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聖NS学園 17選挙!

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すたフェスが終わって7日が経った。

そろそろ生徒会選挙が始まる時期になる。

私はある日中庭でお昼を食べようと思って中庭までの道を歩いていた。

すたフェスの時は七夕のくす玉がたくさん飾ってあって綺麗だなと思っていたけど、

何も飾ってなくても、落ち着いた雰囲気がすごく好き。

そこの道には掲示板があるんだけど、今日は人だかりが出来ていた。

なにか面白いニュースでもあったのかな?

私は強引に掲示板に近づくと、黒先輩がいた。

なるほど。黒先輩目当てか。

私は内心がっかりして、掲示板に背を向けた。

すると黒先輩から呼び止められた。


「あれ、羽菜。あ、見て見て!これ、」

黒先輩にポスターを渡された。

それは後期生徒会増員募集選挙のお知らせだった。

ついに選挙が始まるんだね!

私は飛び跳ねた。

羽菜
「ついに始まるんですか!?」


「うん。」

羽菜
「ありがとうございます!」


「あ、行っちゃった、」

生徒
「ねぇアイツさ、馴れ馴れしいよね。黒様にも友達扱いされてさ、アイツ、選挙落としてやろうよ。」


よおーし!
選挙活動、頑張るぞーっ!!

えっと、まずは選挙の応援演説をしてくれる人を探さないと!

私は和香女に声をかけた。

羽菜
「和香女〜!」

和香女
「んー?どうしたのー?」

そう返事をする和香女の机を私は両手で叩いて言った。

羽菜
「お願い!選挙の応援演説やって!」

和香女はかなりびっくりしていた。

和香女
「え、いいよ。」

とあっさり二つ返事で返してくれた。

羽菜
「え!?いいの?!」

私はびっくりして大きな声が出た。

和香女
「そろそろ選挙だし、応援演説とか羽菜は頼んできそうだなって前々から思ってたの。」

うわ…神様がいる…

和香女
「花鈴もそうでしょ?」

和香女がそう言ったので私は後ろを見ると、花鈴がいた。

花鈴
「もー!なんで私にも言わなかったのー?私は美術部なんだから!」

私は感動して、涙が出そうになった。

私はこんなに友達に恵まれているんだな…

羽菜
「2人ともありがとう!」

次の日。

私が教室に入ると花鈴ちゃんがポスター作りに専念していた。

花鈴
「あ、羽菜。おはよう!あのね、選挙のポスターこんなのはどうかな?」

と私にポスターを見せてくれた。

この学園に革命を。

みんなが学園を「好き」になる!

などさまざまなキャッチフレーズがあった。

羽菜
「すごい!ありがとう!」

花鈴
「これ、キャッチフレーズどれが良い?」

羽菜
「どっちもいいんだけど、私はこれかな?みんなが学園を好きになって欲しいな!」

と2番目のを指差していった。

花鈴
「だろうなと思ってた!」

私達は笑った。

ポスターはバッチリ。

あとは演説だね!

私は和香女ちゃんの様子を見にきた。

和香女ちゃんは1人で一生懸命に演説の練習をしていた。

羽菜
「ね!」

私は背後から忍びより、和香女をおどかした。

和香女
「うわぁっ!びっくりした…」

よほど集中していたのだろう、驚いていた。

羽菜
「そんなに頑張んなくてもいいんだよ?疲れちゃうよ?」

と売店で買ったジュースを差し出す。

和香女ちゃんは首を横に振った。

和香女
「大丈夫。友達のためならこれくらいはやるわ。」

和香女ちゃん…ありがとう…

でも流石に心配だったので休憩を促した。

羽菜
「休憩も練習のうちだよ!ほら!これ、あげる!」

和香女ちゃんはジュースを受け取ってくれた。

和香女
「ありがとう。」

和香女
「………」

羽菜
「ん?どうしたの?」

和香女
「でも私は好きでやってるの。そして、羽菜が選挙に当選して欲しいの。」

真剣な眼差しで私を見る。

羽菜
「和香女…ありがとう…」


それから数日、画御にも手伝ってもらってビラ配りをしたり、ポスターを貼ったり。

選挙前日。

羽菜
「よし!これで選挙はバッチリだね!」

画御
「明日、絶対当選しようね!」

花鈴&和香女
「えいえい、」

羽奈&画御
「おーーっ!!」



そして選挙当日がやって来た。

私は練習をしていた。

よーし!ばっちり!

私は1番最後だった。

私の番が来た。まずは和香女ちゃんの応援演説。

こんにちは、私は、星南 羽菜さんの応援演説をつとめます、1年1組の、津美恋 和香女です。

早速ですが、星南さんのことをご存知ですか?
1年生は知っていると思いますが、私から簡単に紹介します。

星南 羽菜さんは入学試験をトップで通過、新入生代表スピーチをしました。
先日の中間テストでも一位をとるほどの優等生です!

それとは裏腹に星南さんはとてもフレンドリーで、誰とでも仲良くなります。

それに加え、行動力があり、誰もが驚くようなアイデアをたくさん生み出します!

ではその例を紹介したいと思います。
先日のすたフェスでは、皆さんが教室を見学していたときに、生徒会の手伝いと言うことで、生徒会のみなさんの代わりに物品をクラスに配達をしていました。

羽菜さんは生徒会という運営側の人も、楽しむ人も、全員が学校行事を楽しめることを目標にしています。

羽菜さんが当選すれば、皆さんの学園生活はより楽しいものとなるでしょう。

星南羽菜さんに清き1票を入れてください!
よろしくお願いします。

1-1 津美恋 和香女

和香女の素晴らしいスピーチが終わると大きな拍手が起こった。

次は私の番だ!

私はステージに踏み出した。

生徒
「ほら、次アイツだよ。思いっきりでかい声で喋ってやろ。」


私がステージに上がった瞬間、静かだった観客席が一気に騒がしくなった。

明らかにわざとらしい。

なんで?なんでこんな時に…

私は足が震えた。

生徒
「あれー?喋らないのかなぁー?」

私はそう言われて壇上に立ってマイクを持った。

羽菜
「1ー1星南………」

生徒
「なんて言ってんのー?聞こえなーい」

そんな声がずっと続く。

このまま引き下がる?

嫌だ

嫌だ

嫌だ!!

そんなことで私の夢を諦めるものか。

私は何があっても引き下がらない。

さすがにやばいと思ったのか、ステージの脇にいた姫先輩がマイクを持って話そうとした。

私は姫先輩が話し出す前にこう叫んだ。

羽菜
「聞いて下さーい!!!」

マイクで叫ばれるのは流石にびっくりしたのかホールはシーンと静まった。

姫先輩も耳を押さえている。

羽菜
「失礼しました。先程 津美恋さんにご紹介に預かりました。生徒会に立候補した1年1組の星南羽菜です。まずは私が生徒会に立候補した理由をお話したいと思います。私は受験生だった5年生の時から生徒会を目指していました。その理由は、私がこの学園の文化祭を見に行った時、先輩方が一生懸命に準備をしているところ、仲間と協力をしている姿に心を打たれ、私はこの学園に、この学園の先輩に憧れをもち…」

私は何事も無かったように話す。

先輩
「あ、あいつ、何もなかったみたいに話してる…」

私はもう負けない。

私はどんな時でも自分が正しいと思う道を選ぶ。

ーそう決めたんだからー

羽菜
「私は簡単に諦めなんてしません。私の夢を実現するためならなんだってします!必ず、学園生活が楽しくなるようにして見せます!どうか私に清き1票をください!ご清聴ありがとうございました。」

私が一例すると大きな拍手が起きた。

私は嬉しかった。

私の言葉でこんなに心を動かされた人がいることに感動した。

私はステージから降りた。

演説会が終わって、みんなが選挙会場に向かった。

私は選挙に投票しないので、外に出た。

みんなが迎えてくれた。

花鈴
「羽菜ーっ!すっごく良かったよ!」

画御
「始めはどうなるかと思った!」

和香女
「さすが羽菜!」

私は嬉しくなって笑顔で言った。

羽菜
「ありがとう!」

羽菜
「みんな、投票は?行ってきたの?」

私は不思議そうに聞く。

すると3人は即答した。

花鈴、画御、和香女
「もちろん!羽菜に入れたよ!」

私は笑った。

羽菜
「嬉しい!ありがとう!」

私は気合を入れるために後ろを振り返って、3人に言った。

羽菜
「よーし!あとは結果を待つのみ!自分を信じて頑張ろう!」

画御、花鈴、和香女
「おー!」

ーあとがきー
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
もし、この中で過去の話を読んでいない人がいれば是非(絶対)読んでください!!!
この話は個人的に1番大変だった!
何が大変かって?
生徒会演説を2個も書かないといけないんだよ!!
これが大変だった…

この話が面白いと思ってもらえたらスキ、コメントよろしくお願いします!









最後まで、見てくれてありがとうございます! 皆さんのスキやコメントはハナの原動力になってます! 是非コメント、スキお願いします!(*´▽`*)