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丸木屋商店

『丸木屋商店』である。

仕事で会食があったので渋谷へ向かう。銀座線の渋谷駅が新しくなったのを知らなかった。一瞬、別の世界線へ迷い込んだのかと思った。

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今日が大雨だと分かっていたら日程ずらしたのに… と先方も同じことを思ってるのだろうな。でも約束は大事。「オレ、ヤクソク、マモル。オマエ、ヤクソク、マモル。カイショク、オイシイ。」しばらくして、メールのやり取りから私が開始時間を1時間早く間違えてることに気付く。冷たい雨が降りしきるなか奥渋でひとり佇む。「オレ、カエリタイ。シブヤ、ニガテ。」

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何処かで暖を取らないと凍え死ぬと彷徨い歩くと、アウェイ感しかない街並みのなかから妙に落ち着く看板が出現。酒屋の裏が角打ちをやっている模様。

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戸を開けると西部劇でよそ者が酒場に入ったときと同じく、カウンターで飲んでる全員の目が鋭くこっちを向く。最初は常連のオジさま達しかいないハードコア系な角打ちなのかと思っていたが、若い女性も入ってくる皆が顔見知りの和気あいあいとした明るいお店だった。

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ポテサラを頼んだら、これかけて食べて下さい と「渋谷名物ハチ公ソース」を出される。初めて見た。

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酒屋だけあって日本酒も種類があったが、この後があるので氷結で我慢。店内は常連客で溢れ賑やかになってきた。後ろ髪を引かれる思いで丸木屋商店をあとにして会食場所のイタリアンへ向かう。

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「オレ、ブタ、タベル。」

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「オレ、ウシ、タベル。」どれもおいしゅうございました。でもイタリアンより角打ちの方が100倍気楽でいい。


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