陽太 くまの ひなた
姫の彼氏。
会計の名は伊達じゃなく、成績トップの秀才。
蒼生とは気が会う男友達。
よく恋愛相談をするらしい。

庶務
星南 羽菜せいなん はな
場を盛り上げるためには何でもするが、
それ故に問題行動もしばしば起こす。
記憶力が良く、瞬時にものを覚えることができる。

聖NS学園22話

羽菜
「体育祭だー!!」

とドアをバタンと開けて生徒会室に入っていった。

今年も体育祭が開催されるぞ~~~っ!!

姫先輩は耳を塞いでつぶやいた。


「うるさ…」

羽菜
「体育祭♪体育祭♪」

学校の大イベント!!

すっごく楽しみ!

とぴょんぴょん跳ねながら歌う。


「だからうるさいんだって!!」

羽菜
「♪〜」


「これは聞こえてないね…」

2人は苦笑する。

すると、生徒会室のドアが開いた。

陽太
「遅れた〜。ちょっと体育委員会のこと見に行ってたから」

陽太先輩だ。

羽菜
「陽太先輩!!遅刻は行けません!!」

私はびしっと陽太先輩に注意した。

陽太
「ごめんごめん!」

絶対に反省してない奴!!

陽太先輩の後ろから蒼生先輩がやってきた。

蒼生
「お、揃ってる。」

羽菜
「蒼生先輩!!遅刻は厳禁です!!」

蒼生先輩にも注意した。

蒼生
「あ、ごめん。」

蒼生
(なんか今日は羽菜厳しいな…)

羽菜
「姫先輩!全員集まりましたよっ!!」

キラキラした目で姫先輩を見つめる。


「えーとそれじゃあ、生徒会のミーティングを始めるけど、なにか連絡ある人いる?」

羽菜
「特に無いです!!」

と言うと、全員がそれぞれの椅子に座った。

姫先輩はホワイトボードに運動会と書いて言った。


「おけ。じゃあ運動会の方に移るんだけど、まず、運動会実行委員を明日のホームルームで決める予定。」

羽菜
「運動会だーーーっ!!」

と1人立ち上がって盛り上がる。

先輩はそれを全部無視して進行する。

むー。もっと楽しもうよ〜。


「それの説明資料とかは僕が全部作ってるから、実行委員が決まったら資料を渡すように指示してある。」

と黒先輩はパソコンを開いて言った。

おお。黒先輩仕事が早い。


「実行委員が決まったら実行委員の人にアンケートに答えてもらってそれをもとに、名簿を作成する。」

うんうん。

蒼生
「その後に実行委員全体で集まって委員長とか副委員長を決めるミーティングを開く。」

やる事いっぱいだ…

と、机に突っ伏す。

テストも課題もこの時期は多いから大変かも…


「んだからー。結構みんなスケジュールやばいでしょうから、分担しよう。」

先輩達は今年が受験だし、勉強も頑張ってほしいんだよな…


「僕がアンケート作るね」

陽太
「じゃあ、名簿作っとくわ。」

と考えてる間もどんどん役が決まる。

え、えっと…!

羽菜
「じゃあ私と姫先輩と蒼生先輩はミーティングの司会進行でいいかな?」

蒼生
「あ、実行委員用のチャットルームも作らなきゃね。そこに名簿とアンケートのリンクを貼れば良いし。」

羽菜
「チャットルームは簡単に作れるから、蒼生先輩も一応ミーティング参加でいいですか?」

蒼生
「うん。いいよ。」

とミーティングまでの分担が決まった。


「んで、今度はうちらの話になるんだけど…
実行委員は5つのグループに分かれるけど、広報、運営、スケジュール管理、装飾、本部の5個。本部は全員入るんだけど、生徒会の中の運動会担当って感じになるね。どうする?」

私が本部になれば先輩も楽になるかも…っ!

羽菜
「私、暇だし、本部に回るね!!」
パッと手を挙げた。

蒼生
「装飾でいい?」

陽太
「スケジュール希望。」
と小さく手を挙げる。


「広報かな…じゃあ、」

次々に役職が決まる。


「私は運営かな。了解。」


「羽菜は大丈夫?本部は1番仕事量多いけど。」
と心配そうに聞いてくる。

羽菜
「大、丈、夫です!もらった仕事は絶対やり切ります!」

と張り切った様子で言った。


そして迎えたミーティングの日。

私が司会を務めることになり、私は少し緊張していた。

生徒の前で話すのって勇気いるよね…

でも頑張らないと!!

羽菜
「それでは、皆さん揃ったようなので、運動会実行委員ミーティングを初めて行きたいと思います。司会の星南羽菜です。よろしくお願いします!」

蒼生
「副司会の八雲です。」

羽菜、蒼生
「よろしくお願いします!」

せーと
「きゃーーっ!蒼生様ーっ!」

せーと
「きゃーっ羽菜ちゃーん!!」

蒼生先輩流石だな…ってん?
なんで私まで
きゃーきゃー言われてるの?←自覚なし

羽菜
「気を取り直して、生徒会執行部からはこの星南羽菜が本部として活動します!これから決まる実行委員長と協力しながら頑張っていくのでよろしくお願いします!」

蒼生
「これから、本部を決めていきます。実行委員長、副委員長、書記、会計。」

羽菜
「それでは早速決めましょう!まずは実行委員長に立候補する人ー!」

5.6人手が挙がる。

多いな…


ミーティングが終わり、生徒会メンバーは生徒会室に集まったら。

羽菜
「今後やるべき事を確認しまーす!」

とホワイトボードマーカーを持って言った。

羽菜
「1、チーム分け!」

とホワイトボードに記入する。


「2.応援団結成とミーティングの準備」

陽太
「3.スローガンの作成」

蒼生
「4.物品許可証の提出」


「5.日程の調整」


「それから生徒会主催競技の企画書作成、物品許可証の提出…あとは…」

羽菜
「待って待ってストーップ!!多すぎるって!」

ホワイトボードを書く手が追いつかないよっ〜!

急いでホワイトボードに記入して言った。

羽菜
「やっと書き終わった…!で、役割り分担しましょ!」

蒼生
「僕はじゃあ応援団結成とミーティングの準備するよ。」

羽菜
「え!?蒼生先輩、仕事量多くないですか!?学業に支障が出ますよ!」

それに蒼生先輩は学年トップの学力を持ってるから勉強に支障が出たら大変だっ!

羽菜
「蒼生先輩!応援団結成は私の方で引き受けます!蒼生先輩はミーティングの準備だけよろしくお願いします!」

陽太
「じゃあ蒼生は俺と2人で物品許可証の方やる?」

蒼生
「お、いいね」

羽菜
「それじゃあ結局仕事量は同じじゃないですかーっ!!」

蒼生先輩、どれだけ働きたいんだ…!


「いや、別にそう心配しなくてもいいんじゃないかな。僕達も勉強時間はしっかりと取ってるし作業量も自分で管理できると思うよ。」

確かに…。

陽太
「俺は物品許可証と予算の管理をするから他のことは任せた!」


「僕は日程調整でかなり時間かかりそうだから姫、手伝える?」


「うん、私はスローガンの方は割とすぐ終わりそうだから黒の手伝いに回るよ。ミーティングの打ち合わせには行くからね!」

蒼生
「了解」

羽菜
「私は生徒会主催競技のあれこれ、応援団の結成をやりますね!」


(いや、羽菜が1番作業量多いじゃん…
他人の心配より自分の心配しなよ…w)

蒼生
「よし、じゃあ僕はもう帰るよ。作業しとく。」


「私は少しここで残ってスローガンの要項作成しとくね。」


「僕は職員室まで行って競技内容を全部聞いてくる。」

陽太
「黒。それしたら俺もついてく。競技内容が分からないと物品許可証も作れないしな。」

羽菜
「私は実行委員長のところに行ってきます!」

こうして、生徒会内での会議は解散となった。

羽菜
「霞先輩っ〜!」

私は早速、実行委員長の霞先輩のところに向かった。


「あ、羽菜ちゃん、こんにちは!どうしたの?」

羽菜
「私達の分担が決まりました!応援団の結成と生徒会主催競技の企画書と物品許可証と日程調整です!」


「え!?もう決まったの!?しかも多くない?」

霞先輩はすごく驚いている。

羽菜
「はい、すごく量が多いので、霞先輩は応援団募集要項を作成してほしいんです!」


「なるほど!了解!」

羽菜
「一緒に頑張りましょう!」



霞先輩と分かれてから、私は学校から出た。

よし!私も準備に取り掛からないと!

近所の図書館へパソコン片手に駆け込んだ。

図書館の自習スペースはコンセントがついてるからすごく使いやすいんだよね!!


生徒会主催の競技は借り物競走。

お題を考えるのも必要だし、物品も借りなきゃ行けないから大変!

でも絶対楽しい競技になる!!

出場者はアンケートで決めて、お題は私が考えるでしょ?

とりあえずお題候補をあげていこう!

紅組のシンボル

〇〇先生の好きなこと

2組37番のはちまき(蒼生先輩のはちまき)

先生の私物

異性の友達

羽菜
「こんなもんかなぁ…」

あとは先輩達にアイデアをもらお〜っと。

ということを全てレポートにまとめた。

羽菜
「やったー!完成したー!」

と思わず立ち上がる。

これには思わずガッツポーズ。

しかし、周りの人の視線が集まる。

あ。ここ図書館だった…

すみませんっと心の中で呟きながら座る。

明日先生に承認してもらおう!

蒼生
「あ、やっぱり羽菜だ。」

と蒼生先輩が図書館スペースの方からやってきた。

なんで居るんだ…

羽菜
「あ、蒼生先輩。なんでここに?」

蒼生
「図書館の方が作業しやすいしね。」

羽菜
「ふーん。」

と蒼生先輩は私の隣に座った。

蒼生
「良かったら、次のミーティングの打ち合わせでもしない?」

と資料を開く。

私は快く了承した。

羽菜
「そうですね!!」

打ち合わせが終わり、私は帰宅。

家でも作業を続けた。

生徒会って忙しいな…

でも今日までにここは終わらせないとっ!

と、思ったけど…

なんだか急に眠気がした。

羽菜
「今何時…?」

と時計を確認すると、夜の2時だった。

羽菜
「って…っもう2時!?やばいっ!寝ないと!」

とその日の作業は諦め、慌てて布団に入った。


もちろん、睡眠時間が取れるわけなく、
次の日登校したのは遅刻寸前だった。

羽菜
「やばばばばばばばっ!」

もうチャイムが鳴ってるっ!!??

廊下を全力疾走して先生に怒られた。

校舎に入った時にはもうチャイムが鳴り始めていて、
チャイムが鳴り終わる瞬間に席に着いたので遅刻にはならなかった。

羽菜
「せーーーーっふ!!」


昼休み、私達の教室の廊下に
運動会のチーム分けがされた
模造紙が貼ってあった。

NS学園の運動会では赤組と白組の二色のチームが縦割りで分けられる。

先輩のチームもあとで確認しよ!

大きな模造紙から自分の学年を探す。

赤組の模造紙の方に、私の名前を見つけた。

私は白組だ!

羽菜
「白組だ!!」

愛桜
「あら、はーちゃんも白組?」

と愛桜ちゃん。

羽菜
「愛桜ちゃん!もしかして愛桜ちゃんも白組?」

愛桜
「白組よ。」

羽菜
「一緒だ〜!」

愛桜ちゃんと同じチームだ!


花鈴
「羽菜!?ねえ!なに組だった!?」

今日に入ると花鈴が駆け寄ってきた。

羽菜
「花鈴!えっと、白組だよ〜!」

と答えると、花鈴はうれしそうに言った。

花鈴
「本当に〜!?よかった!!
みんな赤組で仲間がいなかったの!」

えー。じゃあみんなは赤組なのかな…

和香女
「やっほ〜羽菜!羽菜は花鈴と同じ
白組なのね…チームが違っても頑張りましょ!」

ゆり
「はーちゃんと花鈴ちゃんは白組なんですね!赤組も負けませんよ!」

すると昼休み終了のチャイムが鳴り、
私達は席に座った。

先生
「この時間では運動会の応援団を決めたいと思います。立候補する方はいますか?」

数人手が上がる。

私も応援団やりたいなーぁ…

先生
「まだ人数が足りないので、あと1人追加で立候補してくれませんか?」

と、先生が呼びかける。

羽菜
「はいはいはいっ!先生!実行委員やってる人でも良いですか!?」

とすぐに手を挙げた。

先生
「え、羽菜さん立候補ですか?あなたは生徒会の仕事もあるでしょう?」

羽菜
「はい!!できます!!」

と自信満々に言う。

先生
「でも実行委員会の仕事もありますし…」

羽菜
「できます!絶対やります…!」

とすかさず答える。

先生
「でも…」

羽菜
「できます!!!!!」

先生の言葉を遮ってまで押す。

先生
「じゃ、じゃあ応援団は羽菜さんで良いですか?」

先生が渋々そう言うと拍手が起こった。

よ〜し!!全力で頑張るぞっ!!


実行委員と、応援団の掛け持ちはやっぱりハードだった。

けど着実に運動会に近づいている!

今日も実行委員のミーティングがあった。

そのあとすぐに応援団だったんだけど、霞先輩にも心配かけちゃったな…

私も気をひきしめて頑張らないと!!

それから運動会当日まで、
実行委員や応援団は休む暇なく準備を進めていた。

相変わらず、先輩の作業量はめちゃんこ多い。
これだと、
先輩達の勉強時間が取れないんじゃないかな…

どうにかできないかなぁって
色々対策をとるけど、
先輩はずっと仕事をしている。

羽菜
「先輩っ!私の資料は完成したので黒先輩の作業手伝いますよ!」

とその日も黒先輩に声をかけた。


「ありがとう。じゃあ羽菜はこの資料に先生のサインもらってきて。ついでに添削があれば聞いてきて。僕は次のミーティングの資料を作るから。」

とすぐにパソコンを開いて作業を始めてしまった。

他の先輩達も、一切喋らず、黙々と作業を続けている。

羽菜
「…」

どうして作業量を自分で増やしてるんだろう。

ずっと疑問だった。

でも、最近分かってきた。

先輩達は生徒会の活動が
本気で大好きなんだなって…!

大好きなことは、どれだけ時間がなかろうと
完璧にこなせるし、なによりやっていて楽しい。

私は生徒会活動も楽しいと思える先輩を
正直尊敬する。

でも…

でも…

羽菜
「先輩っ!!少し休憩しましょう!もう我慢できません!」

私が大きな声でそういうと、先輩は少しびっくりした様子で私を見た。

私は姫先輩に近寄ってすこし睨んだ。

羽菜
「姫先輩〜っ???あなたはお人好しすぎます!仕事を請負すぎです!!もう少し自分の時間も大切にしてください!」

と軽くお説教をした。


「…え?あ、あ、うん…ごめん…」

突然のことにびっくりしているようだ。

今度は陽太先輩の方に近寄る。

羽菜
「そして陽太先輩っ!あなたは自分で管理できるって言った癖に全然自分の管理できてません!目のクマが増えたの、バレてますからね!」

と目元を指差して言う。

陽太
「…バレてたのか…」

そして私は黒先輩の方を見た。

羽菜
「黒先輩も!忙しいならもっと私達を頼ってください!信頼されてないって悲しくなります!」


「…うん…ごめんね…」

そして最後に蒼生先輩に近寄って言った。

羽菜
「蒼生先輩も、全部を完璧にしなくたっていいんですよ!自分で解決しようとしなくてもいいんですよ!」

蒼生
「…そうだね…心配かけてごめん…」

と私の説教が一通り終わったところで
姫先輩が静かに立ち上がった。

そしてゆっくりと私の方へ歩いてきて、
急にこう言った。


「羽菜も人のこと言えないでしょ〜っっ!!」


「羽菜も無理して私達の心配してっ!本当は羽菜が1番管理できてないんじゃないの!?」

と私のほっぺを軽くつまむ。

羽菜
「ほえっ!?はんひへきてはふほ!(管理できてますよ!)」


「いーや、できてないね!羽菜が最近図書館でやってること!知ってるからね!」

とほっぺから手を話す。

いてて…


「とにかくっ!無理は絶対しないこと!」

と私も叱られてしまった。

羽菜
「先輩もですよっ!」

私は姫先輩の方をじっと見つめた。


「そうだ!みんな少しお茶にしない?みんな疲れてるだろうし、リラックスもかねて!」

と黒先輩が言った。

蒼生
「いいね!陽太、生徒会室になんか食べれるものある?」

と蒼生先輩はめちゃんこ乗り気。

お菓子好きだもんね…

陽太
「なんかあるかな〜見てくるわ〜」

陽太先輩は生徒会室の物置に入って行った。

そして数秒後、また帰ってきた。

陽太
「紅茶パックしかないわ〜」


「え〜」

羽菜
「じゃあ売店に買いに行きましょうよ!生徒会費ちょっとだけもらって!」

と私はずるい提案をした。

陽太
「いいね!じゃあ会計書類いじっとくわ〜w」

と意外にも会計の陽太先輩が言った。


「それ大丈夫なの…?w」

蒼生
「まあ僕達頑張ってるしそれくらい許されるでしょww」


「まあばれたらしょうがないけどねww」

先輩は時々ブラックだ。

まあ、私が提案したんだけど…w

羽菜
「それじゃあ売店へレッツゴー!」

と生徒会室を出てスキップした。

売店は1階にあるんだけど、意外と遠いんだよね…

結構不便だったりする…

羽菜
「てか、売店でお菓子って売ってるんですかね...?」

蒼生
「この前はグミとか売ってた記憶あるよ。」

ほえ~流石蒼生先輩。

と私は最後の5段くらいから一番下までジャンプして飛び降りた。


「羽菜、危ないから。」

飛び降りたからか黒先輩に注意された。

羽菜
「あ、黒先輩すみません…」

1階に降りる階段でのことだった。


「あっ…!」

私の後ろにいた
姫先輩が階段を踏み外して、前に倒れていった。

羽菜
「姫先輩っ、危ないっ!」

と咄嗟に声をあげて、姫先輩をキャッチした。

私の方が小さかったから危なっかしかったけど。

最悪の事態にならなくて良かった…

羽菜
「いきなり倒れてきてびっくりしました…!姫先輩、大丈夫ですk…」


「…!!痛っっ…」

羽菜
「!?」

私がそう言い終わる前に姫先輩は声をあげ、足を押さえて床に崩れ落ちてしまった。

羽菜
「姫先輩!?大丈夫ですか!?」

それを見た陽太先輩は直ぐに姫先輩を抱えて姫先輩に言った。

陽太
「おいっ姫…!大丈夫か…!!」

私と蒼生先輩と黒先輩が駆け寄る。


「姫!?」

どうしよう!?え?

状況が理解できない!

羽菜
「どどどどど、どうしようっ!」

蒼生
「羽菜、落ち着いて!」

と蒼生先輩はなだめる。

陽太
「とりあえず俺は姫を保健室に連れて行く。みんなは…とりあえず姫に飲み物とか買ってきてあげて!」

羽菜
「は、はい!分かりました!!」

と陽太先輩は姫先輩を抱えて保健室へ走っていく。


「姫、大丈夫かな…?」

黒先輩は心配そうに呟いた。

足を抱えてたから…

なにかあったのかな…

羽菜
「…陽太先輩に任せましょ!きっと大丈夫です!」

と黒先輩を励ました。

そう話しながら3人で売店に入った。

売店には沢山の飲み物が売っていた。

私は自分用にコーヒー牛乳を手にとった。

蒼生
「僕たちに出来ることをしよ。姫の飲み物、なにがいいかな。」

と飲み物エリアの前で立ち止まる。

羽菜
「ん〜確か…姫先輩は…緑茶が好きだったはず…!」

と、私は姫先輩の分をとった。


「よく覚えてるね…」

とお菓子を持った黒先輩がやってきた。

羽菜
「じゃあ急いで会計して姫先輩のこと見に行きましょうか…!」


「そうだね!急ごう!」


あとがき

最後まで見てくださりありがとうございます!!
いやぁ…長い…ようやくNS学園の終わりが見えてきた…
てかこの辺から情報量が多くなって混乱すると思うので、1話から読み直すことをおすすめします…!
あとは、解説編とかを場合によっては作ろうかなぁなんて思ってるので、わからんってとこがあればコメントしてほしいです!
解説編書くのに役に立ちます!
てことで〜今回はここまでにしておきます!
次回のNS学園は山場だ……
がんばります!
良かったらスキ、コメントしてね!
ハナが喜びます!














最後まで、見てくれてありがとうございます! 皆さんのスキやコメントはハナの原動力になってます! 是非コメント、スキお願いします!(*´▽`*)