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新卒就活の体験談 【23卒 エンジニア職】

本記事は、新卒エンジニア就活の体験談になります。
現在、エンジニア職で就活をしている方や今後エンジニア職を目指している学部1,2年に向けた内容です。

⚠️就活は非常にセンシティブな話題です。本記事では、できるだけ読者側に
配慮した表現を使う予定ですが、あまり真に受けず参考程度に読んでもらうと嬉しいです。

プロフィール (筆者紹介)

私については以下のように簡単なプロフィールを示します。

・ 地方大学の情報系の大学院生 (現在はM2)
・ Web開発のアルバイトやインターンをしていた
・ チームでアプリを開発することが好き
・ 就活では東京の企業を見ていた

ざっくり書くとこのような感じです。
私は地方の大学院に在籍しています。本選考はM1の10月から開始しました。学部4年次からWeb開発のアルバイトやインターンを始め、それまでは授業やハッカソンなどでアプリをいくつか作る程度の経験値でした。23卒の就活では、オンラインで面接を行うことが主流だったので「そんなお金も掛からなし、色々な企業がある地域で働くか〜」という考えで自然と東京の企業を視野に入れることにしました。

次の項目から実際の就活体験談を書いていく予定です。
主な内容としては、本選考準備期から内定承諾期までの体験談を書いていきます。

1. 本選考準備期 (時期:9月~10月)

新卒の就活においてどの職種でも行うものとして、自己分析就活の軸を決めることが挙げられます。しかし、この2つはエントリーシート作成(ES作成)や面接をする上でとても重要だけど、難しいと感じている人が多いと思います。
 
私も自己分析と就活の軸を決めるのに苦労しました。
例えば、自己分析をしている時に「本当に自分の性格や行動特性を客観的に分析できているのかが分からない」という問題や就活の軸を決めても就活
エージェントや人事から「もう少し企業が絞れる軸が必要」と言われることがよくありました。

1つ目の自己分析を客観的にできていない原因としては、分析した結果を誰にも共有せず、「本当にこれでいいのか!?」というモヤモヤを抱えたまま進めたことです。
この問題に対して、私は日頃から関係性がある人とない人の両方に見てもらうことで解決しました。具体的には、主に日頃から関係性がある人には、分析した結果に対して自分は日頃からそのような傾向があるのかを確認してもらいました。関係性がない人には、分析した結果をより深掘りしてもらいました。(ここで出てくる関係ある人は友人や親、日頃から関わりのある先輩などです。反対に関係がない人は就活エージェントや企業の人事になります。)

2つ目の企業が絞れない就活の軸の原因としては、「色々な企業受けたいから応用がしやすい軸にする」という考えでした。実際に私が就活の中盤まで使っていた軸を紹介します。

・ 若手のエンジニアもプロダクトや技術に対して意見を言えるような環境
・ 技術を学ぶことが好きな人が多い
・ ミッションやバリューに対して開発しているプロダクト一貫性はあるのか

今振り返ると私が使っていた軸では、ToC向けの自社開発企業の殆どに該当していたと思います。そこで、新たに興味ある領域に関して取り組んでいるかという軸を追加することで企業選びで迷わず、面接で深掘りをされても本心で答えることができたと思います。なので就活の軸を決める時には、広く浅くを心がけるよりもこれがないとここでは働けないと言えるぐらい自分本位なものを用意しておくといいと思います。

2. コーディングテスト期 (時期:10月~11月)

受ける企業にもよりますが、エンジニア職を目指すのであれば結構な確率でコーディングテストを受けることがあると思います。私の主観では、何回でもコーディングテストを受けることができる企業は、通過するための基準が高く難しい傾向にあり、それ以外の企業では足切りに使われている印象です。基本的には、AtCoderのBeginner ContestのA~C問題レベルのアルゴリズム力や少し業務寄りのコードで実装力を確認するような試験が多いです。
この対策としては、AtCoderの問題を50問近く解くことで基本的なアルゴリズム問題の解き方や考え方を覚える。また、YouTubeなどで実際のコーディングテストで出題された問題を解説している企業さんがあるので実装力を確認する問題ではどういう点を評価しているのかを理解するなどでいいと思います。

3. 面接期 (10月~12月)

無事に(?)コーディングや書類選考を突破すると次に待っているのが面接です。主に面接は3回行う企業が多かったです。私の主観ではありますが、それぞれの面接で下記のように見ているポイントが違うと感じました。
(勿論、企業によって違う場合もありましたが、8~9割近くはこのような感じでした。)

1次面接:現状の技術レベル&技術的に成長できるのか
2次面接:現状の技術レベル(行動力や考え方)&会社にあっているのか
3次面接:会社にあっているのか&志望確認

1次面接

1次面接の場合は、現場のエンジニアが技術的な質問を行い、それに対して深掘りを行なっていくスタイルでした。今までで頑張った開発経験なぜプログラミングを始めたのかと言う質問は毎回されました。それ以外の質問は、ESの内容を深掘りするような内容が多かったです。

現状の技術力とエンジニアとして成長できる性格なのかを見られていると感じていたので、自分のわからない技術的な質問の場合には、知ったかぶりをせず、正直に答えたり「これはこう言う意味ですか」など聞き返したりすることで比較的合格しやすいと思います。(最初の頃は何かそれっぽいことを答えないと思い、的外れな回答をして落ちたことがあったので「分からんものは分からん」という精神でいいと思います。)

(余談 : 頑張った経験について) ESには開発経験を書く欄が2つ以上の場合もありますが、面接では、その中の1つを話すことになると思います。その場合は、エピソードの強さも大事ですが、それよりも主体的に取り組んだエピソードを選ぶことが重要です。理由としては、面接で深掘りされても自分の言葉で説明でき、自分自身の特徴や考え方を伝えることができるからです。面接初期の私は、エピソードの強さだけでインターンやWeb開発のアルバイトの話をしていましたが、守秘義務がありどこまで話していいのか分からず、うまく説明できないことや設計をしていないので設計についてツッコまれると話せず、技術力不足と判断され落ちた経験があります。なので、自分の中での強そうなエピソードよりも出来るだけ自分の意思決定が多かったエピソードを話すことで面接での評価は変わると思います。

2次面接

私が受けていた企業のほとんど場合、2次面接でチームリーダやマネジャーをしている方が面接を行い、会社との相性を確かめるような質問をされることが多かったです。具体的には、志望動機将来のキャリアプラン就活の軸をより細かく確かめる質問です。また、1次面接では知識や実装力などの
技術力を確認するような質問が多かったですが、2次面接ではチーム内でどのような働きや役割を担うのかを確認する質問が多く、会社にフィットする性格なのかを見られていると思いました。

3次面接

3次面接(最終面接)では、会社の役員クラス以上の方が面接官をすることが多いです。正直、最終面接ではどの企業も質問してくる内容が違います。
しかし質問が異なっていたとしても、面接では志望度本当に会社に合う人なのかを確認していたと思います。基本的には、1,2次面接で話した内容を整理し、今までの回答に矛盾がないようにする事と逆質問を多く準備していると良いと感じました。最終面接は時間が余ることが多く、その分逆質問の時間に充てられるので5個以上の質問は用意していると困らないです。

面接の時期にやってて良かったこと

面接期間中にやって良かったことは、面接直後に振り返りを行うことです。

私が実際にやっていた振り返りは以下の4つのステップに分けられます。

1. 面接でされた質問を書き出し、どのような回答をしたのかを整理する。
2. 今回の面接でも継続してできたことを書き出す。(Keep)
3. 今回の面接でうまくできなかったことを書き出す。(Problem)
4. 次はできるようにするための具体的なアクションを書き出す。(Try)

4つのステップの中で2~4番目はKPT分析と呼ばれ、実際に企業などでも導入されている振り返り手法です。このステップを面接が終わった直後に行うことで次の面接の準備や修正が行いやすく、結果的に次の面接では上手く話せるようになったと感じています。
その中でも私が特に時間をかけていたのが4番目のTryです。Tryを書き出す上で大事にしてほしい事としては、そのTryは「再現性があるのか」と「1日経過しても実行可能なくらい具体的に書かれている」かです。例えば、「長い質問をされて答えている途中で何を聞かれていたのか忘れてしまうことがあった」というProblemに対しては、「答える前に簡潔に復唱をすることで質問の要点を整理する」というTryだけでは不十分だと思います。理由としては、これは面接本番中だけのアクションを書いており、その前の準備段階からのアクションがなく再現性が低いからです。実際に私が書いていたTryとしては、「答える前に簡潔に復唱をすることで質問の要点を整理する。そのために面接の練習段階で長い質問を想定して練習を行う。」という感じで再現性を持たせることとアクションが容易に思い出せるくらいに具体的に書くことを意識していました。

私の場合は面接を繰り返すうちに上手く話せるようになりました。それは振り返りを行うことで改善されたと思っているので、面接で苦戦している方はぜひ取り入れてみてください!

4. 内定承諾期

複数の内定を貰うと「どこに入社しよう」と悩むことがあります。
エントリーの段階では、この中だと「ここに行くかな」と決めていても選考が進むにつれて企業理解が深まったり自分が本当にやりたいことを理解してきたりすることで「ここも魅力的だな」と感じることがあります。

実際に私も入社する企業を選ぶ際、就活の軸で最も重視する項目に当てはまる企業を選ぶようにしていました。しかし、これだけでは1社に絞ることができませんでした。そこで、内定をいただいた企業さんに面接の評価を教えてもらい、一番納得感のある評価をしていた企業さんにすることにしました。
ここで言う納得感は、一番高く評価をしていた訳ではなく、現在の技術力やこれまでの行動に対しての評価が一番妥当で自分自身のことをしっかりと理解していると感じたという事です。
実際に内定を承諾した企業さんは、今の技術力とエンジニアとしての価値観を細かく評価した上で、入社したらどういうポジションや役割をやらせると心地良く働けるかまで分析していたので、一番納得のできる評価をしていると感じました。なので、もし内定承諾を悩んでいたら内定先に面接の評価を聞いてみて選ぶ参考にするといいと思います。

5.就活をする上で重要だったこと (メンタル面)

やっぱり就活は人と接するので、時にはメンタルがやられるなと思う経験も多分あります。(個人差あり) 
そんな時にメンタルの安全を保つ上で重要だったことを2つ紹介します!

どんなに優秀な人でも落ちる面接はあるというマインドを持つ
就活初期の私は、Twitterやインスタで就活無双している人を多く見かけて「優秀な人はどこでも無双するんだな」と思うことがありました。しかし、面接を繰り返していくことで「面接はマッチングだからどんなに優秀な人でも落ちる時はあるな」と感じました。
例えば、技術力以外にもプロダクトに対して意見を言うようなエンジニア組織であれば「技術以外に興味がありません」と言うことでほとんど落ちると思います。このように企業ごとに欲しい人材は違うので、落ちてもあまり凹まずに「相性が悪かったんだな」と思うようにした方がいいです。
(現に面接が落ちて「なんで自分はダメなんだ…」と自分自身に原因の矢印が向いている人は、とても優秀だと感じるのであまり気にしない方がいいです!運がなかったんよ。)

休む時間を作る
就活はやっぱり時間かかるし、他の人と比べる機会が多く思ったよりもメンタルを消耗しています。ちなみに、私は1週間ごとに休む日を決めてリフレッシュするルールを設けることでメンタルの回復をしていました。(就活の面接時期は毎週美味しいものを食べるように心がけていました。おかげで3kg太りましたね…痩せないとな〜)
やっぱり、意図的に休憩する時間を設けるのと設けないのでは、自分でも実感できるくらいに面接のできに影響があったと思います。(休憩は大事)

最後に

現在就活していて悩んでいる人は、十分頑張っていると思うのであまり自分を責めずに「自分に合う企業」をじっくり探してください。絶対に周りの人はあなたの頑張りを見ているので自分を見失わずに自信をもって挑みましょう!
また、実際に体験談を読んで「就活って大変だな…」と感じた人もいるかと思いますが、終わってみると精神的に成長する機会も多かったし、なにより内定貰うととても嬉しいので就活してよかったな感じています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。応援しています!

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