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【過去に学び】未来バレット解体新書【未来を征く】

割引あり

1.はじめに

おはようございます!ハムです。ポケモンカード歴だけちょっと長い人です。(BW3~)
今回は私がシティリーグS2で使用した未来バレットについての解説です。
ここ数年でポケモンカードを遊び始めた方にとっては全く未知のデッキタイプである未来バレットを、未来バレットにどうにも既視感を覚えている人間の視点から見ていこうと思います。この記事で未来バレットがより普及していくことを願います。

2.プラズマ団!?

まずはこちら、未来バレットのギミックの根幹を支える代表的なポケモンです。
皆さんはこれを初めて見た時何を思ったでしょうか?恐らくは全く新しいギミックに見えたことでしょう。

イ「サ」ハ、カ「シ」ラ、「ミ」ライなのでこのセットは「刺身」と呼ぶことにしましょう。

私にはかつて使っていたポケモンの姿が見えました。

海外ではボルトロス(Thundurus)、デオキシス(Deoxys)、キュレム(Kyurem)の頭文字を取って「TDK」と呼ばれている。

はい、プラズマ団です。
じゃあこの子らは一体何もんなんじゃということで軽く紹介します。

このデッキは2012年12月14日発売のポケモンカードゲームBW拡張パック「ライデンナックル」「ラセンフォース」で登場した「プラズマ団のポケモン」を主軸にしたデッキです。発売してまもなくその圧倒的なパワーからこれまでのポケモンEX主体のビートダウンデッキばかりだった環境を一変させ、直後の大会でも結果を出すなど(バトルカーニバルスプリング2013スプリング 参照:ポケモンカードゲーム(ポケカ)wiki)大活躍でした。

参考レシピ(参照:PTCG Legends)

また、ポケモンカードゲームXYに変わった直後のWCS2014ではプラズマ団デッキへの強烈なメタとして登場したカエンジシへの対抗手段としてラティアスEXを搭載したプラズマ団デッキを使用したコバヤシハルト選手がジュニアカテゴリで優勝するなど、高いカスタマイズ性の高さも見せつけました。(参照:Pokémon World Championships Junior Division Decks)

画像はPTCG Legendsより引用

そして、このデッキの根幹を支え続けた3匹のポケモンがコチラです。

・キュレム

メイン火力担当

上のワザ「フロストスピア」で削り、下のワザ「ブリザードバーン」で倒す、単純明快なメインアタッカーでした。フロストスピアはグッズ「アクロママシーン」によるエネルギー加速で即座にワザを使えたのが非常に強力でした。(発売当時は先攻でサポートもワザも使えた。)現代で例えるならテツノブジンexの特性「タキオンビット」が近いかもしれません。ブリザードバーンはもう見たまんまテツノイサハexのワザ「プリズムエッジ」です。要求エネルギー数も打点も平均的な技でデメリット持ちながら、豊富なサポートを受けることで一線級の活躍をしていました。

・デオキシスEX

サポート担当と見せかけてピンポイントで光るワザも強力

特性「パワーコネクト」による打点補助でアタッカーの火力を伸ばしていました。書いてあることがそのまんまテツノカシラexの特性「コバルトコマンド」と同じですね。ワザ「ラセンフォース」は主に当時最高の汎用アタッカーとして使われていたミュウツーEXダブル無色エネルギーの組み合わせに対するカウンターとして使われていました。

・ボルトロスEX

よく見たら構図もちょっと似てますね

ミライドンのご先祖さまです。上のワザ「ライデンナックル」でトラッシュからエネルギー加速を行うことができました。ワザの打点も最低限確保されており、小型のたねポケモン程度であれば倒すこともできました。ミライドンの上のワザ「アクセルピーク」はこれのさらに上を行く性能でリリースされたので正直驚きました。
下のワザ「サンダーラウド」はそこまで使い勝手のいいワザではありませんでしたが、最低限の打点はあったので緊急時の選択肢として常に考慮に入れておく必要がありました。

ここまでの歴史を踏まえて、非常に似たギミックである「未来」を先人の知恵に倣って組み上げてみました。

3.デッキレシピと解説

デッキコード:[c844Dc-Dld9kB-8Y8cYx]

こちらが今回最終的にシティリーグに持ち込んだデッキレシピになります。
きっと皆さんのデッキ構築の常識からは大きくかけ離れた点がいくつかあるでしょうから、細かく解説していきます。

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