🐹公塾生のための行政書士試験攻略🐹

■行政書士試験の難易度
〇法律初学者
今まで法律を学んだことがない方が独学で行政書士に合格するためには最低５００時間、平均で７００～１０００時間かかります。
これは正しい勉強方法を１日平均２時間３０分程度勉強すれば１年で十分合格できるレベルです！

〇宅建合格者
行政書士は確実に宅建より難しい資格と言えます！
民法など被っている科目もあるが、
「宅建合格レベルの勉強習慣と勉強方法が身についているため」
平均で５００～７００時間で合格できます。
正しい勉強方法を１日平均２時間程度勉強すれば１年で合格できるでしょう！

〇行政書士と司法書士の違い
行政書士の合格率は１０％前後、司法書士は４％前後ですが、
率直に言って司法書士は行政書士の５倍難しいです！
行政書士が６割得点すれば合格できるのに対して、司法書士は約８割以上必要となります。
試験科目も「民法」以外は実質的に被っていないため、行政書士と司法書士を同時に勉強すると両方の試験に９９％の人は落ちます！
司法書士の平均勉強時間は３０００時間程度で合格できると言われています。
これは１日平均８時間勉強する計算となりますので、法律初学者の方はまず１１月の行政書士に合格した後、７月の司法書士を目指しましょう！

〇予備試験（司法試験）が目標
行政書士試験の科目は一般知識以外９０％以上は予備試験に包括されています。
難易度は論文試験も含めた場合１０倍程度だと感じます⇒単純な勉強時間だけでなく適正も含みます。
つまり、予備試験の勉強をすれば行政書士に合格することができます！
予備試験が目標の方は手始めに行政書士試験を受験して実力を試すことをおすすめします！

〇予備校は必要？
①５００時間以上の勉強時間が取れない方
②一人でモチベーションを維持することができない方
は予備校を利用してもよいと思います。
ただ、行政書士の予備校は１５万ー３０万程度するようで、少々お高い気がします⇒予備校へ行くならLECがおすすめです。

■１年合格のための３箇条
第一条：勉強を習慣化すべし！
１日平均３時間目標、どんなに疲れていて３０分勉強しましょう。５００時間勉強せずに受験してもまず合格しないと思ってください！

第二条：集中力を高めるべし！
勉強中はスマホを可能な限り遠ざけましょう。社会人の皆さんにとって勉強時間とても貴重ですので、必ず全集中して勉強に取り組んでください！

第三条：ゴールがどこかを知るべし！
SNSやネット上に著しく間違った情報が多くあります。勉強時間を無駄にしないためにも以下を参考に正しく勉強してください！

■不要な教材は絶対に買わない！
金銭的余裕があっても時間は有限、以下の教材だけ完璧にすれば必ず合格できる！！
〇必ず購入する教材（予備校生も含む）
１．テキスト：知識のインプット
①「合格革命　基本テキスト」早稲田経営出版
②「速攻の時事」資格試験研究会　
テキストは情報が網羅された合格革命以外の選択肢はありません、このテキストは予備校のテキストも含めてベストの教材と言えるので、予備校受講者も購入してください！

※①は２０２０年版以降であれば新しいのは不要。
※②は一般知識対策に効果的、必ず最新版を購入。

２．問題集：インプットの強化
「合格革命　基本問題集」早稲田経営出版
基礎を固めるための最良の教材！公務員試験用の問題集を買うくらいならこれの方が１０倍おすすめ。
初学者は合格革命の「基本テキスト＋基本問題集」でインプットを行う。

３．過去問：アウトプット演習
「出る順　ウォーク問　過去問題集　法令編」LEC
「出る順　ウォーク問　過去問題集　一般知識編」LEC
予備校で配布していれば別途不要だが、卓越した解説と正答率がわかるため、勉強効率が上がる。合格道場には課金せずにこれを買ってください！

🐹おすすめ！「本試験模試」
本試験模試とは、１年前の過去問を９月以降に自宅で時間を測って解くことです。無料で「本試験」で時間配分と自分の実力を測ることができます！
⇒これをやりたければウォーク問は最新版より１年前の版を購入。


４．記述問題集：インプットの強化とアウトプット演習
①「合格革命　４０字記述式・多肢選択式問題集」早稲田経営出版
②「出る順　４０字記述式・多肢選択式問題集」LEC
記述対策をしなければ合格することはありえません。記述問題はなるべく多くの問題を解きます。まずは易しい①を購入、7月以降に難易度の高い②も購入。

５．条文学習：記述対策に必須
「伊藤塾　１分マスター行政書士　重要条文編　改定２版」KADOKAWA
重要条文がわかるようになり記述問題を解くための教材としておすすめ。スキマ時間に直近に勉強した条文の穴埋めを行う。

６．参考書：メインテキストの補強に使う
「公務員試験Vテキスト民法　上・下」TAC
合格革命では民法の知識が足りないため、この本を辞書的に使う。合格革命を完璧にしたらこちらも一度通しで読む。中古であれば３００円程度でかえます。

〇必ずしも必要のない教材
１．肢別過去問題集
①「合格革命　肢別過去問題集」早稲田経営出版
②「出る順　肢別過去問題集」LEC
この教材は問題演習というよりも知識の確認として中盤以降にやるのがおすすめです。まずはしっかりウォーク問を解き中盤以降から解き始めましょう⇒昨年度これだけやって落ちた人は、９月まで使用を禁止します！

２．公務員試験の問題集　民法のみ
①「公務員試験　過去問解きまくり」LEC
②「公務員試験　新スーパー過去問ゼミ　民法」実務教育出版
この教材は持っていれば中盤以降問題演習に使えますが、あえて買う必要はないと思います。

３．サブテキスト
「出る順　合格基本書」LEC
合格革命を完璧にした後この本を読めば知識の網羅性がさらに高まるため、合格革命を完璧にしてから、余力があれば購入しましょう！

４．判例学習
①「みんなが欲しかった行政書士の判例集」TAC出版
②「判例まんが本⑩　行政法」辰巳法律研究所
合格目標の方は購入しなくてもよい。上位を狙う方は、検討してもよい。

💀購入してはいけない「禁断の書」
①「判例百選」有斐閣
②「択一六法」LEC
③「逐条テキスト」早稲田経営出版
④司法書士・司法試験向けの教材
書店には必ずおいていますが、行政書士試験では不要な教材です。
買うとお金と時間、そして自信がなくなります！

①は絶対に買ってはいけません！
②③は試験合格レベルまで達した後上位合格を狙う場合は検討してもいいです⇒おすすめしません。。。


■実力がつくテキストの読み方
〇条文は必ず引く
①テキストで条文が引用されたら必ず六法を引く
②〇をつけ、条文を読み番号も覚える
③何度も引用される条文には☆をつける

その条文が重要かを知ることが法律学習の第一歩。
民法・行訴法・行手法・行審法は特にしっかり読む！
⇒条文を読まない人は法律家にはなれません！

〇アクションをつけて読む
④テキストで重要だと思われ部分に遭遇
⑤読んで理解したらテキストを見ずに要点を紙に書く
⑥書いた後は何も見ずに要点を暗唱する

ただ読んでるだけではすぐ眠くなります。眠くなるのは頭に入ってない証拠。アクションをつけてテキストを読めば勉強効率がはるかに上がります！
⇒超高速で試験に合格する人は皆やっています！

３．復習を重視する
⑦⑤を用いて要点をポストイットにクイズとして書き、頻繁に解く
⑧⑤を用いてまとめノートを作成し、頻繁に見る

１周目は復習よりも先に進む、２周目以降は復習をとにかく重視！

■合格までの勉強方法
〇合格するための最低限の周回数⇒５００時間モデル
①基本テキスト　合格革命３周→出る順１周（余力があれば）
②基本問題集３周→公務員試験の民法（持っていれば）
③４０字記述問題集　合格革命５周→出る順２周（余力があれば）
④ウォーク問　民法・行政法５周　憲法・会社法３周　一般知識２周
⑤伊藤塾　条文マスター　スキマ時間や復習など利用して３周
※カッコ以外は最低限です。これを実践しない人は落ちると思ってください！

周回の順番は必ず民法→行政法→憲法→会社法
一般知識は８月以降開始

〇勉強の進め方とスケジュール目安
「章」（総則、物権、担保物権、債権総論、債権各論）←民法の中
「節」（制限行為能力者、意思表示、代理、時効）←総則の中

１周目：４科目を１－６か月で完成
インプット
①テキストは節ごとに読み、該当箇所の基本問題集を解く
わからなくてもどんどん読み進め、基本問題集で理解を助ける。
まだ要点が判別できないため書き込みは鉛筆でする⇒マーカーを使うと後で重要な部分にマークできなくなる

②①を繰り返して章完成したらウォーク問を解く
過去問１周目はどんな問題が出るかの小手調べ（インプット）、解けなくても気にしない⇒４割正解できたら上出来！
間違えた問題に✕をつける

アウトプット
③②を繰り返しすべての章が完成したら科目全体でウォーク問を解く
答えを記憶せずになぜそうなるのかをしっかり考える！⇒正解率６割目標
間違えた問題は✕をつける

２周目：４科目を１－３か月で完成
インプット
④テキストを章ごとに読み、該当箇所の基本問題集を解く
テキストは右の脚注もしっかり読むようにする、前述したテキストの読み方や復習をしっかり行う！

⑤④が完了したら章ごと記述問題集を解く
ここで記述問題を見ることによってテキストや択一問題の抽象的な法律の概念がどのように現実世界で応用されているのか理解する。まだインプットの段階なので解けなくても答えをしっかり理解して写せばよい！

アウトプット
⑥すべての章が完了したら科目全体でウォーク問を解く
間違えた問題を中心にしっかり復習する⇒正解率８割目標
間違えた問題は✕をつける

３周目：４科目１－２か月で完成
インプット
⑦テキストを科目ごとに読み、該当箇所の基本問題集を解く
要点だと思うところはマーカや付箋をつけてもよい。基本問題集はこれで最後なので完全に解けるまでやる！
⑧⑦が完了したら科目ごと記述問題集を解く
まだインプットの段階、書けなくても気にしない！

アウトプット
⑨科目ごとウォーク問を解く
連続不正解問題は重点的に復習⇒９割目標
間違えた問題は✕をつける

ウォーク問の答えを覚えずにしっかり理解した上９割取れれば皆さんはすでに合格圏内にいます！ここで気を緩めずに以下のカリキュラムをこなして合格確実、そして上位合格を目指しましょう！
３周目以降はインプットが完成しているためアウトプット中心の勉強に切り替えます。

徹底強化期間（３周目完成後）
アウトプット
⑩ウォーク問で✕が連続した問題のみ解く
わからない所はテキストの該当箇所を確認⇒過去問は１０割正解までやる！
⑪記述問題集を徹底的に解く
合格革命は全部書けるまでやる⇒余力があればLECも２周程度やる

インプット
⑫サブテキストの通読
Vテキスト民法を読んで強化、余力があればLECの合格基本書も読む
⑬肢別問題集で論点をつぶす
肢別問題集は逐条で論点が並んでいるため、すべての論点を理解できているか確認する⇒アウトプットではなくインプットとして行う！

■各科目の目標点数⇒200点目標の内訳！
①民法：択一24/36点　記述30/40点　目標
記述対策が重要、債権から必ず一問出る！

②行政法：択一64/76問目標　記述10/20点　多肢12/16点　目標
⇒行手法から始める、行訴法は必ず完璧にする！

③憲法：択一12/20点　多肢4/8点　目標
⇒統治は条文、人権は判例！

④商法・会社法：択一12/20点　目標
⇒商法は条文を読む、会社法は条文は引かずテキストの理解に努める！

⑤基礎法学
⇒対策不能、テキスト・過去問で十分！

一般知識：択一32/56点
一般知識は６分野に分かれる。
①時事問題２問⇒２問正解
②社会常識４問⇒２問正解
③超難問２問　⇒０問正解
④IT知識１問⇒０問正解
⑤個人情報保護関連法２問⇒１問正解
⑥文章理解３問⇒２問正解
以上７問で足切りを免れる！

一般知識の対策方法
①②③④はからニュース・新聞を「行政活動の側面」に注目してみる。
⑤は法令科目と同じように対策
⑥は過去問を解いて毎年２問以上正解なら対策不要
⇒公務員試験の「文章理解」書籍で対策

８月以降はウォーク問を解き、速攻の時事でを読む。

■本試験攻略
本試験は2時間30分／3時間で必ず解く⇒30分は予備と見直し時間！
本試験はマークシート中心だが記述もあるので、Bの鉛筆２本ととシャープペン１本、消しゴムをもっていくことをおすすめします。

会場によってはうるさくなるためある程度覚悟しておいてください。
勉強してきた事を実践すれば必ず合格できるはずです！