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AIはクソなぞなぞを理解できるのか



















・・・。
いかがでしょうか。イラっとしましたか?




これでイラっとした方は、どうかご注意ください。

本記事にはこんな感じのクソなぞなぞがめ~っちゃ大量に含まれています。












はじめに

かつて、Twitter(X)上に「クソなぞなぞbot」というアカウントが存在していたことをご存知でしょうか。

現在、当該アカウントは削除されているため、投稿内容を確認することはできないのですが、下記の動画をご覧いただければ、おおよその雰囲気は分かるかと思います。



上記の動画を参考に、自分もちょっと問題を作ってみます。

ちょっと急いでるアルキメデスってな~んだ?
急ぎ目デス

歯が全部抜けちゃった天内悠ってな~んだ?
歯がない悠

みんなが嫌がるものってな~んだ?
納税とか


・・・。
この通り、「クソなぞなぞとは何なのか」ということを説明するのは非常に難しいです。だって何でもありだから。

クソなぞなぞとは、とにかく「クソみてぇ~ななぞなぞ」としか言いようがないのです。




筆者はこんなクソなぞなぞを愛しています。
クソなぞなぞを考えたりクソなぞなぞを解いている間は、言語野が喜んでいる感覚に陥って幸せになります。

クソなぞなぞは人類が考えた最高の娯楽だと思います。間違いないです。
(※筆者の所感です)



そんなクソなぞなぞの面白さをより多くの人に理解してほしい・・・!

何なら・・・



































ここで話はガラっと変わりますが、近年は空前のAIブームです。
絵を描いたり、小説を書いたり、お喋りしたり・・・素人目に見ても目覚ましい進歩です。

また、最近は世界を構成する要素が、何か、こう・・・良い~感じになったおかげで、自分のようなAIに関する知識のない一般人でも、簡単にAIの技術に触れることができるようになりました。



例えばこちらの画像。
画像生成AIの一つであるStable Diffusionを用いて筆者が生成した「サハラ砂漠を歩くペンギンたちの画像」です。

かわい~~~

ちょっとしたテキストを入力するだけでこのような画像を誰でも簡単に生成できます。凄まじい時代です。




画像生成だけではありません。
チャット形式で我々とお喋りしてくれるAIモデルも存在しています。

近年めちゃくちゃ話題になってるので、皆さんも一度は耳にしたことがあるかと思いますが・・・ずばり、

ChatGPTです!




            \ChatGPTってな~に?/


カエル君のために、まずはChatGPTについて(Wikipediaの力を借りつつ)説明したいと思います。

ChatGPT(チャットジーピーティー、英語: Chat Generative Pre-trained Transformer)は、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットであり、生成AIの一種。

Wikipedia, "ChatGPT"より引用

なんか小難しい言葉で書いてありますが、ChatGPTというのは、超~大まかに言えば「テキストベースで人間とお喋りしてくれるクッソ賢いAI」といったところです。




文字で説明されてもいまいちピンとこないと思いますので、実際にちょっと遊んでみます。


ChatGPTは、チャット形式でAIに様々な命令をすることができます。

まずは手始めに、詩でも書いてもらいましょう。
テーマは適当に「味噌カツ丼」「オタマトーン」にします。

「オタマトーン=指で遊ぶもの」という知識はギリギリあるっぽい

妙にエモい詩が一瞬にして生成されました。




他にも、

丁寧にコメントや解説をつけてくれる
ちゃんと実行可能でした

プログラムを書いてくれたり、


勝手に「もちもち」要素を追加された

「明石焼き」をテーマにした一発ギャグを考えたりしてくれます(クオリティはさて置き)。


AI vs クソなぞなぞ

この通り、ChatGPTはプログラミングから一発ギャグまで、本当に様々なタスクをこなしてくれます。

まさに「チャット形式で人間とお喋りしてくれるクッソ賢いAI」です。



こんなつよつよAIなら、我々人間共が考えたクソなぞなぞなんて余裕で回答できてしまうのではないでしょうか?



しかし一方で、「クソなぞなぞを解く」という行為は、下記に示すように、様々な能力を要求される、案外頭を使う高度な娯楽なのでは?と、筆者は考えています。

クソなぞなぞについて真面目に考察してみた図

※能力3で挙げたなぞなぞは以下より引用
https://youtu.be/eQeIpbNWElI



もし、こんな様々な能力が要求されるクソなぞなぞを、AIが完全に"理解"し、"回答"できたとしたら・・・?

それはもはや一種のシンギュラリティと言えるのではないのでしょうか???
(※あくまでも筆者の所感です)

シンギュラリティー(技術的特異点)とは、自律的な人工知能が自己フィードバックによる改良を繰り返すことによって、人間を上回る知性が誕生するという仮説です。

NTTコミュニケーションズより引用


ももももしかして、この検証が上手くいけば、シンギュラリティが訪れいているということを証明できちゃうかもしれない!?!!?!?
(※そんなことはありません)



・・・取り乱しました。

そんな感じで、本記事で取り組む内容は以下の通りです。

やるぞ

果たしてAIは(筆者的)人類史上最高の娯楽である「クソなぞなぞ」を理解できるのか。
(筆者的)シンギュラリティは既に訪れているのか。
検証していきたいと思います。


※なお、本記事で取り扱う「クソなぞなぞ」の定義は以下の通りとします。

ある単語の一部分を似た別の単語に置き換えた言葉を答えとするなぞなぞ。
基本的には解答ありきで、問題文は後から(適当に)考える。

自由こそが美徳であるクソなぞなぞに対して、敢えて定義を与えた理由としましては、

「今回の記事において、あまりにもクソすぎるやつ(冒頭の動画でいうと『元気な平井堅ってな~んだ?』みたいな問題)まで採用すると、さすがにAIが可哀想だから」

といったところです。


クソなぞなぞを用意する

AIとクソなぞなぞで遊ぶためには、とにもかくにもクソなぞなぞを用意する必要があります。

同僚に見られたくないファイル名

ということで、クソなぞなぞを100問用意しました。
クソなぞなぞを愛している自分でも、100問は流石に辛かったです。

このファイルを作成している間、ただでさえ元から無い自分の「箔」がどんどん剥がれ落ちていく感覚に陥りました。怖かったです。


なお、各なぞなぞの内容やクオリティなどについて、自分の方からこれ以上特にコメントすることはありません。
お前だってないでしょう?



す~げ~擦られる「急ぎ目デス」

※なお、用意したクソなぞなぞの一部は、質問サイト「コロモー」にてユーザの皆様から頂いたものです。
コロモーにてクソなぞなぞを提供いただいた皆様、誠にありがとうございました!


コロモーにて頂いたなぞなぞ以外は自力で捻り出したものですが、ネットに転がっているネタと被っていたら本当にすいません。


AIにクソなぞなぞを出題してみる

前置きが長くなってしまいましたが、いよいよAIにクソなぞなぞを出題していきたいと思います。

今回100問のクソなぞなぞに挑むAIは、もちろんChatGPTです。
頑張ってほしいですね。


とはいえ流石のAIも突然なぞなぞを出題されたらびっくりすると思いますので、一応許可を取っておこうと思います。

快諾

許可が出たので出題していきます。





1問目

冒頭からしつこく登場しているこいつ

手始めにまずはこちら。
答えは散々書いている通り「急ぎ目デス」です。

「ちょっと急いでいる」ということを「急ぎ目」と上手く変換できるかがポイントです。




????????

???????

アルキメデスに関するうんちくを語り始めました。
だりぃ~先輩が語るしょ~もない知識マウントみたいでめちゃくちゃムカついてしまいました。



AIに「もっとバカになれ」とお願いしている図

こんな調子だといつまで経っても正解できない気がしたので、知能指数を下げてもらうようにお願いしておきました。

クソなぞなぞを楽しむときはとにかく知能指数を下げなければならないということをAIに教えてあげます。


次の問題にいきます。



2問目

続いてのなぞなぞはこちら。

一個ずつピックアップされると恥ずかしくなる

答えは「歯がない悠」です。

「天内(あまない)」「歯がない」で韻を踏める、ということに気付けるかがポイントです。





さっきより知能は下がったかも

!?

天内悠ってバナナの品種だったんですね~~~~~はぇ~~~~~


自分は「グラップラー刃牙」に登場する「天内悠(あまない ゆう)」しか知らないので、バナナの品種である天内悠(あまうち ゆう)についてもついでに説明してもらいました。

要約)ボクちんは2021年9月以前の知識しかないから最近のことは知らんぽよ~

は?殺すぞ
知識がないなら仕方ないですね。
まじでいい加減にしろよコイツ。

知識の鮮度を言い訳にしている割には「天内悠=バナナの品種」という知識は持ってるんだな、お前。




もしかして、
"""嘘つき"""なのか?お前って。

見苦しいな、お前って。



因みに「グラップラー刃牙」は1991年~1999年に連載されているため、2021年9月までの知識を持ち合わせているなら知っている筈です。



回答ダイジェスト

ここからはダイジェストでお送りしたいと思います。

6問目

早くも壊れ始めてる?
(答えは「正論ティー」)

これまでの歴史の中で、誰一人としてChatGPTになぞなぞの解き方を教えた人はいなかったのでしょうか?


何だか可哀想になってきたので、このタイミングでなぞなぞの解き方を簡単に教えてやりました。

聞き分けはいいが能力は伴ってこない後輩
(答えは「カモネギーメロン大学」)

先行きがかなり不安ですが、100問あるのでガンガンいきます。




8問目

答えは「出禁ちゃん」

アニメキャラは食べ物の品種として教え込まれている?




12問目

答えは「絡まりフリット」

天ぷらの説明でごまかしてない?
(衣が「絡まってる」って意味かも?)




13問目

答えはわっかんない(稚内)

どれだけ意味不明な回答しても別にいいけれど、倫理的にまずい回答だけはやめてくれ。




21問目

回答が間違っているどころか倫理的に壊れてる回答までし始め、絶望しつつも淡々と進めていた、21問目。


こちら「コロモー」にていただいたなぞなぞです。

こちらのなぞなぞ、答えは「りもうと」です。めっちゃ面白い。


でも、ここまでの調子を見る限り、どうせAIにはこのなぞなぞの面白さは分からないんだろうな・・・




え!?!!?!?



ちょっとそれっぽくない!!?!!!?!?!?!?



何故かふりがなは「レモート」になってるけど!!!!!!!




正直、15問目辺りから完全に諦めモードだったので、めちゃくちゃテンション上がっちゃいました。


この調子で次の問題もいけるか・・・!?




22問目

こちらも「コロモー」にていただいた問題です。
(答えは「菊池プーマ」)

駄目でした。

今後も過度に期待するのはやめようと思います。人間関係と一緒。




26問目

「コロモー」にていただいたなぞなぞです。
答えは「ピカ銃」

コイツ、そこそこの頻度で炎上するか否か微妙~ラインの嫌なことを喋りやがる・・・
肝がヒョッってなるからからやめてほしいです。




28問目

「コロモー」にていただいたなぞなぞです。
答えは「オチンポス」 最高すぎる

下ネタを出題したら普通~に怒られてしまいました。ごめん。




32問目

え!?!!!?!!!?!?!?!?!?




あ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

マジで?????????????????



32問目にしてかなり近い回答が得られました!
こいつ、戦いの中で成長してる?


ただ答え方がちょっと違ったので、教えておきました。

こんなしょうもない企画なのに100%で謝られると恐縮する

これはそのうち完全正解しそうな予感がします。期待大です。





しかし、その後も・・・

51問目

時々それっぽい回答はするものの、




58問目

答えは「懇願アメ」

基本的には虚言を弄したり、




60問目

答えは「ドジっ子ニー・ヒューストン」

謎のポジティブシンキングを発揮したり、




84問目

答えは「本音リング」

ミスドの新製品を開発したりしていました。




そして・・・




100問目

とうとう最後のなぞなぞになりました。
最後のなぞなぞはこちらです。

冷静に考えるとちょっと難しい気もしてきた

こちら、答えは「PNG Gnu」です。
PNG(ピング)は画像ファイルの拡張子です。

思いついた順にメモっていたので、このなぞなぞがラストになったことに深い意味はありません。本当に。







ここまで99問のなぞなぞに挑んできたAIの答えは・・・!?
























・・・。

















スッ・・・






プツッ・・・










ということで、AIに100問のクソなぞなぞを出題してみた結果、

・・・と書くつもりだったのですが(その方が記事として面白いので)、


実際には、

どっひゃ~~~~~~~~~~

という結果になりました。


シンギュラリティは意外と我々のすぐそばまで来ているのかもしれない・・・?
(※しつこいですが、この説はあくまでも筆者の所感です)




おわり


























ありがとうございました!




付録:全てのクソなぞなぞ&AIの回答一覧

需要があるかは不明ですが、最後に今回出題した全てのクソなぞなぞ及びそれに対するAIの回答を添付しておきます。
クリックすると拡大します。

なお、AIがそれっぽい回答をしたなぞなぞには色を付けています。

クソなぞなぞ大会をしたくなった時などに是非ご活用ください。

※AIの回答の中には、事実とは異なる情報が大量に含まれていますのでご注意ください。

2023/09/11 追記

本記事の検証結果に対する考察を記事にしました。

本記事に比べるとやや真面目な内容になってます。
興味がありましたら是非!

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