2019年ベストMVトップ5
びっくりするくらい多様性のないラインナップでどうなんだという気もするが、あくまで今年、繰り返し見たMVというテーマで紹介します。順不同です。
① Grimes - We Appreciate Power
https://www.youtube.com/watch?v=gYG_4vJ4qNA
私のスーパーアイドル的存在、Grimes。この曲は去年リリースされたシングルだが、リリース以降、オールタイムで聴いていたし、このビデオは今年多分500回くらい再生しました。彼女がサポートしたDeath Strandingのクリフではないが、「私たちは 戦う兵士(ウォーリアー)」といった趣のダサかっこいいリリックビデオに仕上がっている。まるでゲームのキャラ選択かロード画面のようなオートマティックなカットが繋げられている感じが病みつきに。何より最高なのが、2:40~のミドルエイト。私はこのセクションだけで白飯5杯いけるけど、あなたはどう?
② Grimes & i_o - Violence
https://youtu.be/M9SGYBHY0qs
ゲームオブスローンズに登場するような中世ユーロの神殿的な雰囲気と思いきや、「孫氏兵法」。それもすぐに傍らに置いてしまい、息の合ったフォーメーションで躍りだす。はっきり言って、意味を込めるよりも一目で惹きつけるインパクトの方が重視されるべきだ。2:19~の2コーラス頭の光が射す中、儀式のように身を振るいかつ徹頭徹尾、挑発的なGrimesが官能的で超かわいい。
Where’s Grimes’s tit?
③ Caroline Polachek - So Hot You’re Hurting My Feelings
https://youtu.be/sn3cHUtNZKo
杏似の美人。なのによくわからん軽装でチープなセット感丸出しの洞窟で踊る、その振付がとにかくダサいのが良い。彼女のアルバムは今年のお気に入りの一枚だ。その中で最もポップな一曲でシンプルなビートと展開が聴き心地良く、決め台詞のように繰り返す“Can’t deal”がめちゃくちゃキュートで気が付けば何度でも再生してしまう。
④ FKA twigs – Cellophane
https://youtu.be/YkLjqFpBh84
とにかくトラウマティックなビデオ。どんな顔して見ていいのかわからんビジュアライズと展開に笑ってしまう。FKA twigsというアーティストが表現するアートの世界観は非常に孤高で近寄りがたい印象を抱かせないでもない。しかし、まずは何も考えずに、このどこまでも美しく澄み切ったサウンドスケープに身を投げ出してほしい。最新アルバム「MAGDALENE」は半端なく傑作。ライブ動画のこちらもおすすめ。https://youtu.be/yRyrvdB_3lQ
⑤ Mura Masa, Clairo - I Don’t Think I Can Do This Again
https://youtu.be/_wUIexMVG9k
多くの人にとって2019年はビリーアイリッシュの年でありました。
それは頷ける事実であるが、私にとってはそれ以上にClairoの年であったと言いたい。
フレンドリーでキュートでジュブナイルな彼女の歌声とキャラクターに、世界中の同世代からアラサーの私までキュンキュンさせられっぱなしの一年であったように思う。この曲はMura Masaに客演したものであるが、彼女の関わった作品の中でも凄くお気に入りの一曲だ。思春期の牧歌的かつ神秘的な瞬間を切り取ったようなビデオで、タイトルのまんまノスタルジアな気持ちが胸を突く。Mura Masaとのコラボにより1stフルアルバム「Immunity」の楽曲とはまた異なる一面を覗かせた彼女が、今後どういった音楽性に舵を切っていくのか非常に楽しみだ。
以上。ビデオに限らず、今年は様々なフィメールアーティストが素晴らしい楽曲をリリースしてくれた印象がある。ありがとう 音楽。これからもよろしく 音楽。
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