魚突きから3ヵ月

ぐちゃぐちゃになって魚突きからやり直そうと心に決めて漸く3ヵ月。その間も魚突きになっていないことがあったり紆余曲折あったけれど、一体魚突きって何だったんだろう?ということをまとめてみようと思った。

結論から言ってしまうと「股関節の使い方を習得するためのドリル」なのではないだろうか。

創始者(というと大袈裟な感じもするが)の山本道場の山本師範も最近言っていた:「(魚突きでは)下半身の動きを覚えて欲しい」と。

魚突きは全体的にグイっと下に沈み込む感覚があるけれど、この沈み込みについては魚突きではなくて単純に下がって上がって(両足をまあまあ開いてガニ股のように沈んでそっから真上に上がって来るだけ)でクラブが勝手に下りてきて球に当たるということも山本道場ではやられていた。

けれどもなんで沈み込むんだろう?プロのスイングを見ていてもそんなに沈み込んでいるようには見えない。今大活躍中の稲見選手なんてアドレスで両ひざはどちらかというと伸び切った状態。突っ立ているようにも見え、そこからスイングを始めても大して両膝は曲がっていない。魚突きとは大違いだ。

謎に思っていたところ、毎週土曜日にご一緒させていただいている方のスイングを見ていてふと思いついた。膝の上下動はないならない方がいいのではないか?けれども膝を多少使った方がやりやすいことが何かあるに違いないと。

日々の練習の中で色々とひざの曲げ伸ばし方を試していて感じるものがあった。それが股関節。

股関節というのは股間をY字で表すとその上部のVの部分(股の内側)をイメージする人が多いかもしれない(私もそうだった)。けれどもこちらも今割りと注目の辻村コーチ(小祝選手や上田桃子選手や吉田優利選手などバリバリ勝っている人たちのコーチ)が違うんですよと言っていた。股関節を感じるのはどちらかというと外側。太ももよりもずっと上。尻の外側といったイメージ。

但し股関節というのは外から見た動きの上でも自分で感じる感覚にしても非常に見え(感じ)にくい。

だからなんじゃないか?

魚突きで敢えて沈み込むのは?

股関節は尻の外側で感じられるとは言っても練習していると腰の感覚と混同されてしまいがち。股関節を使うんだ!と意識していてもついつい腰を動かしたり止めたりしてしまう。壁を作ろうとして、本当は股関節でカベを作らないといけないのに左腰を止めてしまったら全然ダメ。インパクトでは(肩などは開かないけれど)腰は既に結構開いているのが正しいからといって腰の開きを意識してしまうと股関節が動き過ぎてしまってカベが全くできないということも起こる。

そういう微妙な伝わりにくいもの(股関節の感覚)を言うより、ちょいと沈み込んで上がるだけと言った方が結果的に股関節がうまく動いてくれることが多いのではないだろうか?

ということで今は魚突きのように大きく沈み込むことはないけれど、それでも股関節の感覚はよく感じられるようになってきたと感じている。股関節を使うということになるとまだまだ一体どう動かすのが正しいのか?正しく動かせているのか?はよく分かっていないけれど。。。

現在多分合っているだろうと思うのは、1.股関節はスイングの始動からフィニッシュまで絶えず左右両方使うということ、2.両股関節に正しく乗るべくアドレス(構え)が大事、3.他のいろんなパーツが動いても両股関節の位置はアドレス時からなるべく動かないように両股関節を使う。

実践できていると思うのは2.だけだけど。。。

新庄Big Bossも清宮選手に「大事なのは股関節」と言っていたようだし、そもそも競技が違うけれども、股関節を使うという感覚を磨いていく方向でしばらく修練を続けようと思っています。

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