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ハーモニカ動画コンテンツ【Mr.コールの旅 ・ 滝 ーWATERFALLー】と【砂丘 ーDUNEー】のご紹介

この【Mr.コールの旅】というシリーズは、映像に合わせて、ご自分のハーモニカを吹く事で参加をしていただくコンテンツです。
孤独な旅人「Mr.コール」の吹く寂しげなハーモニカの音色は「おーい、誰かいるかい?」と、途切れ途切れの短いなメロディーで、あなたに呼び掛けて来ます。
それに対し「ここにいるよ」と返事をするように、ご自分らしいハーモニカの音色を画面越しで返して下さい。
つまり、コンサートなどで、バンドが「イェーイ!」と呼び掛け、観客が「イェーイ!」と返す「コール&レスポンス」を、ハーモニカ同士で行う訳です。
もうお気づきかと思いますが、「Mr.コール」の名前は、ここから来ております。

この記事は①~③の特集となっており、今回は記事③です。
記事①動画コンテンツ【Mr.コールの旅 ・ 森 ーFORESTー】のご紹介
記事②動画コンテンツ【Mr.コールの旅 ・ 海 ーSEAー】と【空 ーSKYー】のご紹介

専用ページは<こちら>

今回は動画コンテンツ【Mr.コールの旅】第4弾【ー 滝 WATERFALL ー】と、第5弾【ー 砂丘 DUNE ー】をご紹介いたします。
まずは【ー 滝 WATERFALL ー】の方から。

撮影秘話も含め、ロケ地をご紹介いたします。
この動画の撮影は静岡県富士宮市「陣馬の滝」で行いました。
滝自体は小ぶりながら「オアシス」を思わせる雰囲気があり、私は大好きな場所のですが、なにぶん住宅地のかなり近くにあり、そこに辿り着くまでの道のりが、のぼり旗が連なるコンクリートの普通の道路なので、探索するシーンが撮れないのが問題でした。

そこで、静岡県伊東市「いがいが根ハイキングコース」を、この滝へと続く林道として合成する事にしました。
この道は「いがいが根」という観光名所への続くただの林道なのですが、光の射し方が天国を思わせる品の良さで、元は「木もれ陽」というテーマでのバリエーションにと考えていた場所でした。
全く離れた場所とは思えないほど、実に自然な連なりとなってくれました。

もともとこの2ヵ所ともが道としてはかなり短めだったので、逆光でシルエット的にしたり、川に歩く影を映すように工夫して、ある程度の長さのある道のりを演出しました。
これもまた、看板や注意表示などが乱立しているのを映さないようにする意味もあり、撮影時のカメラアングル自体はかなり限られるものになりました。

さて、この回の最大の問題は、この「滝」が結構な人気の撮影スポットだった事です。
無料の駐車場から数分歩けば辿り着ける便利さもあってか、常に撮影したい方が並び、その順番を待たなければなりません。
もちろん私達はテレビや映画のロケ班などではないので、誰も譲ってはくれず、平気で撮影している前を通られたりもします。
その都度その方々が自分の撮影を済ませて立ち去るのを待つ訳ですが、光が変わってしまわないかとドキドキものでした。

反対に音を録るという点に関しては、別の人達が同じ場所で一緒に撮影をしていても、他に音を出す人がいない分、他のロケ地より楽なものでした。滝の音も大きいので、ある程度鳥が鳴いても隠せるのが良かったです。
ただ他の滝撮影の方々には、変な格好をしたオッサンが急にハーモニカを吹く訳なので、非常に邪魔だったろうなとは思います。

ハーモニカでの「コール」のイメージは、ずばり「時間の止まった楽園」でした。
マイナスイオンのせいか、ハーモニカ越しに吸い込む空気も心地良いもので、シリーズの中では最も幸福感のある、孤独な旅だったように思います。

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続きまして、【ー 砂丘 DUNE ー】をご紹介いたします。

この動画の撮影は、静岡県下田市の「田牛サンドスキー場」で行いました。
「30度」を超えているような砂丘で、ソリで猛スピードでアクティブに滑り降りるスポットとして有名な場所で、さまざまなメディアで取り上げられているようです。
遊ぶ場所ではありつつも、大荷物を背負いながら歩くには、「転んだら最後」となる可能性もあるため、シリーズの中では最も危険な撮影でもありました。そのためにこの撮影は最後に回す事になりました。

他の回同様、いきなりこの砂丘から旅が始まるのも不自然なので、まず平地として普通の砂浜で撮影を行いました。
こちらは同じ下田市の「白浜海岸」という有名な海水浴スポットです。
当日は春でしたが天気の良さもあり、海にはサーファーが数名おり、怪しい探検家を遠巻で眺めていました。
撮影をするかみさんはかなりの遠方から私を撮っているので、海水浴客の中で、私ひとりが孤独にさまよっているように歩いているという、かなり滑稽な状況でした。

ハーモニカを吹くシーンは砂丘の方で撮影をしたのですが、カメラのフレームのわずか外側では「ヒュー、ヒュー♫」と大声で叫ぶソリ遊びの子ども達が相次ぎ、孤独そうな顔で一応の演技を続けるのが、精神的にしんどかったです。

私のイメージでは映画版「機動戦士ガンダムー哀戦士編ー」のアムロ・レイが砂漠をさまようシーンのようでした。作中尊敬する八木のぶおさんのクロマティックハーモニカが切なく流れていたのを思い出します。
風に舞う砂がハーモニカにも入り込み、口がザラザラとし、ちょっとしたフレーズを吹くだけでも一苦労でした。

最後のシーンで砂丘を駆け下りるのですが、上まで登るのが一苦労な上、失敗した場合、もう足跡や滑り線などがついていないまっさらな砂地が見当たらなかったので、一発撮りで見事成功させるしかありませんでした。
当然、他の場所は大勢の人がソリで滑っていますし、オマケに今撮っている場所ですら、次の人がソリで滑る順番を待っているくらいなので、結構なプレッシャーでしたね。
結果、なんとか一発で上手く撮れたものの、周りの「どけよ!」という目が突き刺さるほどでしたので、このような撮影をするにはかなり度胸が必要な場所です。

ハーモニカのイメージは、とにかく「ガンダム」に寄らないようにとだけは気をつけて「コール」しました。
砂漠、というより殺伐とした荒れ地のような印象で、自然にすさんだ気分にはなれますので、ブルージーなトーンは出しやすかったです。
まわりの大はしゃぎが、かえって「なんで自分だけが」という気持ちにさせてくれたのかもしれません。

さて、みなさまはどのような物語を思い浮かべながら、「コール」のハーモニカにレスポンスをされるのでしょうか?
よろしければ、そのシーンを動画撮影していただき、ぜひ私のTwitterへご投稿下さいませ。

●動画投稿企画hamonicafe_one
https://twitter.com/hamonicafe

コーナーはこちらになります。

今回は私のオンラインレッスンの生徒さんでOBのマルモさんに協力していただき、コール&レスポンス動画を撮影していただきました。
ぜひご覧下さいませ。

なお、このシリーズは、私のハーモニカ・オンラインレッスンの「ブルースセッションカリキュラム」を一段落された方々の教材としても、現在活用しております。ご興味のある方は無料体験へお申し込み下さい。

●広瀬哲哉 オンラインレッスン
https://www.hamonicafe.com/lesson

●オンラインレッスンご紹介動画