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『銀閃花』開発ストーリー(初期試作編)

販売情報について

いよいよ調理用ナイフ『銀閃花』の販売開始日が迫って参りました。
福善公式オンラインショップ(最下部にリンクがございます)よりお買い求め頂けますので是非ともチェックしてみてくださいね。

今回は福善初となるアウトドア向け調理用ナイフ『銀閃花(ぎんせんか)』の開発ストーリーの第二弾、初期試作編でございます。

▼前回のお話はこちら

調理用ナイフ『銀閃花(ぎんせんか』

初期試作

新商品アンケートの結果でも非常に好評であった調理用ナイフ。
早速図面化を行い、初期試作の製作を行って完成したのが翌2021年の始め頃だったと記憶しています。
実はこの初期型試作は現在の銀閃花と決定的に異なる点がいくつかございました。

【試作品】
①刃部の仕様 片刃(現在と同じはまぐり刃形状)
②ハンドル なし ※ブレードのまま(パラコードを巻いて頂くことを想定していました)
③シース 革製を予定

片刃の初期試作

課題が山積

ここからナイフの実使用を重ねました。フィーリングとしては片刃の試作品の切れ味は抜群。(恐らく現行の銀閃花よりも切れ味だけは勝っていたかもしれません。)
しかし、ハンドルがないので使い勝手は微妙で安全性にも欠ける。パラコードを付けると改善はするのですが調理用ナイフとしてはパラコードが汚れてしまうと洗う際に大変になるなど、切れ味以外の問題点が浮き彫りになりました。

ナイフに必要な要素として刃部はもちろん大事なのですが、それと同じようにハンドルやシースもなくてはならない重要な要素です。ハンドルによってナイフの扱いやすさが変わってきますし、シースは持ち運びの安全性に関わります。

福善は機械器具用の刃物を製造してきた会社であり、加工技術や精度にはどこにも負けないという自負がございます。ナイフなどの熱処理や刃付け等の加工は得意としており、関市の刃物メーカー様などの外注加工も行っております。
しかしながらこれまで完成品としてのナイフを製作した実績はほとんどございませんでした。それは専門ではないハンドルやシースに対する新しい知見やアイデアが乏しいためでございました。

刃物屋ですので今まで幾度となく自社商品としてナイフを作りたいと考えたことはございましたが、他社様の真似事のような商品にしかならなかったため商品化まで至らず…という状況が続いており、また同じ壁に阻まれるのかと悩める日々が暫く続きます…。

次回

一難さらずまた一難…!
次回 競合品編…お楽しみに!

販売サイト

▼販売サイトはこちら
【販売開始日】2023年6月14日(水)正午(お昼の12時)より


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