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5 仙台2日目(後編)→3日目

 寒いとどうやら頭も働かなくなるらしい。書く気も起こらず、打つ言葉たちも間違えまくる。困った。今年中に終わらせたいのに…。とか言いながらも映画を観に行ったりするから終わらないんだよ!ともう一人の自分が言う。あぁー頭が働かない。

 遊び疲れた我らは、ホテルに戻り晩御飯の準備をする。スーパーで初めて見かけたとんこつ鍋の素を使った鍋だ。Kが小型のポータブルIHなどをお家から持ってきて準備をする。皆が皆、自分の役割を遂行していく。私は自分から仕事を見つけられないサラリーマンなもんだから、妻になにをしたらいいか?をずっと聞いていた。あれをして、これをしてと言われ、不器用ながらもこなしていく。だんだんとワークハイに突入していき、気持ちが上がってくる。いわば情熱過多。あちちあち。燃えてるんだろうか?燃えてる。妻から冷蔵庫の中の野菜を取ってと言われて、郷ひろみのジョケット並みに勢いよく開ける。
 ここで最大の事件パート2が発生。私の住む街のパトカー並みに大きなサイレンが鳴るレベル。「どいてください。どいてください。右折します!」


 
 冷蔵庫の上に仮置きしていたとんこつ鍋の素が入っていた鍋に気が付かず、開けた瞬間に、どんがらがっしゃん!鍋が360°周り、とんこつ鍋の素が冷蔵庫内に撒き散らされ、床に落ちる。鍋本体は割れずに済んだが、とんこつ鍋の素が至るところにこぼれている。
「あぁーー」
すぐさまみんなに謝る私。部屋中、とんこつ臭がすごい。ひょっとしたら、とんこつラーメン屋さんよりも強かったかもしれない。
 鍋の素がなくなってしまった為、Hが買いに走ってくれた。その間に、私は飛び散っているとんこつ鍋の素を拭き取る。手伝ってくれるT。冷蔵庫のラックからも滴るとんこつ鍋の素。これはと思い、ラックを外して一緒にお風呂に入ることに決めて、仮置き。
 かなりの時間、格闘して拭き終えたがとんこつ臭がなかなか消えない。Hが別の鍋の素を買って帰ってきてくれて、なんとか鍋が出来る状態に。そうこうしてたら、一緒にお風呂に入るはずのラックとTが消えており、お風呂場に行ってみると、TとKが二人で洗っていてくれた。
「ジュースとか冷蔵庫に入れておかないといけないしね」
そこまで考えられていない自分自身に落胆というよりも、Tの優しさ、Kの優しさ、Hの優しさに感謝した。こういう人間になりたい。
 みんなが楽しみにしていたとんこつ鍋を台無しにしてしまったわけだが、みんながうまい具合にいじってくれて、笑い話に即消化してくれた。サンキューです!(こりゃ反省してない)

写真はH
例のとんこつ

 Hが買ってきてくれた素を使った鍋を食べながら、談笑。
「油性ペンあったんですけど!!」とK。
「え?どこに?」と一同。
「冷蔵庫」「はぁー?!」
一体誰が冷蔵庫に入れたのだ?なにを隠そう犯人は私だ。袋詰めしたのは私で、ホテルの冷蔵庫におつまみやらお酒を入れたのも私だ。
どうやらチーズの横で油性ペンが寒そうにしていたらしい。
なにやってんのよ!ドラッグストアの店員さんのせいにして!と言われる。てへっ♡である。てへっ♡しか言えない。てへっ♡で誤魔化すしかない。
本当にポンコツ発動させて、すみませんでした。記録より記憶に残ったからよし!(やらかした本人が言うことではない)
 晩御飯を食べ終わって、Tが持ってきてくれていた「ジャスト・ワン」なるボードゲームで遊ぶ。これがめちゃくちゃ面白くて、笑っていいとも(今の若い人は知らないのかもしれない)の後半とかの企画でありそうな内容のゲーム。盛りに盛りに盛り上がり、いつしか夜中になっていた…。
 「アトランティス!」を答えられた時に一体感を感じ、やらかしまくったが更なる親密度が増した2日目になった。

 3日目の最終日。この日の朝はダラダラと寝させてもらう。チェックアウトが9時か10時か…忘れたが、アウトして、車二台でパン屋さんへ。最近のパン屋さんの価格たるや!しかし、お値段以上においしいからいいのだけれども、これは上級国民の食べ物ですよ。ほんと。
 あ、パン屋さんの前に、KとTが車で荷物を運んでくれていたのだけれど、待ち合わせ場所でKとTを待つ間に、なぜかは思い出せないが、妻がゴスペラーズの「ひとり」を歌っていたら、急に泣き出し、全員爆笑。歌詞にグッときたのか?それとも病んでるのか?昔の男との思い出の曲か?答えは闇の中である。

 パンを購入し、一同仙台城跡へ向かう。東北大学周辺を通った。箱根駅伝予選の順位発表のモノマネをする人をなぜか思い出す。こんな木々がたくさんある場所に位置する東北大学。中卒の私には、普通の大学の大きさがよくわからないけれども、どうやらすごい広さみたいで、なんだかこんな場所で自分の研究したい勉強したいものが学べるというのはいいなと思った。勉強しとけば…という後悔はない。37歳まだ可能性は無限大である。

 仙台城跡に到着し、伊達政宗の像を見て感動する。お顔が凛々しく、かっこいい!しかし、かっこいい対決だと北澤さんに軍配が上がる。未だに思い出す…前方から向かってくる北澤さん…。

 買ってきたパンを食べながら、景色を見る。海外の観光客がよく行くらしい仙台大観音が見える。邪悪な雲が広がってくる。雨が降らなかったらいいな。あ、虹が見える。風が強くなる。

 パンを食べすぎてお腹いっぱいになるも、Tの牛タンを食べて帰りたいとの発言を受けて、荷物を積んでるN子さんの車付近(仙台駅周辺)へ向かう。刻一刻と飛行機の時間が近づいてくる。

 みんな(8人)で入れる牛タン屋さんに突入。車の運転ないからと一杯飲ませてもらいながら、軽めに食べる。TとK、Hと義理兄貴はがっつり食べてた。すごいな。パンも食べたのに…。

 ご飯を食べ終わり、車を停めている駐車場へ。お別れである。まぁーまた!的な感じでグットバイ。義理兄貴は新幹線。私と妻、妻の母は飛行機なので、Tが空港まで送ってくれた。出発ロビーで記念にとTと写真を撮ってもらう。Tは車で新潟に帰っていった。

 保安検査を無事通過して、飛行機に乗り込むのを待つ間に、もう1杯飲んでしまった。帰りのバスのおしっこは大丈夫か…帰りもお粗相しちゃうかもしれない…。  

     ふと、前を見るとすごく綺麗で大きな虹が見えた。 
 

 飛行機の中では爆睡だった。空港からバスに乗って、自分の家に帰ってきた記憶が思い出せない。興味もないだろうから割愛。(書くことができないだけじゃないか?)

 帰ってきて思ったのは、空気の違いだ。澄んでいるというのだろうか
?仙台の空気はすごく新鮮だった。その空気をまた吸いに行きたい。

 カルチャースポットとはいったいなんなのか、なにをカルチャースポットというのかはわからないが、行きたい店やまだ知らぬすごい店があるはずで、そういうお店に突入すべくまた行きたい。

 次こそは、海岸線を車で走らせ(またTにお願いすることにしよう)、南相馬や気仙沼、3.11の被災地を見に行きたい。私たちは自分が体験してないことは忘れる。いや、わからない。私は忘れてしまう。しかし、書いたように忘れるけど、思い出す。生きてる間それを繰り返す。

 義理のいとこ、KとTとHには感謝しかない。とてつもなく気を使わせてしまっただろうが、暖かく迎えてくれて、一緒に笑い、すごく楽しんだ。
きっとあなたたちがいないと、面白さは半減していたと思う。
 
 そっちにも行きたいが、次はぜひ小倉に来て欲しい。
どこに連れていこうか?なんて考えてみたもののどこも思いつかない。けど、散歩してご飯を食べて、飲みながらしゃべったりゲームしたりしたらいい。

本当にありがとう。またね!
 

  終盤は駆け足感が否めないが、これで終わりにさせてもらう。
読んでいただき、ありがとうございました。


 

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