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思い出のバレンタイン

こんばんは。はむです。

2月になり、今月ってなんかイベントごとあったかな〜なんて
考えてたら、すっかりバレンタインがあることを忘れてました。

学生時代は、
もしかして机の中に!?
靴箱に!?
放課後呼ばれたりするかな!?

なんて淡い期待を持ちつつ、友人と帰り道に
強がりを言ってもらえなかったことさえも楽しんでいたような気がします。


そんなバレンタインで切ない思い出があるので
よかったら笑い話として、聞いてください。


私が高校の時、少し気になっている子がいた。

クラスは違ったけど
音楽の趣味が同じっていうことでそんな話で盛り上がったり
帰り道に見かけたら、「バイバイ!」なんて声をかけて帰るなんて
今思うと青春って感じの日々を過ごしてたと思う。

当時は、まだLINEがそれほど認知されてない時だったこともあって
家に帰ったらメールでやりとり。

RE:RE:の数が増えたり、新しいメールが来てないか
センター問い合わせをしてみたり。

今と違った、ドキドキワクワクを楽しんでいた。


そんなこんなで、仲良くなるのと比例的に気になる存在になっていた。


そんなある日、いつものようにメールをしてたら
恋愛関係の話になり、

「私さ、A君のことが好きなんだよね。」


告白をせずして振られた。


気になっていただけに衝撃と同時に落ち込んだ。


そんなことはまぁ、生きてりゃ1度は経験するだろう。

でも、せつなかったのは


そのA君が私の親友だったこと。

その子からは、それから相談されることが多くなった。
私の思いなんて知りもしないその子のA君を思う気持ちを聞かされるたびに
そりゃ胸が苦しくなるわけで。


でも、私はそれと同時にA君でよかった。

そう思っている自分もいた。

A君は、やっぱり物静かだけど良い奴で、
雰囲気もかっこよく、なんてったって優しい。

そんな、自分じゃ敵わないA君。
私は、彼女にはA君とうまくいって欲しい!
他の変な奴と付き合うくらいなら、A君と付き合う方がいい!

そう感じて、辛いながらも
前向きな方向で、応援していた。


さて、バレンタイン前夜

「明日、A君にチョコ渡す!」

そうだよね。頑張れ!!

なんて、切なさ混じりながらも
私は応援していた。


当日になり、もちろん私はチョコなんてもらえるわけもなく
クラスの女子が配給かの如く、タッパーから取り出したチョコや焼き菓子類を
嬉しそうに、もらいにいってる一般生徒として過ごしていた。

帰り道、自転車置き場に向かう校舎のかげで
ふたりの姿を見た。

チョコを片手に、A君に声をかけて渡す姿は
わかってはいたけど、見たくなかったな。

流石にきついよ。

辛いながらも、平然を装って
重いペダルに足をかけ、帰路をたどった。

あぁーあ。なんて言葉にならない言葉を吐きながら帰る
帰り道は、少し長くゆっくり感じた。

今となっては、そんな時間も青春なのかな。


次の日の朝、学校の机の中には
彼女からの義理チョコが入っていた。

ずるいな〜。

やっぱり彼女は魅力的な子だな。そう思わされた2月の出来事。


その後、彼女とA君は付き合うことはなかった。

そんな情報はすぐに入ってきたけど
それをいい機会にまた距離を縮めようなんて、
なんかずるいし完敗した感じがして私は動かなかった。

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