最初で最後、最高の体験・それがマーダーミステリー
★マーダーミステリーって難しい?
犯人を見つけないとダメ? 犯人だったら隠し通せるか不安? 謎は難しい?
マーダーミステリーを遊んだ事がない人は、そこが気になる人が多いだろう。
はっきり言いたい事は、マーダーミステリーを遊ぶ事自体は、そんなに難しくない。楽しいゲームである。
マーダーミステリーは勝っても負けても面白い様に出来ている。
そこを頭に入れながら不安要素について答えていきたい。
★犯人は見つけないとダメ?
まず、あなたが犯人じゃなかった場合。
犯人探しも大事だが、あなたに与えられたキャラクターにも事情がある。
その事情は勝利点、達成度として設定されている事が多い。
勝利点、達成度を稼ぐ事で、犯人を探す以外で、勝利する可能性もあるのだ。
これらは、あなたに演じるキャラクターに紐づけられている。
勝利点、達成度を目指す事で、自然とそれらしいキャラクターを演じる事ができるだろう。
その先に犯人を見つける手がかりは、きっとあるはずだ。
★私が犯人!? 本当に隠し通せるのか?
犯人。あなたは何かの犯人になった事はあるだろうか?
普通に生活していれば、そうそうないだろうと思う。
だから、「いきなり犯人役」と言われても困惑するのは分かる。
ましてや、いきなり渡されたキャラクターの設定を読み、動機を理解し、それを他の人から隠し通す事なんて本当に出来るのだろうか?
あなた以外の人は全員、あなたを犯人として狙ってくるのだ。
マーダミステリーは犯人を当てるゲームだ。最重要人物は、犯人である「あなた」なのだ。
不安になって当たり前だろう。
しかし、ゲームだ。 開始直後に捕まる様に出来ていたらゲームではない。
マーダミステリーはプロが何度もテストプレイをして作られている。
そう簡単に犯人にたどり着けない様に出来ているのだ。
そして、「犯人は見つけないとダメ?」でも書いた様に犯人以外の役にも事情がある。
犯人を見つける事が最重要ではあるが、他のキャラクターにも事情があるのだ。
犯人にばかり構っていられない可能性もある。
中には犯人役に協力したいと思っているキャラクターもあるかもしれない。
あなたがキャラクターの設定に沿って動けば、意外と何とかなる場合もある。
時には追い詰められ、弁明を求められる事もあるだろう。
あなたが、堂々としていても怪しまれ、上手く弁明できなくても怪しまれるだろう。
その態度から別の事情を勝手に察した誰かが、あなたを守ってくれるかもしれない。
そんな不可解ながらも奇妙で面白い展開がマーダミステリーにはあるのだ。
気負わず犯人を楽しんでみると良いだろう。
そして、もし犯人である事が突き止められてしまっても、その事で責める人はいないだろう。
責める人がいれば、その人がおかしいので気にする必要は、まったくない。
★さあ、幕は上がり、舞台に出る! どうする? どうなる? マーダミステリー
●演技なんかできるの?
あなたは演技経験はあるだろうか。自分が赤の他人になる事なんか本当にできるのか。
場合よっては性別や人間ではない場合もある。
他の人より上手く出来るのだろうか。演技、そこがマーダミステリーの敷居を上げていないだろうか。
そこも心配は無用である。芝居がかった台詞を考え、上手く演じる必要もない。
もちろん出来る人は大いにやって良い。
あなたが配られたキャラクターの設定に沿った行動をしていれば、他人から見るあなたは紛れもなくマーダミステリーのキャラクターに見えているはずなのだ。
もし、あなたの発言を嘲笑う人がいたならば、嘲笑う人のゲームマナーが悪いだけだ。
マーダミステリー専門店でプレイしている場合は、マナーの悪い人には注意してくれるだろう。
安心してプレイに集中して欲しい。
●設定を全部理解出来るか不安なんだけど……。
キャラクターの設定を読めば、多くの場合は他のキャラクターとの接点や、あなたの演じるキャラクターの細かい情報が載っている。
あなたには対した事がない設定でも、他のキャラクターには重要な設定もある。
キャラクターの設定が配られ、読み込むのは大体10~20分程度だろう。
訓練された人でなければ、そんな短時間にキャラクターの全てを把握するのは至難の技だ。
自分で読み取れる範囲の設定を把握しよう。
GMがいる場合は、相談するのも良いだろう。
また、マーダーミステリーにはGM不要で遊べる物も多い。
その場合はGMに相談出来なくて不安に思うだろう。
GM不要のものは説明書に注意書きがある場合が多い。
他の人に一言断って説明書を確認すると良いだろう。
●喋りに自信がない。そんな自分でも密談なんか出来るの?
マーダーミステリーは、あなたの受け持ったキャラクターと繋がりが深いキャラクターが存在する。
そのキャラクターしか知りえない情報を知るには、直接話さないといけない場合もある。
実生活では密談する機会は早々ないと思われるが、マーダーミステリーではよくある事。
あなたが密談したい時、あちらも密談したい時である事が多い。
まったく関係ないキャラクターでも、それを演じている人にはお互いの事情はわからない。
独自の情報を得るために行動したいのだ。
あなたも誰かの情報を必要としている様に、誰かもあなたが必要なのだ。
何故なら、ここにいる人物は全員超重要人物だからだ。
臆せず堂々と話しかけてみよう。
何度も言う様に、あなたがどの様に話しかけても、それを嘲笑う人はいない。
安心してゲームを楽しもう。
●絶対絶命、糾弾、追求、吊るし上げ。どうすれば良いの?
マーダーミステリーでは誰か犯人かを探す時に、しばしば投票や弁明を要求される事がある。
あなたのキャラクターが無実でも有罪でも、疑いをかけら追求されれば焦ってしまうだろう。
誰かが追求される場合は、疑いの目は一斉に、その人物に集中する。
そうなった場合、まずは深呼吸。落ち着こう。
追求される時、弁明出来ないと、その後の展開は厳しいものになるだろう。
無実ならば臆せず、有罪でも落ち着いて弁明しよう。
何らかのリアクションがとれれば、それで良い。
何故なら、そのリアクションは、あなたにしか取れないものだからだ。
これがマーダーミステリーの魅力の1つである。
あなたが発した言葉、沈黙、リアクションは全てオリジナル。
世界で1回、その場にいた人たちだけが見れるもの。それは極上の体験である。
恥ずかしがる必要はないのだ。
また演技に熱が入って、必要以上に語気を荒げて追求する人もいるかもしれない。
それは、あなたを責めている訳ではなく、あなたの演じるキャラクターに対してである。
怖がる必要はない。逆に、あなたも興奮しすぎて我を忘れない様に気を付けよう。
マーダーミステリーはゲームであり、楽しむ事が第一なのだ。
★そして真相へ
マーダーミステリーにも終わりがある。基本的に一定の時間が経過すると事件は終わる。
あなたを含め、それぞれのキャラクターは結末を迎え、参加者全員の取った行動でマーダーミステリーの勝敗は変わる。
マーダーミステリーは負けたからと言って、あなたが劣っている訳ではない。
1度きりの謎、1度きりの人間関係を楽しむ遊びだ。
どんな結果であろうと、気にする必要はない。
今回の物語は終わってしまったが、マーダーミステリーは数々のデザイナーが作り続けている。
次の物語が、あなたを待っているだろう。
★最初で最後、最高の感想
「何故、あの人はあんな行動を取ったのだろう?」
マーダーミステリーは終わった後に、そんな疑問が頭に浮かぶはずだ。
それぞれのキャラクターを演じた人の思惑を聞くのは楽しい時間だ。
同じキャラクターも演じる人が違えば、まったく同じものにはならない。
1回きりのゲームなので確認するのは難しいかもしれないが、1度マーダーミステリーで遊べば分かってもらえるだろう。
筆者自身はゲーム後の感想が1番楽しみである。
あなたも是非、他の参加者と感想を話して欲しい。
★それでもやっぱり不安……
どうしても不安な場合はマーダーミステリーの専門店に問い合わせてみよう。
マーダーミステリーの専門店は全国に出来ている。
専門店ではマーダーミステリーのGMがおり、ゲームの進行を取り仕切ってくれる。
ゲーム内で起きるトラブルも専門店のGMがいれば安心である。
筆者もシンジュクジンチという専門店で遊ばせてもらったが、丁寧に対応してもらった。
マーダーミステリーは1度遊べば、そんなに難しいゲームではないと分かるはずだ。
一歩を踏み出すのに躊躇っている人は、是非専門店に足を運んでみよう。
おっと、お店でのマーダーミステリーは予約が必要だ。
そのままお店に行っても無駄足になってしまうだろう。
インターネットで調べればマーダミステリーの専門店の場所と公演日が出るはずだ。
あなたに合ったお店と演目を探してみよう。
良き謎と奇妙な事件が、きっとあなたを待っている。
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