三題放詩⑨

三題噺スイッチというサイトで、ランダムで表示されたお題を使い制作した詩の第九弾。

お題「わさび　歳の暮れ　湯飲み」

人もまばらな
歳の暮れ

回る寿司屋で
酒のつまみと

手に取るネタで
季節を感じる

過ぎ去る時に
想いをはせて

わさびがツンと
鼻をつく

湯飲みを手に取り
粉茶をひとくち

苦みとともに
グッと飲み干す

お題「沼　歳の暮れ　原動機（原付）」

大忙しの
歳の暮れ

原付き乗って
買いに行くのは

沼で揚がった
鰻と小エビ

鰻は捌いて
蒲焼きにして

小エビはカラッと
素揚げで食べる

酒は辛口
スッキリ味で

流して迎える
新しい歳

お題「胡瓜　父　蜜」

叩いた胡瓜と
梅水晶
和えて作った
酒のつまみと

蜂蜜使って
バラ肉煮込んだ
焼豚つまんで
父と晩酌

過ぎ行く歳を忍びつつ
迎える歳に期待を寄せて
父子（おやこ）で明かす
大晦日の夜