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2022年セリーグ順位予想・阪神編~若手の台頭があるが…一抹の不安~

2022年のセ・リーグ順位予想を 球団別にまとめていきます。

今回は昨年2位の阪神タイガースです。

昨季の成績

2019年から3位→2位→2位

近年の阪神は上位に定着しています。
若手の台頭で投打ともに主力が定着しつつありますし、ドラフトや外国人補強が上手くいってる証拠と言えます。
昨年はゲーム差無しで、わずかな勝率の差で優勝を逃しましたが、シーズントータルでは常に優勝を狙える位置にいましたし、現時点ではリーグ1の実力を有してると言っても過言ではないでしょう。

しかし、優勝ができてないことも事実です。特にこれだけAクラスが続いても、CS突破もできていないため、1番欲しい結果を得ることができていません。
実力が備わっているのは分かるので、あとは結果のみが求められます。

機動力を活かした効率的得点が目立った

昨年の阪神打線は打率・出塁率・長打率・OPSなどはリーグ平均より少なかったですが、その割に得点数が多く効率の良い攻撃ができていました。
この要因は機動力を上手く使えていることが挙げられます。
盗塁数が114で、リーグ2番目と44も差をつけてダントツです。

これは盗塁成功率が8割近い数値なので、指揮官としても積極的に盗塁指示を出しやすかったのもあるでしょう。
特に中野・近本の2人の機動力が、この盗塁数の多さと成功率の高さに繋がっています。
この2人だけで54盗塁・成功率85.7%を稼げており、機動力を使った攻撃に非常に貢献できています。

本拠地が甲子園なので打撃指標を上位に持ってくるのはなかなか難しいですが、このように足を使った攻撃で得点効率を高めることが今後もできれば、僅差での戦いに勝ちやすくなるでしょう。

投手指標に穴無しも…救援陣に一抹の不安

投手成績の指標は殆どがリーグ上位で、内容的にも問題ないように見えます。
ただ本拠地が投手有利の甲子園ということを考えれば、更に上を目指してリーグトップに君臨し続けるぐらいの投手陣を形成した方が良いでしょう。

ただ阪神は若手投手も多く台頭してきていて、昨季はルーキーの伊藤将がいきなりローテに定着して2桁勝利を挙げていますし、ファームで2桁勝利を挙げた村上がいます。
リリーフも及川や小林一など若手がいて、まだ主力とはいえないまでも、今後に期待が持てる成績を残しています。

こう見ると今後も期待が持てる布陣を作れていますが、一抹の不安があるとするなら、昨季抑えのスアレスが退団したことです。
スアレスは昨季のセ・リーグセーブ王で、62試合に登板して防御率1.16 42セーブを挙げました。この登板数と圧倒的な安定感は阪神にとって非常に大きく、優勝まであと一歩に迫れたのも守護神スアレスの存在が大でしょう。

そのスアレスがMLB挑戦で退団することになり、代わりにオフに2人の外国人投手、ケラーとウィルカーソンを獲得しました。
このうちおそらくケラーが抑え候補として期待されていると思いますが、このケラーの活躍次第でリリーフ陣の安定感が変わってくるので、どうなるか注目です。

今季の展望

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