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クリーニングの複雑なコースから学ぶ。それ利用者が決める必要ありますか?

とあるクリーニング屋にコートを出した時、店員から「コースはどれにいたしますか?」と聞かれました。
このクリーニング屋では洗い方がいくつかのコースに分かれており、「通常コース」「スーパーxxコース」「ウルトラxxコース」のように利用者が選択することができます。(※実際の名称と変えています)

私はどのコースが適切なのか判断つかなかったので、店員に尋ねました。

この時の答えはこのような感じでした。
『コートの場合「通常コース」だと形崩れしてしまう可能性があります。「スーパーxxコース」だとこのシミ汚れが落ちない可能性がありますね。「ウルトラxxコース」だとネットに入れて洗うため形崩れの心配もなくシミも落ちると思います。』

クリーニングに衣類を持ってくる時、利用者はその衣類をキレイにして今後も着たいと考えているはずです。
そう考えると、型崩れするのはNGだし、汚れが落ちないコースでは意味がありません。
実質「ウルトラxxコース」以外選択肢ないのです。

どうあるべきか?

答えは単純です。
出した衣類に合わせて店員が適切なコースを選べばいいのです。

利用者の選択肢を増やすことで、サービスの柔軟性を上げているように見えますが、ほとんどの利用者には選択の余地がないのであれば、最初から選ばせないのがベターです。

選ばせないことで利用者がコースの内容を把握する必要がなくなり、コースの内容を説明いたり選択してもらう手間がなくなることで一人当たりの接客時間も短縮できます。

今回の事例のように、利用者のために選択肢を与えているつもりでも、実は利用者のためになっていないということはやりがちなので気をつけないといけませんね。


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