見出し画像

わたしのカンボジア旅行記【海外ひとり旅】【卒業旅行】

環境が変わっても、自分自身が変わるわけではないというのは持論ですが、今回の一人旅もやっぱりそうで、でもそれでもいいじゃないと思えるような旅だったと思っています。

1人で海外に行ったからって、いきなりコミュニケーション能力が爆上がりして友人ができるわけではないし、私には「子供たちに教育を!」なんて大義もない。

でも、海外で自己実現を目指す人には遠く及ばずとも、私は私なりに人々と交流し、たくさんの暖かさを感じた実感はありました。

5年ぶりの国際線…!!

22歳、はじめての海外ひとり旅。

万全の準備をしていたはずなのに忘れ物続出で、飛行機の手続からグダグダでした。これだけで、今まで代わりに手続きしてくれてた両親や友人のありがたみを実感しました。

何とかベトナム航空に乗って、ハノイからシェムリアップに到着。

現地でも印象的な出来事ばかりで、今回はそのいくつかを書き記しておこうと思います。

①ATM故障、クレカ紛失事件

シェムリアップに到着した翌日のことです。

日本からあまり現金を持って行かなかった私は、初っ端から現金足りない問題に直面。(ここでも準備の悪さが露呈してますね…笑)

まだまだクレカ対応していない場所も多く、何とか現金を捻出できないかといろいろ調べてたら、ATMからキャッシングできるという情報を見つけました!

「これだ!」と思い、早速近くのATMにダッシュ。

意気揚々とクレジットカードを突っ込んだはいいものの、全然思い通りにいかん!エラーの連続!

「いや、でもここで現金をゲットしておかねば…!」と何回もやり直していると…

ウィィイイイイイイイン…………(シャットダウン)

え…私のクレカ……オワッタ……

異音を発し続けるATMに、それはもう大焦りしました。

とりあえず書いてあった銀行名を検索して、カスタマーサポートに電話をかけてみましたが、英語でチンプンカンプン…

しかし途方に暮れていた私を救う一人の女神が…!

ATM隣のマッサージ店で呼び込みをしてた現地のおばちゃんが、なんと私の様子を見兼ねて助けてくれたのです!

おばちゃん:「クレジットカード出てこないの?」

私:「そうなんです…(半泣き)」

おばちゃん:「とりあえずこれがATMの番号だから写真撮って。ここの通りをまっすぐ行って橋を渡ったらおっきな銀行があるから。そこで写真を見せて、事情を説明してみて。」

私:「っっ…!ありがとうございます!」

会話再現(実際は英語でやりとりしてます)

離れてる間にクレカ出てきたらどうしようと不安に駆られつつもとりあえず銀行へ。受付で必死に話したら、なんとか伝わったようで30分くらい待ってほしいと言われました。

結局、1時間半くらい待つことに…

その後、いくつかの書類にサインしてクレカ回収、何とかことなきを得ました。

おばちゃん、すごく親身で暖かすぎる方でした。
その日は感謝を噛み締めながら、銀行近くでご飯を食べ帰宅しました。

②食べ過ぎで夜通し腹痛事件

これは3日目夜の出来事。

せっかく観光するなら詳しいこと知りたい!と思った私は、3日目にツアーガイドをお願いすることに。現地の女性ガイドさんとトゥクトゥクドライバーが1日付きっきり、昼食もついて1万円ちょっとで、かなり満足度高かったです。

(↑私はこのサイトから申し込みました。プランもいろいろ選べるので、ゆるーくガイドさんについてほしい人にはおすすめです〜!)

しかし一筋縄ではいかないのが今回の旅。

このツアー中に発生したのが…昼食多すぎる問題!!

春巻き4つに大皿のカシューナッツ炒め、山盛りご飯、デザートは大量のカットマンゴー。

え…絶対一人分じゃないよね…??

と思いつつ、ガイドさんから2時間くらいゆっくりしてね〜と言われ、まあ食べる以外やることないし、残すのももったいないしで食べ続けた結果、なんとご飯以外はきれいに完食してしまいました。

お腹ぱんっぱんになりながらも、達成感に満ち溢れる私。
この時は夜訪れる恐怖なんて想像もしなかったんですよね〜。

前屈みになりながらも、午後のツアーを楽しみ、何ならマッサージまでして大満足で帰宅しました。(お腹に違和感は若干感じていたのですが、アドレナリンが出ていたのもあって気にも留めずでした…)

かの有名なアンコールワットもこの日に訪問!

異変を感じ始めたのは、ベッドに潜り込んでしばらくしてから…

お腹がキリキリして寝れない…!!

胃が重くて消化しきれていないことが実感できるんです。そのうち吐き気も感じるようになり、冷や汗がダラダラ…

あろうことか日本から胃腸薬を持っていっておらず、ここでも準備不足が災いします。(この時ばかりは本気で出国前の自分を恨みました…)

深夜にどうすることもできず、海外保険の提携病院を必死で調べながら、寝ては痛みで目が覚めを繰り返して夜を明かすことに。

4日目はアンコールワットに朝日を見にいくつもりでしたが、キャンセルせざるを得ませんでした。多少痛みはマシになったので、病院にはいかなかったのものの、結局1日のほとんどを寝て過ごす羽目になりました。

慣れない土地で食事の違和感を無視しちゃダメですね…とんでもない目に遭います…そして、次回からは薬と非常食を持っていくと心に誓いました。

③PCR検査場どこ?事件

お腹の調子が落ち着いた4日目午後、私にはどうしてもやらねばならないミッションがありました。

そう、PCR検査です。なんと私、この旅行のためにわざわざ受けたワクチンの接種証明書を日本に忘れるという失態を冒していました…(何回目…)

いいかげん自分が嫌になってきますが、文句垂れたからって帰れるわけではないので黙って検査場を探します。

ネットで検索すると、出てきたのが「シェムリアップ州保健局」という場所。

ですがGoogleマップで場所を確認すると、保健局ではなくスポーツクラブが会場になっているという口コミがあったりもして…おやおや??

ネット情報が古いのかと思い、とりあえずトゥクトゥクでスポーツクラブに向かってみることにします。しかし会場についてみると…

ガチの廃墟!!!!!!!!!

鍵がかかっており、隙間から見える施設はもぬけの殻でした。トゥクトゥクのドライバーさんも明らかに困惑しており……さて、どうしようか。

一旦保健局にも行ってみることに。なんとなく雲行き怪しなと感じていたのですが…

広すぎるし、どこも閉まってる!!!!!!!!

え、ほんとにないの…?私、帰れない…?とクレカの時に感じた焦り再び。

ドライバーさんも「きょう日曜日だし、空いてないと思うよ〜」と明らかに帰りたそう(笑)どうしようもないので、一旦帰宅を決めます。

とはいえ、簡単に帰国を諦めたくない!自室でなんとかならないかと必死で情報をかき集めていると、ある方のブログがヒットしました。

見ると私と全く同じ状況になったよう、結局シェムリアップ州立病院で受けられたとのことでした。検査場のお写真もあげてくださっていたのですが…

ここ、さっき私がいた保健局やんけ〜〜!!!!

閉まりきってると思っていたところがまさかの正解でした。奥まった場所にあるらしく、見落としていたみたいです。(何たる不覚…)

なにはともあれ、こんな有力情報行くしかない!

トゥクトゥクで再び出動です。

今度は敷地内くまなく探してやるぞと気合十分。入り口で下ろしてもらい、とにかく左奥を意識して進んでいくと…あった〜〜!!!!

ブログにあげられていたのと同じ場所!

こうしてなんとかPCR検査を受け、無事に帰国に成功しましたとさ。

いや〜、ほんとインターネットに踊らされインターネットに救われたなと。
「情報ってほんとに大事」と痛感した出来事でした。

旅で私が得たものとは?

その他にもハノイで何となく注文したオレンジジュースが日本円で約1,200円だったり、ホテルのシャンプーがキシキシすぎてトリートメントしたての髪の毛が1日で終了したり、お土産物屋でぼったくられたり、階段から転げ落ちたり。

旅の思い出はお世辞にもスマートとは言えないものばかりです(笑)

でも、そんな散々な出来事なんて笑い飛ばせるくらいのいい思い出もいっぱいできました。

何よりも、カンボジアは人が良かったです。

前述のATMで助けてくれたおばちゃんはもちろん、宿泊所でも私が出入りするたびにスタッフさんがHelloと明るく声をかけてくれ、私が一人だと話したときには、"We are friend!!"と拙い英語で懸命にコミュニケーションを取ってくれました。

(↑私が泊まった場所。コスパ最強で超おすすめです!!カンボジア旅行の際にはぜひ〜!!)

トゥクトゥクのドライバーさんも一緒にPCR検査場を探してくれたり、ほんとに暖かさに溢れた国でした。

旅のあいだだけの関係だけど、そうやって与えてくれた優しさに私は本当に感謝したし、ここに来て良かったって心から思えました。

今でも顔面砂利だらけになりながら乗ったトゥクトゥクの暖かい風やガイドさんとのんびり回ったたくさんの遺跡達、めちゃくちゃ適当な運転、びっくりするくらい高水圧なウォシュレットを思い出します。

トゥクトゥクほんとに風が気持ちいいんです〜!

思い出して、戻りたいなと思ってしまいます。

それくらい私にとってこの経験はかけがえのないもので、一人で飛び出したからこそたくさんの暖かさや感謝を感じられました。

人に優しくってすごく難しいことけれど、もしかしたらこういうちょっとした暖かさを、他の誰かに返していくことなのかもしれないなと思ってみたり。

いつかまた、帰ってこよう。

そう思わせる素敵な国でした。カンボジア最高!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?