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2023年12月ペリカン万年筆、価格改訂↗だって

ちょっと奥様聞きました?ペリカン万年筆価格改定するんですって。

原材料、金相場の高騰、輸送コスト、円安などにより
ペリカン筆記具(万年筆に限らずボールペン、ペンシルなど)値上げすると日本代理店より発表がありました。

M1000     93,500円  → 104,500円
M800/M805  74,800 円  →  85,800円
M600/M605  55,000 円  →  60,500円
M400/M405  49,500 円  →  55,000円

世界的に物価高だから仕方ないとは言え、なかなかの値上げ率です。
M400が5万円台突入かぁ…ため息しか出ない。

ペリカン万年筆とは

改めて簡単に紹介。ペリカンは1838年にドイツにて設立された、長い歴史を持つ老舗の文房具メーカーです。
本国ドイツではキッズ向けの絵の具パレットやノートや定規などのステーショナリーなどを販売しています

ノートや定規などのステーショナリー

ドイツのお土産でペリカンロゴ入りの文具をもらうとかなり嬉しい。


万年筆は黒をベースにした赤、青、緑、時には茶色のストライプ模様のシックなデザインの軸の高級万年筆、スーベーレンシリーズが有名です。

ペリカンカタログより


万年筆入門編として、パイロットのKAKUNOのようなエントリーモデル、ペリカーノがあります。


高級万年筆ブランドの一角を担うペリカン万年筆スーベーレンシリーズ

万年筆のブランドがよくわらかないという方に、車に例えて説明するなら
ベンツがMONTBLANCでBMWがペリカンといったところでしょうか。

クラス感がイメージできましたか?
モンブランとペリカンは両方ドイツメーカーだからだいたい合っているはず。

私がペリカン万年筆が欲しいと思ったのは、腐女的な思考から。

当時の推しであったキャラクターが魔術書を執筆するならペリカンの万年筆が似合う!色的に!と妄想して、勝手にそのキャラとお揃いにしたいなどと思ってしまったのですよ。

高級文具コーナーなんて足を踏み入れる勇気なんてなかったのに、推しへの思いで頑張りました。
そしてあえなく轟沈。

スーベーレンシリーズは高額価格帯の万年筆です。

高いということは事前に知ってはいたものの、初めて私がスーベーレンをショップで見た時は、値札に震えました。

万年筆を使ったことがなく、パイロットのS5製図用シャーペン 500円愛用者の私には、到底踏み込める領域ではなかったのです。

実際にスーベーレン入手に至るまで3年ほどかかりましたね。

まずはスーベーレンの中でも比較的安価な鉄のM200からスタート。
とはいえ当時1万4千円という、勢いがないと買えない金額でした。旅の思い出と自分に言い訳して台湾の万年筆ショップで購入。

万年筆は実用性があると自信を付けた後、吟味に吟味を重ねて、清水の舞台から飛び降りる気持ちで金ペンM600購入したのはそれから更に4年後です。

スーベーレン ヴァイオレットM600は購入後はインクが乾くこと無く今も使いつづけています。

ペン先はEFと細いニブなのですが、外国製万年筆のEFは太めの字になるということをここで学びました。。
国産万年筆ならMニブくらいの太文字です。

万年筆の筆記音のオノマトペでヌラヌラという表現がありますが、まさにその通りの書き味。
スルスルとインクが流れてとてもよい書き心地

手帳やノートに書き込むときは細かい文字を書くことが出来る国産万年筆のEFで、大事なところや、見出しなどはペリカンM600と使い分けています。


気になるスーベーレンがあるなら値上げ前の今がチャンス

M800でおすすめ軸

スーベーレンM800は大人の文房具雑誌『趣味の文具箱』で行われている読者が選ぶペンオブイヤーで毎年1位に選ばれる万年筆です。

これを買えば間違い無い万年筆の筆頭なのだけど、女の私には少々大きいのです。M600の方がしっくりときて握りやすかった。

M800からは素敵な限定軸が数多く発売されているので、これを握り込める大きな手のひらの男性が羨ましい。


画像は趣味の文具箱 2023年4月号 Vol.65 Dマガジンから


M600を購入するまえに、とても揺れたのがM800限定発売品 通称 茶縞、ブラウンブラックストライプのスーベーレン。

茶縞のM400は即完してしまいましたが、M800は探せば新品を手に入れることが出来ます。


M600でおすすめ軸

2022年限定のトータスシェルブラックM600 EF
ブラックボディにシルバートリム。
トータスシェル柄のストライプはとても美しいグラデーションとなっています。
シルバーとブラックの組み合わせはモノトーンでとても格好いい。
店頭では早々に完売していたので、まさか今でも楽天で買えるのかと驚きました。

この二本は過去の限定品なので、もしかしたら値上げ対象外商品なのかも。
買うべきは通常モデルが正解なのかな。

M400もおすすめ

M300が販売終了となってしまったので、今現在一番小さいスーベーレンとなるのがM400です。M405はシルバートリム。
スーベーレンシリーズの中で一番安価だったので、ペリカン初心者さんにお勧めしたかった軸なのですが、今回の価格改定で5万を突破してしまったから、もう入門軸と言えない………
買うなら今しかない。
今ならポイントや割引を駆使すれば3万円台前半でも購入できます。



2012年頃の価格

フルハンターさんのブログより

私が最初にカキモリで見た頃の値段(2012年頃)は
M1000    70,000円    
M800/M805  50,000 円  
M600/M605  38,000 円  
M400/M405  30,000 円  

2012年のユーロは1ユーロ 100円ほど。

あの時買っておけば良かったと、ほんの少しだけ後悔しています。

推し色の万年筆…買うなら今???


余話 ペリカン万年筆の聖地巡礼で泊まるならこのホテル

ドイツ本国では旧ペリカン工場を改装し
シェラトン・ハノーファー・ペリカンホテルとして生まれ変わっていました。


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